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結婚って、なんのためにするもの? ~同性婚訴訟から考える~

結婚って、なんのためにするものだろう?

同世代の女友達が「結婚したい」と言う意味が、正直よくわからなかった。私自身は、両親の過酷な結婚生活を見ていて「結婚なんてするもんか」とずっと思っていたから。

生涯を共にしたいパートナーが見つかったとしても、籍は入れずに事実婚にすれば充分じゃない。子どもを産みたいわけでもないし、扶養に必要もないなら、籍なんて入れなくていいんじゃない?

そんな考えが変わったのは、友人カップルの最期に立ち会ったからだ。「最期」というのは、死別のこと。二人は書面のやり取りのない事実婚だった。一人が亡くなったとき、その遺品は血族のものとなり、パートナーはだだの「生前のお友達の一人」として扱われた。

二人が共に元気なときはいい。けれど、どちらかの意識がなくなったり、死亡したりした場合、婚姻関係がなければ法的に家族として守られない。

2月14日のバレンタインデーに、13組の同性カップルが「同性婚が認められないのは憲法違反」だとして、国に賠償を求める集団訴訟を起こした(参考:「同性婚認められないのは憲法違反」同性婚めぐり初の集団訴訟 - NHK NEWS WEB)。そのうち6組のカップルへのインタビューがHUFFPOSTに掲載されている。

今の日本では結婚できない彼らには、配偶者としての相続権や相続税の優遇措置がない。配偶者ビザもおりない。手術の同意書にサインもできない。

男と女が子どもをつくり、家系を存続させることだけのための婚姻制度は、もうこの時代には合わなくなっている。子どもをつくらなくても、家族は家族だ。そして、自分の家族は、自分で選ぶ権利がある。


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