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Special Thanks !(みんなのフォトギャラリー)

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みんなのフォトギャラリーから、みあんご!が撮影した写真を選んで使ってくださったみなさんのノートをまとめています。ありがとうございます!
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#エッセイ

鑑賞*ひとひらを波の届ける桜貝(拡大版)

佐野 聰 鎌倉の由比ガ浜海岸は、桜貝が拾える場所の一つ。 由比ガ浜の桜貝は、江戸時代の浮世絵に描かれるほど観光地としても有名だったらしい。多い時には砂浜一面が薄桃色に染まるほどだったともいう。 桜貝が拾えるかどうかは、潮の干満、季節や天候によって異なってくる。 四月の上旬のとある日の早朝に、江ノ電に乗って由比ガ浜海岸に出かけてみた。遠浅の砂浜の広がる海岸である。そこにいるのは、波乗りの人、犬の散歩をさせる人、網を繕う漁師ぐらい。小さな白い貝の散らばる中に桜色の貝を探す。海岸

亀と鯉

今日は休みだったので昼間に大きな公園に行ってきた。 整備された池に巨大な鯉や亀がいて、餌もないのにずらずら私に寄って来て口をぱくぱくさせていた。 もらえたらラッキー的なノリでそこまで必死じゃないぱくぱくだった。 奈良公園の鹿はその日によっては気性が荒かったり、世田谷の鳩は鳩同士で餌を奪い合って喧嘩していたが、今日の横浜の鯉や亀たちは圧倒的にのんびりしたぼっちゃんだった。 この子たちの日々は毎日こんな感じで、飽きないのだろうかと心配しつつ、圧倒的なゆとりと必死ではない感じは

波打ち際でダンス

青いラインか、橙と緑のラインの電車を下車したら、人通りの少ない方の改札を降りて、向かって左側にある長い商店街をてくてくと歩く。 商店街を入ってすぐの小道を右に曲がれば、畳敷きの昭和な佇まいが懐かしいお好み焼き屋さんがある。  そして、商店街の左側には、たまごサンドとカスタードプリンがおいしい昔ながらの喫茶店が・・。 幸先がいいというか何というか、いつも立ち寄るわけじゃないけれど、こういうお店があるという事実だけで、すでに僕の気分はあげぽよになる。 そして、なんだかんだ

4月12日 みせなきゃ

4時半目が覚める、再び寝る。5時半起床。6時妻と娘起こす。6時半妻と娘起きる。娘にご飯をあげる。娘にはトーストとヨーグルトをあげた。朝飯、トースト。7時半家を出る。8時出社。12時半昼飯、蕎麦。17時退社。デパ地下で焼き鳥、手羽中、春巻、茹でホタルイカ、生桜エビを買う。18時帰宅。妻がリビングでオンライン英会話をしていた。軽く筋トレ。18時半春巻きを食べる。3つあるうちの2つをオーブンで温めて食べた。食べ終わった後に妻から、私にもくれるから2つ温めてるんだと思ってた、と言われ

辻仁成が、私の全てだった頃。

那珂です。 色々最近は考えすぎて、文章を書くのも、窮屈な感じ。 卒業式も終わり、今はちょうど宙ぶらりんな気分でもあります。 高校を卒業した時の、あの宙ぶらりんな時間。 どこにも属さない、何者でもない、未来が見えるわけでもない。 春の埃っぽさと、生暖かい空気と、何とも言えない不安。 「あの気分」の再来です。 皆さんは、大学進学や就職で故郷を離れましたか?  北海道は田舎なので、ちょっと勉強しようと思えば、札幌や東京に出なければならない環境でもあります。 私の同級生たち

死ぬ間際の人生満足度を高めたい:欲望と戦略のはなし(中編)

今回は、わたしの「人生の最終的な勝利条件」についてお話しします。 前編はこちらです。 楽しくなくなったら死ぬ大学のころ、 「今が楽しければいいじゃん。  楽しくなくなったら、死ねばいいんだよ」 と言う友人がいました。 そのひとは自虐的でもネガティブでもなく、むしろ明るくポジティブに言ってのけました。 わたしは共感まではしなかったものの、一理あると思いました。 ただし逆に、 「将来大成するために、今を犠牲にして歯を食いしばり努力する」 というひとがいても、一理あると

体調不良で欠勤

先週仕事がとても忙しくて、疲れもあったせいか口唇ヘルペスができてしまいました。土曜日は皮膚科で薬をもらいました。 日曜日は地域の清掃でした。 通院と清掃で土日が潰れ、疲れが取れずお腹の具合がわるくなり、今日は仕事を欠勤しました。 欠勤は0にしていたかったけれど、このスケジュールでは仕方がなかったかなと思います。寒暖差も激しく体調を崩す人も多そうです。 それでも欠勤しないように対策をとるとすれば、地域の清掃の翌日は事前に有休を取っておくことでしょうか。 疲れてくると油もの

みんなからは好かれない

人間生きていくには人間関係はとても大事ですよね、でもめっっっちゃしんどくなりません? 人間関係で上下関係もかもあるしなかなか対等な関係に持ち込むのは難しいんですよね 誰だって嫌いな人や苦手な人はいます、もちろん私にも嫌いな人や苦手な人はいます 親とか親とか親とか... 入院生活で色んな人に関わってきましたけど、嫌な人はもちろんいました あ、この人私をした見てる気がするってい人がいましたね(--;) 何とか適当に対応しましたけど 苦手な人にあたると本当神経すり減らされる

文学者たちが教えてくれた戦争。

もちろん僕には戦争体験などない。生まれるずっとまえに起こった人類の瑕疵の記録を読み僕は追体験しただけだ。 同じような悲劇を起こさないようにと書かれた戦争文学が、今現在行われているロシアによる戦争の内実、権力の暴走、安全圏にいる市民の傍観、などを想像させる手がかりになっている。 戦時の最中にある人間の心理は、平時のそれとは大きく異なる。常識的に考えておこなわれないような思考の道筋をたどる。 先日、中国で民間機が事故で墜落した。犠牲者は123人だったはず。とても大きな数の方がなく

おじさん構文改善講座~某炎上ラーメン評論家氏ブログを見て~

前置き(全スキップ推奨)お世話になっております。オジサンのシーラカンスです(どっちやねん) 友人から「ネットでマヂヤバに燃えてるおじさんの記事があるヨ」と言われたので覗いてみたら、もう、ドヒドイデ! 本当は何も言わないつもりだったんです。 なんかカッコ悪いじゃないですかー 「この文の意図は、これこれしかじかでーー」とか、なんか言い訳してるみたいで。 なので僕もいろいろ変だな?と思うところはあるけど、じっと黙ってようかと思ってたんですね。皆さんがそう思うならそれでいい、的な。

Strange Fruit 2  #21

 ──なるほど、姉は、南公園の桜の樹の下で死んでいた。そこは山の斜面を何段ものひな壇に切り開いて、一面に桜を植えてある所だった。見わたす限りの桜、桜、桜。きさらぎではなかったけれど。望月でもなかったけれど。桜も寒々と凍えながら、春を待ち遠しそうにしていたけれど。  あれから、今年でちょうど10年たつ。そして同時に、母が亡くなったのと同じ年齢にもなった。30年余りかかって母に追いつき、横に並んだ。けれど、横並びで共に生きていくことはない。これから先は僕が、母を、追い越していく

芸能人が亡くなる夢ってどんな意味なの。

最近活躍されている、芸人さんが亡くなる夢を見た。 ニュース番組で「これからってときに死んじまうなんて、本当にばか野郎ですよ」と相方さんが語っていたのも、妙にリアルだった。 数日後、ふと「あれって夢?」と思い出す。 Twitterを確認すると、三時間前に投稿をしていたらしい。よかった、夢だった。 ちなみに、その芸人さんというのは、錦鯉のまさのりさん。 これを書いている今、確認したところ、十一時間前に投稿がある。 ところで私は、気になる夢を見たとき、検索して夢占いを見

ITP(特発性血小板減少性紫斑病) 通院ほぼ卒業

夫のITP、薬なしで3週間近く過ごして、今日診察だった。 血小板の数値は少し下がってたけど、医師に言わせると全然問題ないらしい。 もう今日が最後って雰囲気だったのだけど、数値が下がっていたのが気になった夫が経過を診てもらいたいって空気を出したら、1カ月後に診察が入ったみたい。 薬なくても、数値がどんどん下がったりしなければいいけどなー。 というわけで、3月下旬から始まったITP騒動も、もう終わりに近づいてきたかな。 それにしても、本当にびっくりした。 早く分かって、早く治

牡丹(花まくら より 025)

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」  とは、美しい女性の姿を花に例えた言葉である。この内、芍薬と牡丹は、とてもよく似た花である。大まかに言えば、芍薬は草で、牡丹は木である。葉っぱも違っていて、芍薬の葉は細長く艶があり、牡丹の葉は先が三つに分かれていて艶がない。  一見すると同じように見える芍薬と牡丹、分類学的にもボタン科ボタン属で近しい品種、しかし、詳細にその様子を観察してみれば、大きな違いがあることに気づく。私はこの二つの植物を、双子の姉妹に例えることにした。そし