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「接客は誰でもできると思ってない?」


今日オーナーに言われた一言。

私が今月末で退職するにあたり、新しくカフェのスタッフを2名採用したが、そのうちの1名からカフェでの接客を断念したいと申し出があったそう。

彼女がカフェで働いたのは、わずか1日だけだった。

初出勤は日曜日。しかも彼女は初めての接客で何もわからない状況だったので、その話を聞いた時に
「きっと慣れていけば大丈夫ですよね」と返答した。

それに対してオーナーはこう言い切った。
どんな仕事でもセンスとか向き不向きってあるんだよね。」
「**接客は誰でも出来ると思ってない?」 **

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私は【たった1度だけで判断してはいけない】し、このカフェで働いて【仕事の楽しさは慣れてからわかる】ということを知った。

だから、たった1度カフェに立っただけで判断するべきではない、と思っていた。
しかし、オーナーはその申し出を受け入れ、また新しいスタッフを探すそうだ。


この時脳内に浮かんだのは、部下の可能性にかけて周囲に頭を下げてまわるサラリーマンの姿だった。
「きっとこれからうまくいくはずですから、もう少し待っていただけませんか」と。

私がいかに情に支配されているかは今までも記してきたが、他人に対しての情が仇になるかもしれないことに気付いた。


会社の人事は、社員の適性と会社の事業内容をマッチングさせ、事業を円滑に進めていくための采配をしている。

ということは、そこにミスマッチが起きていたら仕事は停滞してしまう。
どれだけ1人の社員が「Aさんは頑張っているんだから同じ仕事をさせるべきだ!」と声をあげても、仕事は全く進まないし、そもそもAさんに合っていない仕事をさせ続けるのはAさんにとっても酷なことだ。

ただ「Aさんは頑張っているのに可哀想」という勝手な感情で周囲を巻き込むのではなく、客観的に見極めて【情に流されずに】判断をしていくことが必要だ。
前職で採用に関わっていたから、次の仕事は人事もいいな〜と思っていた自分が恐ろしい。

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接客のセンス

逆に考えると、自分に合った仕事を見つけるには、自分のセンスを理解しておくことがかなり重要だ。

私は今までありがたいことに、コミュニケーションに長けていて接客のセンスがあると言っていただいたことがある。
これはみんな平等に持ち合わせているものではないと思うと、なんだか強力な武器を身につけた気分になる。

きっとカフェで働くことを断念した彼女も、活躍出来る場所が別にあるはずだ。


そういえば、なぜ私は接客を好きになったんだろう。
それはまた近いうちに振り返ることにしよう。



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