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SCM(Supply Chain Management)の限界

SCMとは、原材料の調達から、生産、在庫管理、販売、出荷、店頭へと生産現場から顧客への供給を指した事業活動である。

SCMが初めて言葉として用いられたのは1980年頃のようですが、大量生産、大量消費の社会的背景が生んだ言葉だと考えています。

何が言いたいかというと、当時は供給活動全体を管理し、いかに効率的にコストを削減するか?という点と需要を満たすために販売ロスを無くすためにいかに供給を途切れさせないか?が事業の成功要因であったと考えられるという事です。

しかし、1990年代からSCM発想による効率化の限界が見えてきました。投資対効果の限界というか、改善を積み重ねても大きな利益改善が見込まれなくなってきました。それよりも、需要予測の誤差による過剰在庫の処分費用や売り場自体の供給過剰による費用増の方が事業に与える影響度が目に見えて大きくなっていました。

私のいたアパレル業界はその最たる業界でSCM強化からCRM強化への舵取りに動いた時代でした。残念ながらその動きは遅く、硬直した業界なので2019年現在も変化対応出来ていない企業が多いと考えています。

この事柄から、何を学べるのかを考えていきたいと思います。


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