声を大にして「金ならある!」と言いたい。
「お金が無い」と言う人が嫌いだ。
いかにも自分は清く正しい貧乏で、被害者であるかのような顔をして言うからだ。
そんなときおれは、机をバンっと叩いて
「うるせえ! 金ならある!」
と言ってやりたくなる。
(それはたぶん、昔の自分が「金が無い」とばかり言っていたからだろう。金が無いのを自慢するかのように友人に愚痴っていた、卑屈な自分。)
「金ならある!」なんて、自分には言えないと思っていた。いや、でも、言ってみたら面白いんじゃない? と思うようになったのは、『ゲッターズ飯田の金持ち風水』を読んでからだ。
金持ちは、たとえ手持ちの現金がなくたって「金ならある!」と言い切るんだそうだ。それって、なんだか気持ちよさそう。
「金ならある!」は、強力なアファメーションにもなるそうだ。
やりたいことはある、欲しいものもある。
「でも、お金無いから」
「宝くじでも当たればねえ」
それは、自分にブレーキを踏ませるための呪いだ。
本当にやるのが、もしくは本当に買うのが怖いから、自分を止めようとしている防衛本能なのだと思う。
「お金が無い」と言えば、被害者でいられる。
「お金が無い」のは、自分のせいじゃないと思える。
そこで、たとえ財布の中身がすっからかんでも、
「いやいや、金ならある!」
と言ってみる。
すると不思議なことに「自分は被害者である」という呪縛がほどけていくのだ。被害者でいるのをやめたとき、次に自分がとる行動が見えてくる。
お金の先行きが不安で身がすくみそうになるとき、おれは自分自身に向かって言う。
「うるせえ、金ならある!」
「お金が無い」ことに目を向けるんじゃなく、「ある」という方に向ける。そうすると、人生は「ある」方に向かって舵がきられるのだ。
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本当は教えたくない鎌倉の呑み屋【Vol.1】
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