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昔の自分を思い出したけど、やっぱり私にはこの仕事は向いていない。

今日の気持ちを忘れないように急いで書き留めてみた。


最近、私は新たな仕事場に行ってるんだけど、そこで出会った女の子がいて、彼女はヘルプ(お手伝いで他店から来ている)でたまに来ると言っていた。

今日も激動の日曜日が終わり閉店後の片付けをしていると、彼女が私に興味を持ったのか色々と質問攻めにあった。笑

今までの仕事の話を一通り話した後に今度は私が彼女に少しだけ質問すると、
キラキラした顔で楽しそうにたくさん話してくれた。

もう少しでスタイリストデビューが出来ること、
でもカットモデルが300人必要で中々見つからないこと、
外で声をかけるとフルシカトされるけど最近は心が折れなくなったこと、
携帯のアプリでモデルハントもしているらしい。

おばさんと言われるかもしれないけど、時代だなと思った。笑
10年くらい前は、渋谷のスクランブル交差点でモデルハントしている美容師のアシスタントがゴロゴロいた。

営業終了後の練習が毎日あって帰りは夜22時だとか、月一で大掃除があること、
地方出身で東京の地理が全く分からないこと、お酒が飲めないから飲みに行けないなど。

アシスタント時代の自分と少しかぶって見え「あー私もこの歳の時はこんな風だったかな?」と考えてしまった。

でも、秒で違う事に気がついた。


以前noteに書いたように、私はこの仕事が好きでは無かったし、
練習が大嫌いだった。
カットモデルは毎回恐怖の瞬間で営業終了後の練習は地獄だった。笑
こんなにバイタリティに溢れていなかった。楽しみは早く仕事を終えて飲み行く事だったから。



彼女は『今日は22時には家に帰れるので全然しんどくないです。』と言っていたが、
23歳の私は『もう22時!いつも早く帰れなくてしんどい。』と毎日、同期に愚痴をこぼしていた事を思い出した。

**やっぱり私は美容師に向いてないな。 **

彼女とのおしゃべりは楽しかったけど、昔の嫌な記憶も引っ張りだされてしまってなんだか恥ずかしい気持ちになった。クローゼットの奥からたまたま出てきてしまった片方だけの靴下や昔買った派手な下着、なんだかダサい洋服が見つかった時の気分に似ている。

私には眩しくて、自分のちょっと黒い気持ちが目立ってしまう。
いつも真っ先に損得考えて売り上げの事ばかりで、楽しい、やり甲斐がある、とかじゃなくてどうやったら今日が早く終わるのか?ばかりを気にしていた。
自分でお客様に入客するより誰かのアシスタントに回る方が好きだった。その方が早く帰れるから。。。

だから、こんなにも楽しそうに仕事について話せる事が少しだけうらやましいなと思った。


キラキラとやる気に満ち溢れている彼女は桜の咲く頃、スタイリストとして誰かの髪を切っているんだろう。

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