僕にとっての写真の一番楽しい瞬間、それはファインダーを覗いてシャッターを切るとき。
なのでファインダーのないカメラは写真の楽しみからいうと物足りない。

過去にはRicoh GRを何機種か持っていたときがあるけど、ながら撮影(サイクリングの途中で撮影、ハイキングしながら撮影）が主な使い方で、写真撮るぞ！って日に持ち出しても楽しくないカメラだった。

そして、今、Nikon Z30にはまっている。
はまっているというか、子供を撮るのに重宝している、というのが正しいか。

Z30はZマウントのカメラでは最小最軽量のカメラでファインダーがない。
ファインダーがないのに買ったのは、ハイキングのサブカメラとして山に持ち込み、山の風景を動画に撮ろうと思っていたから。
動画を撮ったのは買ってすぐにいった初回のハイキングのみなのだけど、動画の知識もなく適当に撮ったので、イマイチな動画となりお蔵入りしている。

それからしばらくして、NIKKOR Z DX 24mm f/1.7のようなDXフォーマット(APS-C）用の単焦点レンズが発売されたのを機に娘と公園に行くときにZ30を持ち出すようになった。

娘は今3才、当時2才で目を離すとどこに行くかわからない。近くにいても段差で転けるかもしれない。極力目を離さないのが大事。

そういう状況なので、ファインダーを覗いて写真を撮っていると、ファインダーの死角で娘を見失うときがある。それでこれまで危険なことにはならなかったけど、こういったことは避けたい。

そこでZ30が活きてくる。
片手で楽々持てるし、サクサク写真も撮れる。画質はNikonのカメラなので問題なし。そして大事な点、娘を視界から見失うことなく写真を撮ることができる。

僕がもっている他のカメラ（Z9、Z ｆ）でもファインダー覗かず撮ればいいじゃないか、となるけど僕の場合は、左手でレンズ、右手でカメラのグリップ、そして顔でファインダー（眉毛あたりにくっつけて）、計３点でカメラを固定して撮影する。
手だけで持つよりも手ぶれが少なく撮影できる。
あとはファインダーがあるカメラはファインダーを覗いて撮りたいので、背面液晶を見ながら撮影、というのはあまりしたくない。

このZ30、エントリーモデル（って最近言わないか）なのに作りに妥協がなく、値段以上の高級感がある。付けるレンズによってはコンデジサイズ。
なので高級コンデジと言っても差し支えない。
こういうところもZ30のお気に入りのポイントだ。
高級コンデジなら、Ricoh GRとか富士フイルムのX100シリーズがあるけど、この２機種は現在人気でなかなか手に入らない。
ところが、Z30はいつでも入手可能だ。
レンズを付け替えて楽しむこともできる。
おすすめのレンズは、NIKKOR Z DX 24mm f/1.7とNIKKOR Z 26mm f/2.8とNIKKOR Z 40mm f/2。この辺りならZ30の軽快感を失わずに撮影できると思う。

NikonのカメラはAPS-Cも抜かりないぞ、って話でした。

それでは。