五騎当千──伝説の本格始動


 「なんと、僕たち、国立代々木競技場第一体育館でコンサートをやります!!!」


#樹食事中 がトレンド入りした2021年7月30日のYouTube生配信から3ヶ月、雨の降る代々木の夜に五騎当千は無事成功を収めた。

 あの時生配信をみていた私は、MVはどんな仕上がりなのかと期待していたばかりに単独コンサートの告知とは露知らず、祝福しながらもあまりの衝撃に理解度が追い付かないまま「少年たち」終わってからかぁ、ちょっとあるなぁ、 なんて思っていた。しかし気付いたら瑞稀は35回土下座をし、橋本は35回放火して怒濤の脱獄劇は幕を下ろしていたし、さらには秋生まれJetsの誕生日ラッシュも閉幕していた。

 それにしても更生プログラムの作間は刺さるものがあった。




 感想から言えば、コンサートは代々木には収まりきらないほどの"何か"で溢れていた。あの空間は期待や感動、成長、構成、衝撃……言葉に出来ないほどのすべての人の気持ちが詰まっていたのだ。

 公演前から五騎当千について自信満々に語る5人を様々な媒体で確認し、こちらもかなりワクワクしていた。猪狩蒼弥が法であるが如く私の中では彼らが嬉々として語ることは期待していい、ということになっている。


 入場して黒幕をくぐると目に飛び込んできた代々木の代名詞、アリーナ席をぐるっと囲む外周ステージ(140mくらいあるらしいんですよ──11/20夜 作間挨拶より)、今年の夏を彷彿とさせるHiHi Jetsと書かれたネオンサイン、そしてメインステージにかかった大きな幕はこれから始まる歴史的瞬間への期待度を一気に押し上げたのだ。


 構成や衣装についてはネットニュースサイトや新聞、ワイドショーで報じられたものをかみしめて、詳しいことは今後販売されるDVDで楽しんで欲しいのでここでは触れないが、ソロについて、井上瑞稀が歌った「虹」について書いておきたい。

 様々な意味で衝撃的だった"8.8"から一年、2020年の夏に配信で行われたSUMMER PARADISEのソロコーナーと同じ衣装、同じ髪型(松本潤君スタイル)で挑んできたのだ。 ※下記参照URL秒数指定あり






 これは井上瑞稀によるリベンジと言うべきか。



 新しい衣装が用意されたメンバーを考えると大人の都合で新しいものが用意できなかったわけではないように思えるし、今回の「虹」は昨夏のソロコーナーの楽曲アンケートにもあげられていたのである。

 「目の前の観客に、生の声を届けたかった」 といったところだろうか。

 今年の夏のSUMMER PARADISE HiHi Jets公演にはカバーする楽曲においては歌ったことのない歌を歌う、というコンセプトがあった。さらにコンサートの開催において、11月の現在よりも懐疑的に捉えていたり職場などで行動制限がかけられていた人も居たと考えるとリベンジの場を代々木に設定した点は生のコンサートへのかなり強いこだわりと楽曲や先輩へのリスペクトを感じざるを得ない。


 今回が最後のJr.大賞と言ってなした井上瑞稀の確固たる覚悟。一つ一つの仕事に懸ける思いを受け取って私たちの手でHiHi Jetsを一位にする。


 ジャニーズJr.公式動画サイト「Island TV」より













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