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【ランチメニューの情報設計 vol.1】 根津のパスタ屋さん

こんにちは、デザイナーのミキュイちゃんです。
普段はデザイン会社でアプリやWEBサイトをつくっています。

日々、生活する中でどうしてもコンテンツ化してみたいことがありまして、noteを始めてみることにしました。

会社の同僚とご飯に行くとよく始まる会話があります。

「この書き方だとAランチとBランチの違いがパッと入ってこないね。」
「ここの文書構造を整理しないと、日替わりランチの話がどこまで続いてるのか分かりにくいなぁ。」

黙ってさっさと選べよ!と自分でも思うのですが、ついつい「どうしたらもう少し情報が伝わりやすくなるか」を考え始めてしまいます。

小さい飲食店だとメニューはお店の方がを手作りされてることが多いですよね。
デザイナーでもないのに、メニューまでいちいち凝って作ってられないよ、、というのが本音なんじゃないかなと思います。

たしかに、メニューが分かりやすくて人気店になることも、分かりづらすぎてお客さんが来なくなることもないと思うんです。

だけど私は、デザインはデザイナーだけのものじゃないと思っています。
「素敵な見た目」という意味のデザインはできなくても、私たちデザイナーが日々おこなっている情報整理のしかたを頭の片隅にでも置いてもらえたらお客さんの「?」を少しは減らせるかもしれません。

そこで、「ランチメニューの再構築」をテーマに情報設計についてのnoteを始めてみることにしました。

0.お店紹介

記念すべき第一回は根津のパスタ屋さんです。
まずはメニューをご覧ください。

まず、お店の名誉のためにお伝えしたいのですが、とっても美味しいパスタ屋さんです。お値段お手頃。麺もっちもち。
、、、だけどちょっと分かりづらいですよね?

メニュー全体を取り上げると一回では書き終わらなそうなので、今回はスコープを以下の部分に絞ります。

1.観察

では、実際にランチに来たお客さんの気持ちでメニューを見ていきましょう。

・Three Stars LunchとFive Stars Lunchっていう2つのセットがあるんだな。
・価格差が300円あるからFive Starsのほうが豪華なんだろうけど、具体的には何が違うのかな?

〜Three Stars Lunchをよく見てみる〜

・「FIVE STAR 変更 +¥200」って書いてあるけど「FIVE STAR 変更」ってなんだろう?
・「よくばりコース」と「ぜいたくコース」っていうのがあるのか。これは何が違うんだろう?「よくばり」と「ぜいたく」って言葉からじゃわからないなぁ。

〜疑問はあるけどざっくり読み進める〜

・パスタの中に「FIVESTAR」っていうカテゴリーがある。どうやらFive Stars Lunchは★5つのパスタを選択できるようだ。
・つまり、Three Stars Lunchは★3つのパスタが選べるんだな。
・あれ?Three Stars Lunchのところに「FIVE STAR 変更 +¥200」って書いてあったけど、200円足したら★5つのパスタを選べるんなら、なんでFive Stars Lunchとの差額が300円?

〜もう一度目線をメニュー上部へ〜

・よくばりコースとぜいたくコースの違いは「前菜&サラダプレート」or「デザート」の違いだな。
・Five Stars Lunchは「前菜&サラダプレート」と「デザート」のどちらも付いているんだな。スープをバケットに変更することもできるのかぁ。
・つまり、「前菜&サラダプレート」と「デザート」はどちらかで良いけど、★5つのパスタが食べたかったらThree Stars Lunchに+200円したら良いのか!

、、やっとメニューの仕組みを理解することができました。
これは、私と友人が実際の来店時にメニューを理解していった道筋です。

そして、ここからやっと本題である「どのパスタを食べようかな?」「どのドリンクにしようかな?」という検討を始めることになります。

2.分析

メニューを読み解いていくと以下のようになります。

・Three Stars LunchとFive Stars Lunchという2つのセットがある。
・どちらのセットもメインのパスタに加えて、食前・食後のドリンクとスープが付いてくる。
・Three Stars Lunchは★3つのグループから、Five Stars Lunchは★5つを含む全種類からパスタを選ぶことができる。
・Three Stars Lunchにはよくばりコースとぜいたくコースがあり、その違いは「前菜&サラダプレート」と「デザート」のどちらが付いてくるかである。
・Five Stars Lunchはスープをバゲットに変更することができる。
・Three Stars Lunchに+200円したら★5つのパスタを頼むことができる。

なんだかメニューというよりボードゲームのルールみたいです笑
ひと目で理解できて、「どのパスタを食べようか」「副菜はどうしようか」という本質的な選択にすぐに移れるメニューを目指しましょう。

ということで、セットの内容を表形式で整理してみました。

こうしてみるとThree Stars Lunchでも+200円支払えば、★5つのパスタが選べるので、各セットの決定的な違いは選べるパスタの種類ではなく、「前菜&サラダ」「デザート」の部分にあることがわかります。

3.改善

ということで、選べるパスタの種類ではなく、付いてくる副菜の違いを各セットの違いとして構成し直しました。

A set=よくばりコース、B set=ぜいたくコース、C set=Five Stars Lunchを一部変更したもの、となります。
どのセットに何が付いてくるかがパッとわかるようになったかと思います。

4.まとめ

何かを選ぶ時にはまず違いがわからないと検討することすらできませんので、違いをわかりやすくするはとても大事です。
今回は各セットで共通する部分をまとめて、違う部分を際立たせるという整理をおこないました。

実際にはパスタのランクを★であらわす表現にこだわりがあるのかもしれませんし、ビジネス上の要件もあると思いますので、これがメニューとして正解であるとは言えませんが、情報のまとめ方を変えることでこんなに見やすくなるんだなと実感していただけたらうれしいです。

以上、ミキュイちゃんでした。

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記事のネタ探しにランチに行ってきます!

ありがとうございます!うれしい!
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アプリやWebのデザイナー / Service Design / UI / UX

コメント4件

はじめまして!
メニューって、えー!なんでそんな書き方した?!ってのが多くて面白いし、食事を待ってる間に、わたしも同じようにこうしたらいいなあーって考えるの楽しいと感じます!

3.の改善についてですが、
C setでクラシックカルボナーラを注文すると、会計が¥1400になります。ですが、改善前は¥1600なのでお店側は損なのかな?って思いました。(このメニューの設計からみてそこまで計算していなさそうですが、、、w)
コメントありがとうございます!
たしかにそうですね!見落としてました!

でも元々のメニューだとFive Stars Lunchで★3つのパスタを頼むとお客さんが損した気分になると思うのでこれでも良いのかなと思ったり、、笑
ミキュイちゃんさま
おもしろい!と思いながら読ませて頂きました。
実際は多少ならば、上手く情報設計できていなくても、ファジーな私の頭が適当に解釈して、表面的には困るほどのことはありませんでした。が、なるほどこれか!と感じるメニューに出会いました。
コーヒーもモーニングの食べ物も美味しいので、あとはメニューだけ、なんとかしたい。。。
こちらのノートに引用させて頂きました。https://note.mu/nkj365/n/n9cd274520cf1
引用ありがとうございます!北千住に行くことがあったらメニュー見てみます!
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