mia@世界の途中

元放浪女子のフリーランスライター【 http://mia555.hatenablog.com 】。noteでは書き溜めた短編旅小説をまとめて有料保管する場として、今は週2回【追憶の旅エッセイ】を綴っています。極めて個人的な4年に渡る世界放浪記ですが、楽しんでいただけると幸いです!

【追憶の旅エッセイ #41】バンクーバーの賑やかシェアグルメ-中華編-

北米編のエッセイでは、今のところ食べ物にまつわる話ばかり書いている気がする。苦笑。

しかもただお店紹介のような感じではなく、その時々で関わってくれた人たちとのエピソードが含まれている。

これはひとえに、北米旅のスタート地であるバンクーバーで私が食に恵まれただけでなく、人との縁にも恵まれたからに他ならない。

旅先での食事はともすればひとりぼっちになりがちだから、こうして食卓を囲むことができた日

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【追憶の旅エッセイ #40】寝食を共にすることは、無条件に人を繋げてくれる

血の繋がりは確かに偉大かもしれないけれど。家族が家族らしくなるのは、寝食を共にする回数を重ねるから、というのも大きいと思う。

自分の部屋だけで完結しない、安宿での暮らしにはそういう側面が含まれているように思う。

だって望もうが望まないが関係なく、寝起きであろうと風邪を引いてしんどかろうと誰かと出くわすし、食事だってひとりで食べたいと思ってもキッチンで料理していると気付けば誰かと乾杯することにな

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【追憶の旅エッセイ #39】舌と記憶に残るクオリティ、幸せのマフィンで朝食を

マフィンがとても好きだ。

マフィンと一口に言っても、形や具材、サイズなどさまざまだから、好きなマフィンを聞かれても困ってしまう。

でも私にとって一番象徴的なマフィンは、バンクーバーのC宿で食べたそれなのだ。

世界を放浪して、海外に長く住んでいくらでも食べる機会はあったのに。私にとってお気に入りマフィン、1位の座はいつまでたってもゆずれない。

C宿にはコーヒーとマフィンが宿の代金に含まれてい

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【追憶の旅エッセイ #38】「韓国料理行く?」で始まった、日本人メンバーとのグルメな日々

日本人女性オーナーがレセプションに座っている安宿で、そのカナさんと親しくしているうちに顔馴染みの日本人滞在者が、増えた。

そうそう、カナさんは実はオーナーだったのだ。だてにこんなに治安の微妙な立地の安宿のレセプションに座っているわけではないのだ。

さて、である日。

日本人が団体でぞろぞろとレセプションに降りてきて、今から出掛けると言う。

聞けばその中のひとりの女の子が今日出発するから、その

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【追憶の旅エッセイ #37】美しく装ったバンクーバーの裏の顔。一本道を間違えた場所で見た白昼夢。

バンクーバーの街の美しさを書く前に、治安の危うさを書く順番になってしまいそうだ。

でもまぁ、「世界で最も住みやすい都市ランキング」上位の常連でもあるバンクーバーの美しさ快適さについてはもう周知のことと思うのでね。

このエッセイでは私の個人的な経験を基にした、リアルなバンクーバーについても書いてみたいと思う。

カナダと日本の間には13時間もの時差がある。

よってバンクーバーから日本の家族に電

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【追憶の旅エッセイ #36】新しい土地ではまず、宿のレセプションから攻略する

今思えば、あのときもこのときも、また別のあのときも、そうだった。

旅が期待以上の展開を見せるときはいつも、私はカウンターの向こう側の人と仲良くなる傾向がある。つまりレセプション(受付)のスタッフのことだ。

それはもちろん狙って、というわけでは全くなく。

まるで導かれるかのように、向こう側もこちら側(私)も同じような思いの容量で惹かれ合い、不思議と話が弾むようになる。

こういうことは本当に全

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