今日は奈良にある竹林寺というところへ行ってきました。
Twitterにある日突然降ってきたニュース
「つがいではない鳩から生まれた卵が孵った！」というもの。
元夫宅の私の部屋の前の大きなクレストにキジバト夫婦が住みつき
せっせと巣作りから子育て、赤ちゃんハトの巣立ちまで、
その様子をずっと見守ってきた私にとっては
もう偶然とは思えないニュースでした。
毎日その懸命に生きる姿を見ては
その昔に見た光景が交差してはこちらが励まされているかのようでありました。
写真は
元私の部屋前のクレストの中の巣にいる
2羽の赤ちゃんたち。

がしかし。
突然、Twitterの投稿者さんのポストに
急に亡くなってしまったということが掲載されたのです。
なんともいたたまれない思いに包まれていた中
飼い主さんはこの度その赤ちゃんハトの墓を作られたとポストされました。

お墓の場所なんて明かすわけないよね。。。と
けど
少しでも何かできないかなと思い、
ダメもとで尋ねてみましたら
即教えてくださりました。
しかも地図付きで。

その地図を頼りに
目指せ竹林寺！と娘といざ！

が。。。
道がめちゃくちゃ細いのです涙
しかも急勾配。
車を下に置いて出直そうかと思案していたら
おばさま二人が立ち話されていました。
そこで私は
「お話中、すみません。
あの。竹林寺ってご存知ですか？」と尋ねてみました。
「あぁ！お参りかしら？
私、ついていってあげるわ！」と案内してくれようとしたので
「いえ、あの。実は車をそこに止めているのですが
あまりに道が細いので、下に一旦置いてこようと思ってます。。。」
と答えましたら
「そこの奥、うちが1台借りてるんだけどずっと使ってないので
そこに止めておき！
ここから歩いていきましょう！」と親切にこんな提案をしてくださいました。
歩いて一緒に向かう中
「行基さん、お参りに来てくれはったん？」と尋ねられたので
一瞬、本当のことを言うべきか迷いましたが
「いえ。
実はネットでしばし話題になったことなのですが」と切り出し、
一連を説明しました。
すると
「そう！
わざわざこんな遠いところまで。
私の分までどうぞお祈りしてちょうだいね。」とそう言ってくださいました。
「ここから上に上がるとお寺はあるわよ！
あ！けどこの道、気をつけてね。苔で本当によく滑るから。
お天気だから大丈夫かもしれないけど、本当によく滑るから。」
と教えてくださいました。
心優しい人様に恵まれ、
こんなに親切にしてもらえて私は本当に幸せ者です。

そのお寺までの道は本当に滑りやすく
何度も踏み外しそうになりました。
そして
上に上がると。
どこにむにちゃんが眠っているのかわかんない。。。

探すことしばらく。
ポストしてくださっていた通り、少し小高い丘にありました。
かわいいお墓で
飼い主さんの心優しさが滲み出ていました。
それみただけで胸がいっぱいになりました。
お母さんハトの羽根もよかったらお持ち帰りくださいと
ポストにありましたが、
今日はむにちゃんのお参りだけさせてもらいました。

私はその頃
いろんな思いから
なんでこの世に生まれてきたんだろう
なんで私はこうして泣いてばかりいるんだろうと
それまで抱いたことのない負の感情で
がんじがらめになり苦しかったのですが
むにちゃんの懸命に生きる姿を見て

一生懸命に生きるってこういうことなのかもしれない。
一回本気でやってみよう。
本当にこう思わさせてくれる勇気を
もらえたのです。
小さな命が私の命を温めてくれた
SNSが繋いでくれたご縁の一つです。