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【MIA】ありがとうMiggy Ro 〜 ロハスがマーリンズと歩んだ8年間の軌跡 〜

皆さんこんにちは!

今朝私の応援しているマーリンズに大きなニュースが入ってきました。そうです…ミゲル・ロハスが有望株内野手ジェイコブ・アマヤとのトレードでドジャースに移籍することが発表されました。

ロハスはメジャーを代表する守備職人の遊撃手であり、またマーリンズに所属する最も古株な選手でチームリーダーとして大きく貢献してきた選手でもあります。

今回の記事では、彼がマーリンズで過ごした激動の8年間を成績やチームでの出来事などと共に振り返ろうと思います。


マーリンズ移籍、そしてメジャー定着
(2015〜17年)

(15年) WAR 1.3
60試合 打率.282 1本 17打点 OPS.695 0盗塁

(16年) WAR 0.2
123試合 打率.247 1本 14打点 OPS.613 2盗塁

(17年) WAR 2.3
90試合 打率.290 1本 26打点 OPS.736 1盗塁

ロハスは14年にドジャースでメジャーデビューを果たします。そして昇格初年度から、主に守備固めとして85試合に出場。そして同年オフに、ディー・ゴードンダン・ヘイレンと共にマーリンズへトレード移籍します(交換相手はアンドリュー・ヒーニークリス・ハッチャーオースティン・バーンズエンリケ・ヘルナンデス)。14年オフはイチロー選手が日本人選手では初めてマーリンズへ入団しましたが、ロハスも同時期に入団しました。

マーリンズでは主に5人目の内野手としてメジャー定着。持ち味の高い守備力とユーティリティ性で2B ディー・ゴードン,3B マーティン・プラド,SS アデイニー・エチェバリア(元ロッテ)のバックアップを全うしました。課題だった打撃もある程度打率を残せるようになり、マーリンズでの地位を確立しました。

2015年オフにはロハスが「野球における父」と尊敬するドジャース時代の監督ドン・マッティングリーが、マーリンズの監督に就任します。2016年は恩師マッティングリー監督の元でロハスは123試合に出場しました。またこの年はイチロー選手が球団史上初のメジャー通算3000安打達成、ゴードンがまさかの薬物違反による出場停止、エースで親友の1人だったホセ・フェルナンデスがボート事故で急逝する悲劇があり、チームにとって激動な1年となりました。


チームが再建期突入、そして念願のレギュラー定着(2018・19年)

(18年) WAR 1.1
153試合 打率.252 11本 53打点 OPS.643 6盗塁

(19年) WAR 0.9
132試合 打率.284 5本 46打点 OPS.710 9盗塁

マーリンズは2017年オフに様々な事情が理由でチーム再建を決意しファイヤーセールを敢行。スタントンイエリッチなど多くの主力が放出されましたが、ロハスはチームに放出されることなく残留。

そして迎えた2018年ロハスはメジャーリーグのキャリアで初めて開幕スタメンの座を勝ち取ります。そして与えられたレギュラー獲得のチャンスをものにし、内野全てを満遍なく守るユーティリティとして153試合に出場し規定打席に到達。前年までシーズン最多で1本だった本塁打数が11本に増えるなど打撃面で大きく進化しました。

翌年2019年もレギュラーとして活躍。ちなみにこの年のナ・リーグは規定打席到達者が68人いて。そのうち67人が2桁本塁打を記録していますが。ロハスはただ1人1桁本塁打となる5本でした。

再建モードに突入し2年連続で地区最下位に沈みどん底となったチームで、ロハスは2年続けて規定打席に到達し、また陽気で明るい性格とリーダーシップで誰もが認めるチームの中心選手の1人となりました。


困難を乗り越えて、マーリンズ奇跡のポストシーズンに大きく貢献(2020年)

(20年) WAR 1.5
40試合 打率.304 4本 20打点 OPS.888 5盗塁

例のウイルスの世界的な流行により、60試合の短縮シーズンとなった2020年。

開幕からの3試合で7安打を記録し最高のスタートを切ったロハスも只事ではなく、その後感染し長期離脱。しかし復帰後も打撃の好調を維持し、40試合の出場も自己最高の打率.304,OPS.888を記録。

またチームは当時シーズン開幕前のポストシーズン進出予想ではオッズが全30球団中最下位ながらも、開幕から勝率5割前後を維持し続け奮闘。シーズン途中には離脱者が多数出たものの、チーム最古参ロハスが寄せ集めの選手が多いチーム状況でリーダーシップを大きく発揮、ロハスのフィールドやクラブハウスでの活躍のおかげもあり、その後マーリンズは下馬評を大きく覆し見事奇跡のポストシーズン進出を果たしました。


チームリーダーとして奮闘した2年間
(2021・22年)

(21年) WAR 2.6
132試合 打率.265 9本 48打点 OPS.714 13盗塁

(22年) WAR 2.5 
140試合 打率.236 6本 36打点 OPS.605 9盗塁

20年に奇跡のポストシーズンを果たしたマーリンズですが、まだまだ再建期半ばのチーム状況だったこともあり21年と22年は2年連続でNL東地区4位。それでもロハスは、そんなチーム状況の中で奮闘し続けました。

マーリンズでの最後の年となった昨年は、後半戦に手首を負傷した影響で、OPSがリーグワーストとなってしまったものの、怪我人が信じられないぐらい続出したチームで唯一規定打席到達し、DRSはMLBの遊撃手1位の+15を記録しました。

また活きのいい若手選手が続々とメジャーリーグに昇格し才能の片鱗を見せる活躍をする中で、ロハスはチームリーダーとして、また同じ中南米選手たちの良き兄貴分として若手の成長を助けて来ました。若手達に自腹でスニーカーを買ってあげたり、チーム内の雰囲気が不穏になった時には自ら監督やコーチ達と親密にコミュニケーションを取り修復を図ったりするなど、彼の良きエピソードは数多くあります。

そして2023年の1月11日(アメリカ現地時間)にドジャースへトレードが発表され、奇しくもロハスのマーリンズでのキャリアは恩師であるマッティングリー監督と同じ年にマーリンズでのキャリアが終わることとなりました。


(最後に)

ロハスはマーリンズにとって本当にに大きくて非常に重要な存在でした。彼がいなくなるのは非常にファンとして寂しく感じます。

しかし、このトレードはマーリンズが今後さらに強くなるために行ったことで、ロハスの交換相手となったアマヤは将来はロハスのように守備で大きく貢献できる選手。また1人楽しみな若手選手がマーリンズ来ました。

ロハスが移籍した時のマーリンズはフェルナンデススタントンらがチームの中心にいましたが、彼らはもう誰1人マーリンズに残っていません。そして今は、アルカンタラジャズ(チザムJr.)の2人が投打でチームを引っ張っていってます。ロハスはいなくなりますが、彼のようなリーダーシップを持った選手がまた再びチームに出てきて欲しいですね。

そしてロハスはデビューしたドジャースに戻るということなので、今後の彼のさらなる活躍に期待したいですね。マーリンズでは1回しか出れなかったポストシーズンで出場してぜひ活躍欲しいと我々マーリンズファンは祈ってます!🙏

最後にマーリンズ球団公式Twitterによる、ロハスのこれまでの勇姿を載せた動画ツイートを是非ご覧ください!

今まで本当にありがとう…Miggy Ro

(画像:ヘッダー)
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