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モヤモヤの 特効薬は 棚卸し

天狼院書店第三回課題はの結果は!!…ダメでした。
( ´-ェ-` )シュン

でもせっかく書いたのでここにアップ!!!
お読み頂けたら嬉しいです。
後ろの方に「言い訳」をちょこっと(^_^;)

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モヤモヤの 特効薬は 棚卸し

あの時の私は、とてもモヤモヤしていた。
短期の派遣で一緒に仕事している少し年上の女性に、
毎日イライラさせられていたのだ。

私は会社帰り、思い切って駅近くのカフェに入った。
夕方カフェインを取ると寝つきが悪くなるのだが、仕方ない。
せめてもの抵抗で、カフェインが和らぎそうなカフェラテを注文し、
席に着く。

そして「あの本」を読んでからいつもカバンに入れていた、
少し厚めのノートを開く。
何も書いていないページの上部に、こう書いた。
「彼女の嫌なところリスト」

① 上から目線の言い方
② なのにミスをするところ
③ 自分は仕事ができると思っているところ
④ 指摘を受け入れないところ
⑤ 自分のミスを認めないところ
⑥ 派遣の同期で同じ立場なのに先輩面して指示してくるところ
⑦ 謝らないのに媚びてくるところ

その下に青字で「ちゃんと仕事してよ! 人の仕事にケチ付けないでよ!」と殴り書き。
はぁ~。吐き出したけど、全く解決にも対策にもなってないなぁ。
考えたくないけど、いいところを書いてみるか。
「彼女のいいところリスト」

① とりあえず仲良くしようとしてるんだなと感じるところ。
(まぁ、派遣は2人しか居ないんだから、仲良くしなきゃダメだよね)
② 料理をちゃんとする。そして上手。
(仕事には関係ないけど、毎日のお弁当はとっても美味しそう)
③ 理解が早いところもある。
(あのメールで、どうして内容がすぐに理解できるのかなぁ。不思議)

カッコ書き部分の文字は緑色で書いた部分だ。
いいところ、あんまり思い浮かばないなぁ。嫌なところの方が多いや。
まぁ似てるんだよね、私と。じゃ次は、
「似てると思うところリスト」

① 「仲良くしなきゃマズイ」という思いで話しかける。
② 相手が①のために話かけると、明らかに会話を拒否する。
③ 「聞きたくない」と思ったら態度に出る。出すまいと思っても出る。
④ 相手の仕事を信用してない。(でも私の方がミスは少ないぞ!)
⑤ 本当は相手のことが嫌いだけど、仕事の為には仲良くしたいと思っている。

リストを眺めながら、最後の⑤の文章を、赤い花丸で囲む。
そうなんだよ、お互いを嫌い合ってるんだよ。でも
「仕事の為には仲良くしなきゃ。短期なんだからその間だけでも」
そう思ってることは同じなんだ。
だったら表面的でいいから仲良くしようよ。
向こうも同じ気持ちなら、そこは通じるはず。

そう考えて「明日から気を付けること」と赤字で書く。
・声と表情に気を付けて、嫌いな気持ちを表に出さないようにしよう。
・何か教えてもらったら、無理にでも「ありがとう」とちゃんと言おう。

三つにまとめるぞ! 
「声・表情・ありがとう」同じく赤字で書く。
よし! 明日からはこの3つに気を付けて、彼女と接しよう! 
仕事しよう! 
声! 表情! ありがとう! 
つぶやきながらカフェを出た私の心は、晴れ晴れとしていた。


これは空想の物語ではない。
数年前、私がノートに実際に書いたことだ。

使ったノートは、「ある本」のメソッドに沿って選んだ、
上質な用紙の私にとっての高級品。
筆記具は、メソッド通りの赤・青・緑の三色ボールペンだと黒が無いので、四色ボールペン。
カフェに入った理由もその本に
「喫茶店とノートは相性がいい」、
「書くことが面倒に感じてしまう人は、喫茶店の力を借りるといい」
と勧められていたからだ。

その「ある本」とは
齋藤孝著「頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術」(ビジネス社)

2010年4月刊行「大事なことは3つにまとめなさい!」を改題、
新書版として2017年1月に再刊行された本である。

「齋藤孝」といえばテレビ番組「世界一受けたい授業」の講師として出演されていたので、ご存じの方も多いかもしれない。
東京大学法学部出身、明治大学教授の齋藤先生の本だが、
高卒アラフィフの私にも読みやすく、そのメソッドは具体的かつ実践的で、
とてもわかりやすかった。

ちなみに私のこの本は、古本屋には持っていけない。
「本をノート化」したため、赤・青・緑の書き込みが沢山あるからだ。
そして「第六章 心が軽くなるノートのとり方」を実践したのが、
冒頭の話である。

今迄も「日記」や「雑記帳」として、
心の中をノートに吐き出したことはよくあった。
しかし、ここまでスッキリとはしなかった。
思うまま、つらつら書くのと、箇条書きにするのとでは、
全く効果が違うことに驚いた。

心が感じていることをリスト化するのは、棚卸しと同じだ。

そう思ったので、念のため「棚卸し」の意味を調べてみた。
1.決算などの際に、商品・製品・原材料などの在庫を調査して数量を確かめること。
2.人や物の欠点を一つ一つ数え上げて、言い立てること。
(デジタル大辞泉)

恥ずかしながら私は「2」を今まで知らなかった。
しかし辞書に書いてあるからと言って、別に欠点に限る必要は無い。

本書にもある「心配事リスト」、私がやった「嫌なところリスト」等、
心の中の「心配」「モヤモヤ」等々の「在庫」を調べて、番号を振ってリスト化し、目で見て、現状を確認、把握する。

把握できれば、何をどこに、いくつ注文すればいいのか、方向性が明確になる。「足りない」と思っていたら「そうでもなかった」ということもあるだろう。

たとえ直接の問題解決には至らなくても、私が「彼女と私は似ている」と気付いたように、リストで視覚化することで初めて、見えていなかったものが、見えてくるのだ。


だからもしも今、あなたをモヤモヤさせている「何か」があるならば、
この本を読んで、ぜひとも試してみて欲しい。
きっと「南の島に行ったように心が軽くなる」……かどうかは個人差があるとしても、カフェでリストを書いたあの時、私の心が晴れ晴れしたのは本当だ。

心の面を中心に紹介したが、もちろん、仕事・勉強にも役に立つ。
ぜひそこはご自身の目で、ご確認頂きたい。


最後に。
アラフィフのオバサンが、本に書き込みしながら読み終わって思ったのは、
「これをもし若い頃から実践していたら『できる女』になっていただろうな」だった。

もちろん50代でも60代でも、いくつから始めても、
人間いくらでも成長できる可能性があることは、わかっている。

それでも私はこの本を、特に若い世代の人に、読んでもらいたい。
読むだけでなく、実践して欲しい。
そうすればきっとあなたは将来、前田裕二氏と同じところに到達できるだろう。
2019年に一番売れたビジネス書「メモの魔力」(幻冬舎)の著者と同じところに。

ただし買う時は電子書籍ではなく、必ず紙の本で。
赤・青・緑の三色ボールペンか、黒を入れた四色ボールペンも、
お忘れなく。

※2019年ビジネス書1位は日販調べ※

≪終わり≫

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お読み頂きありがとうございましたm(__)m

確かに前半を書きながら「ちょっとネガティブな文字が並ぶなぁ」とは思ったんです。
でもその反面、同じ気持ちで居る人の興味を引く=共感してもらえる、とも考えたんですよね。
こういう気持ちで葛藤しながら仕事している人は、世の中に絶対居ると思ったので。
あとは「赤裸々な自分を表に出す」ことも共感の要素かなーという、下心も有ったりして。

でも確かに最初にネガティブ要素があると、引きますね。
私の場合、映画の「グリーンマイル」がそうでした。
テレビで放送された時、有名な名作だからと見始めましたが、冒頭の暴力看守のせいでテレビを消しました。
名作だから後からカタルシスが来ることは予想出来ましたが、それでも見続ける気にはならなかった。
なるほど、私のこの記事はそれと同じだったのか…。

最後の「メモの魔力」ですが、私も買って読みました。
でも読み返すことはなかった。
大変な生い立ちなのに、弟思いのお兄さんと、ご本人の、メモを活用した努力によって、成功を勝ち取ってきたという内容が印象に残っただけでした。
前田社長が凄すぎて、マネする気にもならなかったというか…。
そして他の人のレビューの受け売りですが、カタカナ言葉が多くてイメージがすぐに浮かばず、内容が頭に入ってきませんでした。

その点、この齋藤先生の本は、具体的で実践的。
高卒の私でも、おそらくは東大卒でも、誰でもすぐに実行できる内容満載。

だから若い人に「メモの魔力もいいけど、こっちはもっとわかりやすいよ!ぜひ読んでみて!」と勧めたかったのですが…

確かに立場も地位もない、どこの誰かもわからない一般人のアラフィフのおばちゃんに勧められても「そうなんだ!読んでみよう!」とは、思えないですよね。。。(^_^;)
同じアラフィフおばちゃんでも、石田ゆり子さんに勧められれば誰でも興味持つでしょうけど。

なるほど。やはりこうして書いてみると、整理されますなー。

次のネタは決まってませんが、書く時はここら辺を気を付けてみます。

また読んで頂けると嬉しいです。実里でした。

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