さて、今回からカードの意味を一枚一枚Miboなりに深堀してゆこうと思います。リーディングの一つのヒントとしてご活用いただければ幸いです。

1.騎手(Rider)

キーワード：吉報、チャンス、乗り物(車)、昇進

騎手は、ルノルマンカードの1番目のカードです。
"希望のゲーム"ではゲームの開始地点として利用されました。
時は17世紀～18世紀。
馬は今以上に人と密接な関係でありました。
高速な移動手段として。たくさんの荷物を遠方へ運ぶ手段として。
農業で穀物の運搬等この時代にとってなくてはならない動物でした。
馬は管理がとても難しく、小屋の管理、体調、食べ物等。一つ一つ、育て方や養育方法を理解しなければなりません。そのために管理する専用の役割をもつ人が必要です。それだけでも馬を飼うには多くのお金が必要であることがわかります。
そう。馬は貴族の資産の一つであり、頭数が多ければ馬車にも利用できる。その毛並み、優雅さ、艶やかさ等…貴族同士でその格を競うこともありました。裕福で景気が良い状態の象徴の一つでもあったわけですね。

さて、ルノルマンカードのRiderですが、多くの場合、紳士が馬にまたがる姿で描かれています。その手には武器を持っておらず、堂々と馬に乗っている様が描かれていることが多いです。
そう。このRiderはとあるゲームの英霊とはまた違い...闘いに赴く為に馬に乗っているというわけではないのですね。
時にあるものを届けに。ある場所へ赴く為に馬に乗っているのです。

この騎手が自分へ向かってやって来た場合どのような気持ちになるでしょうか。

貴族が私のもとにやってくる。心ときめくことかもしれません。何か自分にとって大きく羽ばたけるような大チャンスを運んできてくれるのかもしれません。何か知らせにわざわざ赴くなんて、とても良いことの前触れであることでしょう。時には驚き戸惑うこともあるかもしれませんね。
何がやって来るのかは、隣あったカードを読んでいくとより詳しく状況を把握することができます。

是非、一枚一枚、ルノルマンカードのシンボルや象徴を深く感じてみて、そのカードのエネルギーや雰囲気を噛み締めながら読んでみてください。
私自身、これが"カードと仲良くなる"ということだと思っています。
カードによって、同じ意味でも印象が違うはず。
たまにはカードと長く見つめて深く自分なりに理解を深めてみると、また違った発見が生まれるかもしれませんよ。

Mibo