起きる前から雨の音が聞こえていた。
窓のそばにベッドがあるから外の空気もダイレクトでずいぶん寒い。
筋トレをしてコーヒーを飲んで体温を上げる。
10時始業の会社へ行くのに9時20分のバスで間に合うから本当に朝がゆっくりになった。
今日はほぼ定刻にきてくれたバスも空いていたので気圧のせいで痛む頭を休めるために目を閉じる。

会議室で配属先チームのオンボーディング。
営業担当の方の華やかなオーラに、イメージ通りだなぁなんて思いながら資料を読んで業務の理解を深める。
これまで営業の方が各自で事務作業をしていたものの、忙しいせいで形式はバラバラで連携もとれておらず困り果てたので、アシスタントと運用もできるポジションを募集した。という背景に納得。まずこれまでの情報の整理から取り掛かることになりそう。

管理システムは使用したことのあるものがほとんどだったし、ディレクションの勉強をする余裕もできそうだ。
数値については慣れるしかない。

良く言えば華やかで、悪く言えばチャラそうに見えた営業の方々もとても熱心に、まじめに引き継いでくださりありがたかった。
チャラいのではなく屈託がないのだ。
営業さんだから会話の巧さはプロなのだけど、わかりやすくて話しやすく聞きやすい雰囲気をつくってくださるのはその人自身の工夫だろう。

「今日は偏頭痛がひどくて」と他愛ない話で盛り上がったのも良い会話のきっかけだった。
業種や雰囲気で第一印象を決めつけた自分が恥ずかしいほど、頼もしい営業さんに心の中でそっと謝る。

さまざまな部門があるなかで、もっとも縁遠い(あまり興味のない)コスメ部門に配属されたのが不思議だった。
まだ同じ部門の方に会えていないから理由を聞けていないけれど、他の部門のアシスタントの方から「雰囲気がコスメっぽい」と言われて釈然としない。
身の回りで1番お金をかけてないのがコスメなのに。こんなわたしがアシスタントでうまく機転をきかせられるのだろうか。

人は見た目がなんとやら。
配属された理由がどうか、見た目の雰囲気よりスキルであって欲しいなと思うけれど、楽しくやれてるからありがたい。
あしたも詰め込み頑張ろう。