見出し画像

【MIA】ユリ・グリエルとホセ・イグレシアス マーリンズとマイナー契約!

22年オフのマイアミ・マーリンズは、リーグ最下位の得点数の向上を目指すべく、アングGMがオフシーズン開幕前に言っていた「コンタクトヒッター」の獲得を重点的に行っています。

これまで獲得した選手の例をあげるとすれば

ルイス・アラエス (Luis Arraez)
(昨年AL首位打者,規定打席到達者で唯一三振数50以下,4年間で打率3割超)

ジーン・セグーラ(Jean Segura)
(通算打率.285,16年以降全シーズン打率.260超)

またMLBでプレー経験こそないものの、現在40人枠に入ってる有望株の移籍選手では、レイズから獲得したゼイビア・エドワーズ,ドジャースから獲得したジェイコブ・アマヤも打撃面ではコンタクトツールが評価されている選手です。

そして本日(日本時間3月10日)、マーリンズがまたコンタクトヒッターを補強したと移籍情報が入ってきました。

今回はその補強した2選手を紹介します。

ユリ・グリエル(1B)

引用:baseball reference

キューバ代表のスター選手として国際大会で活躍し、14年には横浜DeNAベイスターズでプレーした経験を持つ、日本の野球ファンによく知られている選手。

ベイスターズを退団後はキューバから亡命し、16年にアストロズに入団。中心選手としての17年と22年のワールドシリーズ制覇に貢献。21年にAL首位打者のタイトルを獲得しました。

また22年のAL首位打者のアラエスが今年からマーリンズでプレーするため、これでマーリンズには過去2年間のAL首位打者が今年チームに所属することになります。

最大の武器は高いバットコントロールで、MLB7年間での通算打率は.284、早打ちということもありますがシーズン三振数は最多でも73個(22年)と少なく、守備面でも優れており21年にはゴールドグラブ賞(一塁手部門)を獲得し、他に3Bと2Bを守ることができます。

しかし懸念材料もあり、ここ3年間はシーズン打率が.232→.319→242と大きく変動しており、年齢も今年で39歳と野球選手として高齢であるという点は不安ではあります。

ただ、アストロズ時代には同じキューバ出身の後輩ヨルダン・アルバレスら中南米の若手選手の良き兄貴分としていい影響を与えていた選手であり、中南米出身選手がチームの中心であるマーリンズでも、兄貴分としての活躍が期待されます。

グリエルの本職である1Bは、昨年のオールスター選手のギャレット・クーパーがレギュラーを務めていますが、彼は非常に故障が多く毎年長期離脱していますので、グリエルがその保険として控えているのは、非常に大きいと思います。またグリエルは左投手に対して率を残せるので、クーパーとプラトーン起用もあると思います。

ホセ・イグレシアス(SS)

引用:baseball reference

21年にはエンゼルスでプレーし、大谷翔平選手がホームランを打った際は誰よりも先にベンチで出迎え、日本のファンを心を掴んだ好守好打のショートストップ。

引用:The Japan Times

前述のグリエル同様キューバ出身で、早打ちながらコンタクト能力に優れる選手で、MLBに定着した13年以降毎年シーズン打率.255超を記録。短縮シーズン(60試合)の20年には、打率.373の超高打率を記録し、ここ2年間は.271→.292と安定して高い打率を誇っています。

もうひとつの武器である守備面では、アクロバティックなプレーやハンドリング、グラブさばき、スローイングの上手さに定評があり、全盛期はMLB屈指の守備職人と評価されました。

この3年間はDRSがマイナスの数値ですが、UZRではMLBデビューした11年と21年以外はプラスの数値、そこまで守備が大きく悪化したわけではなく、現在もSSの選手として守備面での活躍を期待できます。

マーリンズは現在SSのレギュラーが左打ちのUTジョーイ・ウェンドルが務めており、右打ちのイグレシアスがMLBに昇格した際は2人でプラトーン起用されると予想されています。

またイグレシアスは本職のSSの他に3Bと2Bを守ることが可能で、マーリンズでは他のポジションでの起用もあると思います。

補強についての感想

既に選手としてピークを過ぎたとはいえ、まだまだMLBで第一線で活躍できるグリエルイグレシアスを安価なマイナー契約で獲得出来たことは、スモールマーケット球団のマーリンズにとって、非常に大きなことでありますね。

現在のマーリンズは故障者が数人出ていて、開幕から60日IL入りする選手がいるので、マイナー契約のグリエルイグレシアスは開幕からメジャーでプレーする可能性は高いと思います。

マーリンズは21年オフにはアビサイル・ガルシアホルヘ・ソレアのパワー面での活躍を期待できる2選手を補強しましたが、彼らは昨年故障と成績不振に苦しみ、またチーム全体では故障者が信じられないほど続出し低打率に苦しみました。

今オフに獲得したコンタクトヒッターの選手たち、長打力で貢献するガルシアソレア

そして昨年故障で長期離脱し60試合の出場ながらセンセーショナルな活躍を見せ、オールスターのファン投票にも選ばれた、今年のMLB the show 23のカバーアスリートに選ばれたマーリンズの新たなチームの顔ジャズ・チザムJr.

引用:MLBTheShow

彼らの活躍に期待を込めて、私は今年のマーリンズを精一杯応援したいと思います!

LET'S GO!! FISH!!

【引用】サムネ(顔写真)
(グリエル)
https://www.mlb.com/player/yuli-gurriel-493329
(イグレシアス)
https://www.mlb.com/player/jose-iglesias-578428