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『 終わり 』があるから

定期的な終わりの経験って必要だと思う。

特に私は終わりを意識するとめちゃくちゃモチベーションが上がる。

終わりが見えると今この時間が尊いものに感じられて、丁寧に過ごしていこうと思う。
普段は「〜しなければ」と義務感で考えがちだけど、自発的にそう思える。

それって結構な活力になってる気がする。
終わりがあるから、その中でもベストを尽くすために必死になれる。


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6月末で退職したカフェでの日々もそうだった。
辞めることを店主に伝えたその日から、店主やその旦那さんが「私は6月に辞める」という接し方をしてくれたのも大きかった。

よそよそしいとか後ろ向きな意味じゃなくて、

「みきちゃんがいなくなるなら、スタッフ募集したほうがいいよね〜!」
「みきこは静岡に嫁にやらん!」

と言って、むしろ“それまで”頑張ろうって士気が上がった気がした。
私だけじゃなくて、周りもそうなんだなって思うと、なんだか心強かった。
あと、静岡じゃなくて神奈川だし。

ジャムにラベルを被せてゴムで留める作業。ぴしっと出来るとすごく可愛く見えてきて大好きだった。最後の日には316個全部1人でやりきった。変人だねって言われた。



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そう考えると、『終わりがない』のはモチベーションが下がるし怠惰に繋がると思う。

「仕事辞めたい」って言ってる人だって、辞める日が決まればその日に向かって頑張れるはず。
『終わり』が決まれば、「この仕事も悪くなかったな」なんていつもとは逆のことを思ったりするんだろう。

夏休みの宿題も、終わりが見えないから手をつけるのさえ億劫になるけど、あと残り3ページになったドリルを解く速さは尋常じゃない。
「これが終わればあとは自由に遊べる!」という気持ちがやる気を加速させてくれる。


だから『終わり』の経験って必要だし、むしろ定期的に作ってしまうのもいいかもしれない。言い換えれば、『ゴール』を決める。
いつまでに、これが出来るようになるまで、これがこうなるまで。
当たり前のことだけど、『終わり』に特別感を持つと見え方が違ってくる。


人生だって、終わりが来ることは決まってる。
終わりがあるなら、今を無駄にしてちゃいけない。
きっと、未来の自分が今の自分を振り返った時に「あの時間も無駄じゃなかったな」って思えるだろうけど、
あの時があってよかったな」って思える時間を過ごしたい。


そしてまた新しい一歩を踏み出す。
『終わり』のために。



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