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【MIA】得失点差-35ながら見事勝ち越しを決めた3・4月のマーリンズを振り返ろう!

皆さんこんにちは!

今回のテーマは3・4月のマーリンズの戦いを振り返ろう!です

ではご覧ください、どうぞ!

【4月終了時点のチーム成績】

4月終了時点のNL東地区順位表 引用:MLB.com

3・4月のマーリンズの戦いを一言で表すと健闘という言葉がよく当てはまると思います。

得失点差がリーグワースト2位の-35、ピタゴラス勝率では.353と普通なら大負けしてもおかしくない状況でしたが、1点差勝利10回,1点差敗戦0回と接戦で強さを発揮したことが、3・4月を16勝13敗で勝ち越せた最大の要因だと思います。

また今年マーリンズが対戦した8球団中6球団は、3・4月を勝ち越しを決めている球団で、強いチーム相手でも勝ち星を積み上げることができることを証明しました。

【個人的ベストゲーム】

そんな接戦に強い3・4月のマーリンズの個人的ベストゲームは、4月27日のブレーブス戦。

前の試合まで4連敗中とチームが苦しんでおり、この試合も0対0という状況の中、5回にブレーブスが一挙4点を奪い、マーリンズ打線は8回になるまで1点も奪えず、多くの人がマーリンズの負けを確信してましたが、選手の皆さんは決して諦めず、9回に一挙5得点を奪い勝利。見事連敗を4でストップさせ、その後チームは4連勝を記録。

マーリンズは無事3・4月の勝ち越しを決めることができました。

イニング別成績 ※引用:MLB,com

【野手陣】

4月終了時点の個人成績 引用:Baseball Reference

【チーム野手成績】()はNLのリーグ内順位
得点数 99(15)
OPS .692(13)
打率 .249(9)
本塁打数 26(11)
wRC+ 90(12)
野手fWAR 1.7(12)
盗塁数 27(2)

チーム得点数が昨年リーグワーストだったマーリンズ打線。今年の3・4月も得点数がリーグワーストと、依然として課題である状況。

そんな得点力不足の打線において一際活躍が目立っているのが、昨年のAL首位打者でオフにトレードでツインズから移籍したアラエス。MLB現役最高のコンタクトヒッターの評価通り3・4月は打率.438を記録。また4月11日の試合では球団初のサイクルヒットを達成するなど、移籍一年目からいきなり大活躍をみせています。

アラエスの他に活躍している選手の名を挙げるとしたら、今年マイナー契約で入団したグリエルハンプソン。2選手はレギュラーではなく主に控えとして起用されていますが、試合に出場すればしっかり打撃で活躍。OPS+では共に100を超えています。

また、チザムJr.ソレアクーパーら主に打線の中軸を打つ3人はまずまずの成績を残しており、リーグワーストの得点力の打線という割には悲惨な打線ではありません。

しかし、FAで今年新加入のセグラアラエスの打率と同じぐらいのOPS4割台の打撃不振に苦しみ、ガルシアスターリングスの主力2人も昨年に続き打撃不振。また結果を残している主力選手も、アラエスを除けば毎試合打撃の調子が極端に変動しているため、打線の安定感が無いのが不安です。

あと昨年リーグ一位の盗塁数を記録した機動力は今年も健在。3・4月でリーグ2位の盗塁数を記録しており、特にチザムJr.が開幕から走りに走りまくっており現在盗塁王争い。昨年のMLB盗塁王バーティやハンプソンなど走れる選手も多く、相変わらずチームの強みとなっております。

【投手陣】

4月終了時点の個人成績 引用:Baseball Reference

【チーム投手成績】()はNLのリーグ内順位
防御率 4.41(7)
FIP 4.57(10)
※上記の表では4.60と表記、現在数値が4.57に変更
K/9 8.68(9)
BB/9 3.47(8)
投手fWAR 2.1(8)

リーグワーストの得点数と課題の打線とは異なり、投手陣はマーリンズの強みの一つ。

しかし、その強みとは裏腹に3・4月のチーム防御率が4.41,FIP4,57と不安定な成績に陥っています。

特に先発陣は、計算外の出来事が多く発生しています。昨年のサイ・ヤング賞を獲得したエースのアルカンタラは、4月4日の登坂で完封勝利を達成した以外昨年のような支配的な投球ができず。FAで新加入のクエトは、故障&不振の影響でまだ1登坂のみと大誤算。未来のエースと期待されていたカブレラは、開幕後から極度の制球難。4月終了時点で防御率2.45と好投していたギャレットは、5月最初の登坂で4.1回11失点とまさかの大乱調。まずまずの成績を残していたロジャースは怪我で離脱。現時点で計算できる投手がルザルドのみと不安定な状況です。

一方中継ぎ陣は、救援防御率4.60(4月終了時点)という数字ながら。特にセットアッパーのフローロと新加入の新守護神パクの2人が必勝パターンを構築、1点差勝利を既に10回達成するなど接戦に強い今年のマーリンズの最大のストロングポイントとなっています。

あと個人的に嬉しかったのが、ブラゾバンの活躍。彼は昨年32歳でメジャーデビューを果たした超遅咲きの苦労人で、開幕から主にロングリリーフで使われましたが、見事3・4月を12登坂 防御率2.55という好成績を残しメジャーリーガーとしての地位を確立しました。今後は主にセットアッパーとしてより重要な場面で投げると予想されます。

※ブラゾバンのキャリアについては、こちらの記事を書いておりますので、ぜひご覧ください!

【チームの課題】

このように良くも悪くも誤算が多かったマーリンズですが、4月を何とか勝ち越すことに成功しました。

ただリーグワースト2位の得失点差-35という数字を見ればわかるように、本来なら今年のマーリンズはもっと負けが込んでもおかしくないチーム状態。

しかも、MLBのシーズンはまだ始まったばかり。今後他球団の主力が状態を上げてくると考えると、一瞬の油断で一気に負けが込んでしまうでしょう。事実昨年は、今年と同様に4月は勝ち越したものの、5月は7勝19敗 勝率.269と負けに負けまくるなど、地獄を味わいました。

昨年のようなことを今年も経験しないようにするためには、やはり投打全てにおいて今以上に結果を残すことが重要になってくるかと思います(極論)。

あとは、何より怪我人を出さないこと。昨年はチザムJr.ソレアなど主力野手のほとんどが怪我離脱し、規定打席到達者はOPSリーグ最下位だった守備職人のミゲル・ロハス(現LAD)ただ一人だけ(しかも規定打席ギリギリ)で、チーム最多打点がシーズン途中に離脱したクーパーの50打点という悲惨な状況でした。そのような事態は今年起きないことを祈っています。

【今後5月以降の期待】

今年はマイアミ・マーリンズという球団が、来年以降完全なコンテンダーとしてしっかり戦うためにも重要な一年となりそうです。

今後数年間チームの柱としてプレーするであろう若手選手(チザムJr.など)が一年間稼働することはもちろん、開幕から調子の上がらないベテランがしっかり活躍すること。あとは昨年のサイ・ヤング賞投手のエースアルカンタラの復活。それらができるとすれば、マーリンズが2020年(短縮シーズン)以来のポストシーズンに進出できる可能性は十分あると思います。

不安要素がまだまだ多くありますが、選手達が活躍することによってその不安は払拭できると私は信じているので、ぜひ期待しましょう!

LET'S GO!! Fish!!

【引用元】

(動画)
MLB公式YouTubeチャンネル
https://youtube.com/@MLB