IT業界の「フリーランス」について

IT業界の最近のフリーランスについての悪ノリがすごく嫌いなのでnoteに書くことにしました。少しでもアホが減って我々の仕事の負担が減ればいいなと思ってこの記事を書きます。現在フリーランスでご活躍されている方々はこの記事に特に何の価値もないです。どちらかというとこれからフリーランスを目指そうとしている方向けの記事です。


はじめに

5年ほど前くらいから急に「フリーランスのエンジニア」という言葉を聞くようになりました。所属していた会社を辞めてたまたま個人事業主として働く期間があった時に聞いたと思います。「フリーターの新しい呼び方なのかな」なんて思ってました。私は18歳の頃からビジネスをしようと準備をしてきたので新しい呼ばれ方に馴染めなかったと思います。日本の税制上は単なる個人事業主だからです。挑戦は好きな私ですが、根無し草のギャンブルのような生活はしたくないと考えてましたから「フリーランス」と呼ばれることで気分が良くなることはありませんでした。


きっかけ

オンラインプログラミング教育サービスが増えてきたので「フリーランス」という言葉をネットでよく目にするようになりました。最近は社内外問わずエンジニアから「フリーランスを目指してます」という言葉を聞くようになりました。話を聞いてみると何か勘違いをしている人が多いのでこの記事を書こうと思いました。本当は半年前くらいから書こうかと考えていたのですが、直近でとあるアホに出くわして「こりゃやべーなー」って思ったので啓蒙のため書きます。


プロのエンジニアについて

個人事業主としてエンジニアをやるためには相当なエンジニアスキルが必要です。エンジニアリングのサービスをする上でお客様に耳の痛いことでも自分たちの役割だと心に鞭打って助言をし、お客様ができないことを実現するので、我々プロは報酬としてお金をいただけているのです。仕事に必要だとわかれば事前に調査して、作業として提供できるのでプロのエンジニアとして認めてもらえるのです。インフラ構築や調査、サーバだけでなくフロントやアプリの設計開発、運用を考えたサービス設計への助言など、与えられた役割以外でも価値を提供することで自分の存在する価値を高めることができるのです。報酬の対価は安いものでもありませんが、価値を提供できるので個人とは言え法人相手でも事業が成り立ちます。


下の下のエセエンジニアが起こす迷惑

バックエンドの開発や、フロントエンドの開発が少しできるようになったくらいで「フリーランスになりたい」と言われても正直迷惑なのでやめてもらいたいです。こういう方に現場で出くわすと自分の担当範囲しかやらないことが多かったですし、担当範囲内でもエラーが解消できないと平気で私たちに「なんとかしてもらえませんかね?」と作業を放り投げてきます。タスクが溜まっているのに助けてもらったことはありませんでした。指摘すれば「契約にない」だの「プライベートがある」だの言ってました。我々と同じようにプロのエンジニアとしてプロジェクトに参画して、お金もらっている側なのに。

お客様からお金をいただいているので役割を全うするため我々は仕事をしますが、この人たちからはお金はもらえません。一つの機能でも欠けてしまうとプロジェクト全体に影響するので対応しなくてはいけないのですが、何度も同じ目に遭遇すると我々は自分の仕事になりませんので現場を移動します。こうしてアホのエンジニアのおかげで炎上プロジェクトが産み出されるわけです。お客様側の立場の人は注意するべきはここです。完全に人選ミスによる人災です。


勉強しないエセエンジニア

このアホどもは何かのテンプレがあるのかなと思えるくらい勉強しません。「最近xxxって技術が気になってるんですよね」って話しかけてきて、こっちが手を動かした結果を話すと「xxxさんって人がそれはxxxだって言ってました」などと他人の知識を使って話し続けます。何でプロのエンジニアが自分で手を動かしてないことを話題に出せるのか不思議です。新しいことが好きとか言う割に、新しい技術について全然知りません。噂話が大好きで実際に自分で何かを作るということをしないので腕が命の職人としては下の下です。こういうアホどもが多く居る現場に長居して良いことはありませんでした。


個人事業主の意味が理解できてない

フリーランスは文字通り個人の事業主なんですが、このアホどもはビックリするくらいお金の流れや事業について知りません。勉強しないので当たり前と言えば当たり前なのですが、将来設計もなければ事業計画もないので時間軸でビジネスについて語ることができません。アメリカのエンジニアの初任給が約1400万なのはエンジニアリングとビジネスの双方に通じていることが条件なので日本よりも高く設定されています。下の下のエンジニアリングしかできない連中が貰える報酬が年収1000万を超えることは現実的ではないです。お金が稼げるからと会社を辞めて個人事業主になった人を何人も見てきましたが、そんなにお金持ちになった人は知りません。言葉が悪いのですがそれくらいの稼ぎだったらボーナスを期待できたり、有給の存在する会社員の方がマシだと思います。


フリーランスの市場における価値と必要性

プログラミングが義務教育化される現代において、時が過ぎれば自分よりも若くて安い労働力なんていくらでも湧いてきます。勉強もしないで40歳を過ぎたフリーランスのエンジニアに市場価値はどれくらいあるのでしょうか?こういうアホが先輩風吹かせて若い人にマウント取ろうとする未来は想像が容易です。AIでのシステム開発は既にアメリカのイケイケ企業では主流です。人間がプログラムを書くことはこの先増える可能性すら少なくなりつつあります。既に一部では何サービスもリリースされていますが、AWSマネジメントコンソールのような画面をポチポチするだけでビジネスに必要なシステムがあっという間に完成する時代がすぐそこまできています。手段としてのプログラミングはまだ必要でしょうが、ビジネススキルが高い人材ほど未来は必要としています。


お金の話

700〜800万ほどの年商ならば可処分所得は300〜400万程度でしょう。年金の受け取りが70歳で、40歳付近で仕事がなくなったらこのフリーランス達はどうやって生活をしていくというのでしょうか?会社に所属していれば定年までは会社が面倒を見てくれるでしょうが、個人事業主ともなれば話は別です。自分の福利厚生は自分で作り出すしかありませんし、事業税や所得税、消費税の代理納税、住民税や国民健康保険、国民年金などの支払いもありますので正直手続きが面倒になるだけで会社員時代の方が楽だと私は思いました。

そして個人事業主はお金の稼ぎ方ではなく、使い方が重要になってきます。私は個人事業主時代に必ずPCを2台以上保持していました。PCが壊れたら仕事にならないからです。レンタルサーバ代、サービスドメイン代、セミナー参加費、書籍購入費用、事業への投資用貯蓄もありましたので生活に余裕が出たなんてことはありませんでした。

金融機関は信用能力の低い個人事業主に多額のお金を貸付しようとはしません。事業への投資であれば見返りがあるかもしれませんが、前述したようにアホどもは事業への理解や計画性などありませんので社会的にみても金融機関的にみても信用能力が圧倒的に低いのです。個人間の金銭の貸し借りと違い金融機関との金銭貸借は一度でも滞ればブラック情報に載ります。気軽にクレジットカードなどで延滞している姿を見ると事業主として正気の沙汰とは思えません。


フリーランスを持ち上げてる人たちの目的

「フリーランス」という言葉に何の魅力があるのかわかりませんが、独立したいのであれば勉強をするべきです。エンジニアとしてはもちろんのこと、ビジネスや事業のこと、税制度や法律のこと。学ぶべきことは多岐に渡ります。独立を手伝ってくれるサービスは確かに増えたと思いますが、サービスを提供する人は商売でやっているのです。協力や支援という言葉を使いますが単なるカモです。そもそも独立するためにフリーランスになったのに他人の協力をアテにして仕事するなんて本末転倒だと私は思います。

真の意味での協力者は自分で行動している人の前にしか現れません。他力本願の人間が貰えるのは「愛想が尽きた」という言葉と他人との別れです。


まとめ

今お勤めの会社で何らかの不満がある方は多いと思います。その不満を打ち消すために独立を選択される方もいるということは理解しています。多様性のある社会で個人として生きるためのスタイルを否定する考えは私にはありません。ですが、手を動かして勉強もせず無責任に我々プロのエンジニアの仕事の邪魔をしてプロジェクトの生産性やチームのモチベーションを下げ、限りあるお客様の投資リソースを奪うような輩は、業界や市場の歪みを作り出すだけなのでフリーランスとか言ってないで独立せずに即刻ご退場いただきたいです。

協力や支援をされている方々の善意や好意を否定する気もありませんが、支えるお相手の本質を見抜いてからでも行動されるのは遅くないと、僭越ながらご進言申し上げます。あなた方のお金や時間は有限なのです。投資をするのであれば市場の歪みにではなく、実用性や有用性のあるものをオススメします。

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弊社マンハッタンコードではプロフェッショナルなエンジニアリングサービスの他にも、お客様のビジネス最適化のため社内でビジネスを学習しています。システム開発だけでなく、エンジニアによるロジカルなイノベーションアイデア発想やデザイン思考などを積極的に業務に取り入れてます。問題解決や業務の悩みを解消されたい方は是非とも弊社のエンジニアリングサービスをご一考頂けると嬉しいのでご検討ください。


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