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家族付き合いのゴッドファーザー

好きなスターというのはいっぱいいるが、ぼかの人生にまで大きく影響を与えたのはマーロン・ブランドだけだろう。
おかげで、役者という因果な世界で生きることとなってしまった。
憧憬の対象というのは手の届かない所にいるものだ。
ぼくにとってブランドは夜空の星のようなものだった。
ところが、母の同級生がアメリカでブランドに口説かれたという話を最近知った。
同級生は女優をやっていて、たまたまハリウッド製作の映画に出演した時のパーティでの話。
東洋人に目がないブランドらしいエピソードだ。
その後も、「八月十五夜の茶屋」「サヨナラ」で来日した時も、“逢いたい”と連絡が来たという。
思わぬところにぼくの身内とブランドとのつながりがあったわけだ。
まあ、そのロマンスは実らなかったものの、自分の人生とブランドの人生にわずかながら現実的な接点があったことは感慨深い。
もし彼女がブランドと結ばれて、我が家と家族ぐるみの付き合いになっていたら…
なんて、いろいろ考えてしまう。

ちなみに、その女優の名は八千草薫さんである。

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