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夢の中にはもうひとつの幻想がある(四)

赤いオープンカーに乗って夜の街を走っている。街のはずれには関門がある。ビルの狭間に、高速道路の料金所のように。警備員の顔をのぞき込むと、小学校を卒業して以来会っていない同級生の顔である。再会を喜び合い、彼の掌に小銭をのせて別れる。

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