夏の長くて短い14日間。

ずっと、ずっと行きたくて憧れていた。


最初に行こうと決めたのはいつだったかな。もう思い出せないくらい昔。

昔、見た誰かのブログ。

色鮮やかなクラシックカーと少し古い街並み、笑顔の人々の写真がとても印象的だった。その数枚の写真だけで『キューバ』と言う国にものすごく惹かれていた。


あの頃よりずいぶんと時間が経ってしまったから、色んな事が変わっているのではないかと期待と不安がぐるぐるして、いつもなら色々調べるはずなのに今回はなんだか調べる事をやめてしまった。

【気の向くままに、旅をしよう】

その方がキューバと言う国を満喫出来る気がした。


良い意味で私の期待を大きく裏切ってくれ、「また逢いたい人」が出来ました。

正直、お金、お金と言ってくる人もたくさんいるんだけど、社会主義国なので1ヵ月の給料が大体決まっています。

基本的には配給制で物が少なく贅沢も出来ない。普段、私達が良く見かける【コカコーラ】は、ほとんど見かけないし、あっても高くて観光客以外は買えない高級品。

キューバの人専用のお店では1食1ドル程でお腹いっぱい食べられるけど、普通のレストランは高くて彼らには入ることすら出来ないのが現状。

この状況で観光客との差は歴然。
通貨が2つある事もあまり不思議に感じなかった。

旅をする中で私が彼らと同じ金額しか払わないのは少し居心地が悪かった。
確かにキューバの人専用のお店は驚く程安いから安く旅が出来るのだけど、あまり私達が利用するべきではないんだろうなぁ。

「あくまでもキューバの人専用」

ぼんやりそんな事を思いながら旅をしていた。

旅中はあまり嫌な思いもしなかった。むしろバス代を払ってくれたり、人民ペソをくれたりとみんな親切。

どうせアジア人は話せないだろうと思ってる人が多いけど、少しでも話せると分かるとすごく距離が近くなる。
みんな喜んでくれるし、色々親切に教えてくれた。

言葉は大切。



海のきれいな小さな街『Girón』で出会った2人のキューバ人。

1人目は、人懐こい笑顔が印象的なエミリオ。

旅のトラブルで大使館に電話をかけようかと悩んでる時に声をかけてきた。

最初は急に話しかけてきて「あやしい!」と思ったけど、、、

公衆電話の使い方も知らない、モネダも持っていない。おまけにスペイン語で状況を伝えられない。
そんな私の代わりにかけてくれた。

でも、ネットに記載されていた番号は全て繋がらなくて何度も調べてはかけ直しての繰り返し。
結局どの番号もかからなかった。

こんな時ネットが使えたら、、、と思ったけれど、ここはキューバ。
繋がらない事の方が多い国。


心配そうなエミリオ。
ごめん。とたくさん謝ってきた。

むしろ私は感謝の気持ちでいっぱいだったんだけどな。


エミリオは毎日バス停で玉ねぎを売って生活している。
そして全然売れてない。

それなのに、1時間以上話した電話代は受け取らないし、私が落ち込んでると思ってフルーツ買ってくれたり人の心配ばかりしてる。

Girónを出発する日だってずっと、ずっと手を振ってお見送りしてくれてた。
あやしいなんて思ってごめんね。


今日もGirónのバス停で全く売れない玉ねぎを売っている姿が目に浮かぶ。



2人目は、泊まっていたcasaのオーナー。日本人に例えるならチャキチャキの江戸っ子。商売っ気が強いけど、どこか憎めない人。

ここで食べたごはんは高いけどすごくおいしかった。

アナは夕食や朝食の勧誘はしてくるくせに、自分がごはん食べてたら一緒に食べようと作ってくれたり、手作りピニャコラーダを一緒に飲んだり。
聞かないと教えてくれないけど、色々聞くとすごく親切に世話を焼いてくれます。←こーゆー所が江戸っ子っぽい。)

スペイン語とフランス語が話せてコチュジャンと海苔が大好きと言っていた。


きっと彼女は今もミートパスタにコチュジャン入れて「おいしい、おいしい。」と言っている気がする。笑

次はお土産に大量のコチュジャン持って会いに行こうかな。



ハバナでは、体調を崩して人生初のおしりに注射。

この旅1番の予想外。
まさか病院に行くとは思わなかった。

私を心配してキューバ式で具合が悪いかどうかを確かめてくれたアンディ。
でも、(腕をつねる)それが痛過ぎて私、大人なのに涙が止まらなくて逆にもっと心配させてしまった。

夜遅く、病院と宿の往復を3回もした時も黙ってついて来てくれたし、

アンディの奥さんは診察の時、スペイン語で症状の説明をしてくれた。

ありがとうが足りない位たくさん、たくさん助けてもらいました。


完治しないままメキシコに向かう事になってしまった私を、これでもかっ!ってくらいみんなが何度も抱きしめてくれて嬉しかった。

ハグからほど遠い文化の国で育ったから
この日だけで一年分のハグをしてしまったかもしれない。

あーまた泣きそう。
だけど、みんなが心配しちゃうからがまんしてたらアンディに「今日は泣かないで。」って言われて笑ってしまった。

私、こんなに泣き虫だったかな。笑


たくさん来る中の1人の旅行者なんてすぐに忘れてしまうかもしれないけど、

私はきっと何年経ってもみんなのやさしい顔を忘れられないな。

滞在中、食べ物がワンパターン化していて「もう、ピザ食べたくない!」って毎日思ってた。笑

物が無さ過ぎて日用品は高すぎるし、購入時には長蛇の列!

外は暑過ぎて日焼けが止まらなくて、毎日体中がヒリヒリしてた。

wifiはカードが高いくせに遅くてメールを見るのも一苦労。。。

そしてスペイン語の壁。

でも、私はたくさんのやさしい人に恵まれていたと思う。


キューバで過ごした14日間は、私にとっては早く帰りたいな。と思う日もあったし、もっと居たいと思う日もあった。

だから、長くて短い。

眩しくて毎日照りつける強い日差し、
古い建物とクラシックカー、
2日に1回は食べていたピザ、
数十円の甘すぎるプリン、
朝食に並ぶ配給のパン、
レゲトンが流れる激混みのバス、
スコールの後のピンク色の空、

どれもどこか懐かしくて、ものすごく昔の事のように感じる。

「またキューバに行きたいですか?」

と聞かれたら、、、

少しだけ悩むけど、きっと「はい。」と答えているんだろうと思う。


#キューバ
#美容師
#ひとり旅

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mi0305

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