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選手とファンがともに楽しむ空間で過ごせるひと時が愛おしい【2018スワローズファン感/ホークスファンフェスレポ】

先日、東京ヤクルトスワローズのファン感謝DAYと福岡ソフトバンクホークスのファンフェスタへ初めて行ってきた。

どちらもそれぞれの個性が出ていておもしろかったので、両方のレポと参加してみて思ったことを書いてみようと思う。

1.ヤクルトスワローズのファン感謝デー

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11月23日、この日は勤労感謝の日。
関西から早朝の新幹線に乗り込み、外苑前に着いたのが10時すぎ。
とてもいいお天気。
神宮球場に着くとすでに球場のまわりにはヤクルトファンでいっぱいだった。
内野席チケットを持っているので、とりあえず中に入ろうと該当の入り口を目指すが、とにかく人が多くなかなか進めない。
混雑しすぎてどういう列になっているのかわからず、球場の中に入るのにおそらく30分はかかったと思う。
後ほど6万2千人もの来場者だったという記事を見かけて納得したが、こんなにも来るとは球団側も予想できていなかったんじゃないかな。

内野席の有料チケットを持っている人には入場時にオリジナルシリコンバンドが配られ、その色によって選手との写真撮影やサインプレゼント、ハイタッチなど様々なイベントに参加できる。が、すべてのシリコンバンドが当たりなわけではなくハズレも存在する。そんなわけでわたしは悲しくもハズレの黒色だった。一緒に行った友人はサインがもらえるシリコンバンドでした(奥村くんのサインいいな)。

どうにかこうにか中に入れたときにはすでにオープニングが始まっていた。
運良く大好きなつば九郎のひとことには間に合う。あいかわらずの濃い時事ネタ満載(笑)。
監督の挨拶、そして来季2019年のスローガン「KEEP ON RISING~躍進~」が発表され、今シーズンは終わってしまったけれども既に来シーズンに向けての闘いは始まっていると改めて思う。最下位から2位という躍進を遂げたとはいえ、優勝争いに絡んだ2位ではない。監督のその言葉が印象的だった。

2018年ファンが選んだホームゲーム感動名場面ランキングでは、今シーズンのスワローズを象徴するように逆転サヨナラで勝利したシーンが続々とノミネートされていて、負けていても9回になるとなにかやってくれるんじゃないかと思うような1年間だったなとか思っていた(6点差を追いつき最後にサヨナラ3ランを決めた上田が2位だった時の彼の不服感。笑)。

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配布された武内さん引退クリアファイル

そして武内さんの引退挨拶。シーズン終了後とつぜんの発表だったため引退試合がなかったのだ。今後は球団職員としてスワローズで活躍してくれることを嬉しく思いながら、この日に現地で挨拶が聞けて本当によかった。バックネット裏の上の方には応援団がいて武内さんの応援歌を演奏してくれたときには涙が溢れた。粋な演出が良い、、!
現役終盤10月4日の甲子園、現地で見たあの二塁打は生涯忘れることはないと思う。

そのあとも次々とステージプログラムが進行していった。
つばみ争奪戦では若手選手たちがつばみちゃんを巡り様々な対決をしているのを見て若さっていいなと思ったり、ルーキーたちのひょっこりはんを愛おしく思えたり、来季の新しいクルーユニフォームと燕パワーユニフォームのお披露目を見てかっこいいと思ったり(エイオキさんがまさかのユニを汚す事件で笑いがおきる)、つば九郎のお悩み相談はこの悩みを書いた選手は誰かを当てるクイズになっていたのがおもしろかった。

お昼ごはんに、球場のまわりにあるブースで売られていた沖縄ソーキそばを食べた。いつか浦添の春季キャンプに行ってみたいという想いと、少し寒かったので温かいものが食べたいという気持ちで選んだソーキそばは美味しかった。ここのブースでバレンティンの缶バッチをゲット。

午後からは内野席ではなくグラウンド内へ。スワローズはファン感のグラウンドエリアは無料だ。芝生に座り、のんびりモニター越しに参加する。日がいい感じにあたってとても心地良く、この日がいい天気なことを本当に感謝した瞬間だった。

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グラウンド内の芝生でゆったり、つば九郎先生を観る。

応援団のパフォーマンスで久しぶりに応援歌を聴いて早く来シーズンがこないかなんて思ったり、憧れの選手とファンの対決、◯✖️クイズ(優勝したお姉さんと上田のやりとりが本当に素敵すぎて良かった)は選手とファンが一緒に楽しむことができて笑顔や笑いが絶えない時間だった。そんな空間にいることができる自分が本当に幸せでたまらなかった。ずっとこの時間が続いてほしかった。

でもそうはいかない。エンディングはやってくる。
だがここで奇跡のサプライズ。中村キャプテンからの挨拶のあと、司会から「最後にみんなで東京音頭を歌いましょう!」という流れからついに、、!西浦が歌のリーダーとして呼ばれる。スワローズファン大歓声。
タイムスケジュールが発表されたときから西浦の歌のコーナーがないとSNS上で大騒ぎになっていたぐらい、みんな彼の歌声が聴きたかったので、このエンディングはずるいぐらい最高だった。つば九郎先生はぶっ倒れていたけど(笑)。

あっという間の時間だった。普段はプレー中の真剣な表情を見ているのでどんな性格なのかあまり分からないが、こうして選手たちの素の表情が垣間見れる瞬間が嬉しい。
わたしには、スワローズのこのファミリーな感じがとてもあっている。
スワローズが好きでよかった、関西から参加してよかった。そんなファン感謝デーだった。

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おまけ。
つばめの旅ということで、帰りはつばめキッチンでおいしいハンバーグを食べてきた。る〜び〜とあう。


2.ソフトバンクホークスのファンフェスタ

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母親が大のホークスファン、ギータファンということもあり、シーズン中は何度か一緒に京セラやヤフオクドームでホークスの試合を観戦していた。
その母からどうしてもファンフェスに行きたいので一緒に行ってほしいと連絡がきたので、三連休最終日に日帰りで福岡まで行くことに。

その日、ファンフェスタの前に博多の明治通りで日本一祝賀パレードがあったため、博多駅に着いて早々天神駅付近まで移動して待機。

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待機中。

ホークスは普段から地元の人たちの声援がすごくて地域密着型のチカラというものを感じることがあるが、この日も紛れもなくそれを感じた。
目の前をたくさんのスター選手が通る中、みんな大きな声で声援を送る。
わたしも「あ、ギータ!!」「甲斐キャノンや!」「あれ、西田どこおる?」なんて調子で楽しんでいた(欲を言えば来季はスワローズのパレードが見たい)。

パレードを観終わると急いで天神駅から唐人町駅まで移動(みんな同じだから混雑)。そして駅からヤフオク!ドームまでの道を歩いていると、パレードを終えた車と選手たちがドームへ帰っていくところに遭遇!
周りからは黄色い歓声。こんなこともあるのか、なんか得したね〜なんて母親と言いながらドームに着いた。

わたしがホークスのファンフェスに行こうと決めた理由には、母のお誘いや福岡が好きということだけではなく、ホークスのエンターテイメント性(盛り上げ方や演出の仕方、魅せ方)に興味があったからだ。
何度かヤフオク!ドームで観戦しているが、表裏の間や回終わりを見ていてもなぜか飽きないというか中弛みの感覚がしない。そして勝った試合では屋内なのに花火を打ち上げたり、今年の鷹の祭典では「光のセレモニー」という光と炎を使った迫力たっぷりのショーが行われるなど、野球の試合以外でも楽しめる要素がたくさんある。
ドームの周りも一周ぐるっと完全にホークス仕様になっていて何かしらのイベントも行っているので、ボールパークにふさわしいと思っていた。

ホークスのファンフェスの場合、球場に入るには入場券(有料)を持っていないといけないそうだ。
わたしたちは3塁内野席でビールと球場メシを手に(母はもちろんギータハイボール!笑)ステージを観ることにした。

オープニングセレモニーでは日本一のお祝い、監督の挨拶、そしてギータがたくさんの賞を獲得していて、さすがギータ... と思いながら観ていた(その横で母は大喜びでした)。
ドームだから音響設備も照明設備も屋外とは比べものにならないのもあるが、日本一になったことや、たくさんの賞を受賞していたり、車がプレゼントされたりと、威厳や豪華さが似合うような空間に感じた。

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選手が3チームに分かれて闘う

そのあとはステージイベントが始まった。
ホークスの選手たちが3チームに分かれて様々なイベント(ゲーム)でチーム対抗で勝利を目指す。
ちなみにチーム分けだが、ギータや甲斐選手がいる「栄光グリーン」、今宮選手率いる「飛翔オレンジ」、松田選手や千賀選手ら「常勝イエロー」となっていて、わたしは西田選手のいる飛翔オレンジを少し応援していた。

その間、外野のエリアでは選手とハイタッチや握手、サインをもらえる企画が行われていて、その企画中は自由に内野席とグラウンドが往き来できる。
ハイタッチと握手は1〜3番まであり、並べば誰でも参加できるが、サインはあらかじめ申し込みが必要だった。
また優先入場口は、タカポイントと交換でもらえる優先入場の紙に書かれている番号と時間内に行けば待たずに握手やハイタッチができるゲートだ。

わたしもせっかくなので握手やハイタッチに並んで、選手たちと交流させてもらった。どの選手もとても優しくてみんないい人で、ホークスの選手も応援したいという気持ちになる。途中並んでいた隣のブースに慶三さんが現れたときは「あ!」と思ったが間に合わず、ハリーホークもタイミングがあわなかったのはヤクルトファン・マスコット女子として残念だったけど、彼らを間近で見れてよかった。
また抽選ではなく、誰でも並べば選手と握手やハイタッチができるというのは良いなと思った。

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ステージの方もチーム対抗でクイズやらジェスチャーゲームやらをやっていて、中でも足つぼイントロクイズは西田選手がおもしろすぎて会場は大笑い。ホークスで一番好きな選手なのでわたしも観れて嬉しかったな。

スポーツイベントバトルはゴルフのドラコン対決やPK対決、綱引きといった内容だったが、ホークスの選手たちってゴルフ大好きだよねってほどインスタでよく見かけていたので、ドラコン対決は個人的におもしろかった。
途中まで栄光グリーンは独走していたが、最後に綱引きで圧倒的な強さをみせつけた常勝オレンジが優勝。景品はどこかのゴルフクラブのポイントだったので、ホークスの選手たちって本当にゴルフ好きですよね(2回目)笑。

ファイナルセレモニーではこの日お誕生日の加治屋選手と前回のお誕生日男の嘉弥真選手が、即席で覚えたDA PUMPの「U.S.A」を披露して会場を盛り上げてくれた。
個人的なことなんだけど、シーズン中よくこの2人が頭の中でごっちゃになることが多かったので、それに加えて誕生日も近いのかとますます混乱してきた(よく見たら顔は全然違うんだけどね、どちらも名字が漢字で3文字だし中継ぎだし...)。

またファイナルセレモニーで、来年はホークスが福岡に移転して30周年になるらしく、それに伴ってドームを大規模改修をする発表が行われたり、30周年記念のユニフォームのお披露目も行われた(余談だけど、ホークスさんのムービーってすごいお金かかってるよね?)。

個人的にも次世代型複合エンタメ空間にはとても興味があるので、おそらく来年もヤフオク!ドームには足を運ぶだろう。
やはりホークスのエンターテイメント性は一歩先をいっている。

母もパレードとファンフェスに参加できて大満足だったので、一緒に行けて良かった。

3.2つのファン感(ファンフェス)に参加してみて

当たり前のことかもしれないが改めて思ったことは、それぞれの球団がそれぞれのチームカラーと球場を生かしたイベントを開催しているということだ。

スワローズは山田選手や青木選手というスーパースターもいるが、やはりつば九郎の存在が大きいと思う。
今回は「つばくろうきゃめら」という紅白でバナナマンがやる副音声のような(江花さん談)ゆるいサブ映像が本当におもしろい。あれはつば九郎がいるからできることだと思う。そして江花さんとのコンビが最高。

つばくろうきゃめら

またファン感のチケット販売でもつば九郎・つばみと写真撮影ができるシートをつくったりと圧倒的な存在感だ(もちろん選手が目の前にきてくれてサインと写真撮影ができるシートもある)。
屋外なので天気に左右されるところはあると思うが、いい意味でゆるく和やかな雰囲気がスワローズのファン感には溢れていた。

ホークスのファンフェスはやはりギータを筆頭としたスーパースター選手たちの存在が強い印象だった。
プレミアムチケット購入者は主力級選手とデザートビュッフェが楽しめるという企画はなかなかすごいと思う。

ドーム内ということもあり設備は整っているし、迫力だったり豪華さはホークスのファンフェスの方が感じるものはあった。

でもそれぞれのチームがファンに喜んでもらえるように、じぶんたちのチームカラーでいろんな企画だったりファンサービスをおこなっているのは同じなのだ。そして一流選手たちはプレーだけでなく、ファン想いな面もあり、人として素敵な方ばかりだと思う。

今回わたしはどちらもステージイベントを見ることをメインに動いていたので、他のブースや企画はまわりきれなかった。そのため物足りない部分はあるかもしれない。
ファンの数だけファン感(ファンフェス)の楽しみ方がある。それもまた良いところだ。


来年もたくさん野球を観に行って、グッズも買って、選手たちを応援しよう。
そんな決意を胸に刻んだ、秋の素晴らしいひと時でした。

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