(メモ/雑談)不思議だった日のこと

ある北関東から南東北の土地を、二日ほど、目的なく放浪していたのですが。いつもならしないようなうっかりで、降りたかった駅を乗り越してしまいました。
駅と駅の間の距離がひたすら長く、おまけに乗っていたのが特急なものだから、次に停車した駅は、降りるつもりでいた駅から、ずいぶん離れたところでした。

時刻表によると、次の逆側の電車は、一時間後。
途方に暮れながら、降りた駅のあたりをトボトボ歩いていると、『◯◯電機』という看板。◯◯の部分は、昔、ごく短い期間会っていた男性の苗字。
あれ、あの子、そういえば、ここの県出身で言ってたな……何市だったのかな、と検索してみると、降りた駅のある町出身でした。
この男性は、数年前、三十代後半で突然亡くなりました。(自死ではない)
その頃にはもう会っていなかったので、その事は、ニュースを見て知りました。たまたま、偶然だったのだと思いますが、なんだか現実じゃないような、ふわふわ夢の中にいるような、変な感じでした。

あれは、いつ頃のことだったかな……と、更にwikiなどで見てみると、命日は、三日後でした。

多分きっと、全部こじつけなんでしょうね。
人の脳は、バラバラの事象の間に関連性を作ったりして、ストーリーを作りたがる習性があるそうです。

その日の明け方、東雲明るくなりつつある空に、いやに大きな、星のような光が、じっと一つだけ、窓の外に見えていたことも。
どうして今の時期、用事もないのに、しかも出不精気味なのに、衝動的にここに来ようとしたのか、とか、そういうことも。

まだ若くて登り調子だったあの子が亡くなって、当時いつ死んでもおかしくなかったような私が、こうして今も生きている。
わからないものです。



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