2019/8/7

小泉進次郎氏と滝川クリステル結婚のニュースがリビングのテレビから聞こえてきて昼過ぎに起床。昨日の残り物のすっかり不味くなったそうめんを食べる。すると塗りっぱなしだったペディキュアの剥がれ具合が気になりラジオを聴きながらおもむろに手足にマニキュアを塗りはじめる。

周りの女の子がやたら凝っている頃はネイルというものに全く興味がなかった。それに爪に何かを塗るとちょっと息苦しくなるし、剥がれて汚くなっていく様にも大いにストレスを感じる。しかしここ数年「ちゃんとしなきゃな」という時はマニキュアを塗るようになった。本当に簡単にではあるし、こだわりも何もないし、決して好きではないんだけれど、身だしなみの一部として取り入れるようになったことに私も歳をとったなと思う。なんならこの季節、ペディキュアを塗っていない爪にサンダル履いてる足を見るとギョッとする。人の足の爪ってなんだかグロテスクで見るのが苦手だ。


今日は連休最終日だ。一日中家でじっとしているのも身体が痛くなって疲れるので、夕方から散歩がてら本屋とカフェに行く。

私が住んでいる街はここ4,5年ずっと区画整備やらなんやらの再開発をしていて(というか東京はオリンピック開催決定以降どこもそうか。)、色んな場所が無くなったり出来たりしている。駅直結の大型書店ももちろんその煽りを受けて場所を少し変えてリニューアルオープンをした。以前よりもオープンな雰囲気になったし敷地も広くなったように思うのだけれど、なんだかすごく見にくい。

リニューアル後目的があってもなくても私の欲求がそこで満たされることはほぼない。むしろ全てが私の神経を逆撫でしてきて軽く呼吸が浅くなり終いにはなんだか具合が悪くなってきて何も読まず買わずイライラしながら退場する。陳列とか空間デザインとかそういった知識はゼロで具体的に何がとは言えないのだがなんとかならないのか。近所の小さな書店はとっくに消え街の本屋はそこだけなので私にとってはかなりの死活問題である。今や本屋で買い物はおろかふらふら時間を潰す人だってあまりいないのかもしれないけれど。ふと本が欲しい!本を眺めたい!と思い立った時にいちいち新宿の紀伊国屋まで行かなければならないのなら、その街に住んでいる意味ってなんなんだろうと本気で考えてしまう。

こんな感じで今日も私は映画を観たいドラマを見たい音楽を聴きたいラジオを聴きたいネットを漁りたい本を読みたい文章を書きたいという内向的な欲求がせわしなく頭をよぎっては、色んなことが中途半端になり結局何を消化したのか分からないままの休日を過ごした。


p.s.大好きなバンドD.A.N.の新譜「bend」がすごくいい。冷たくてドライな質感。歌詞では「窓の外は雨」なんて歌っているんだけと、なんだかここのところの灼熱の太陽の下汗がじっとり肌を伝うような気候にぴったりだと思った。安部公房みたいだとも思った。『壁』とか『砂の女』辺り。

p.s.s.月9は見ていないのだけれど、折坂悠太「朝顔」もすごいメロディが素敵だし生活に馴染む感じがいい。これMVもすごいよね。静かな画だとは思うんだけど生命のエネルギーを感じる。歌ってる折坂さんのまた表情がすごい。

#日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?