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あの色 #2 L'OFFICINE UNIVERSELLE BULLY のカタログ

印刷をベースとした考え方でいえば、ごく単純なグレーは墨(黒)のアミがグレーとなる。
色味を感じさせるグレーは色の掛け合わせだったりする。

グレーという色がどこまでの幅を指すのかを考えると難しいところがある。
くすんでいればグレートーンと言っても良いような気がするけれど、その厳密さを必要とする場所ではないので、今日も気になった色をみていこう。

ルール
印刷物などに近い色チップを探す。チップは主にTOYO、DICを参照。
PANTONEは高価すぎて手持ちが無いのでね。
指定している色チップを当てる、というものではありません。
印刷物の紙、表面加工などによって色は変わります。あくまでも個人的な楽しみのための行為です。


L'OFFICINE UNIVERSELLE BULLY のカタログの、あの色。

鳩のような、緑の構造色を感じるグレー。



ビュリーのカタログの表紙、内面も同じ色だったので特殊紙かとおもいきや、何故かプロセスカラー。ルーペで覗いてみるとドットがありました。
特色でも無い。

ルーペで覗いたとところ。

内側にも印刷するなら特殊紙が良いのではないか。価格か。
それならば特色のほうが良いのではないか。
特色ならばTOYO CF10997あたりだけれど、カタログに使われている紙は印刷が沈みそうなのでここから調整していくかんじか。
プロセスならY40M50C60あたり。


TOYOのCOLOR FINDERによる数値


難易度の高そうな絶妙な色で、ブランドのイメージと一致している。
個性と歴史。
敵わないなあ、と白旗をあげつつも、何かで使ってみたい色です。


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