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noteコンサルティングを受けた率直な感想と、続けていくために大事なこと

noteコンサルティングを受ける機会をいただいた。昨年チャレンジした「紅茶のある風景 投稿コンテスト」で審査員特別賞を授かり、その特典として設けられたものだ。

noteの使い方について、60分間自由に相談できる。受けるのは任意。こんな貴重な時間は絶対に逃したくないと前のめりに参加表明した。

本来は対面ベースであり、ぜひピースオブケイク社にお邪魔したかったのだけれど(ミーハー)、海外在住なので難しく、ZOOMを用いて受けることとなった。

担当はディレクターの水野さんと志村さん。他のnoterさんのワークショップレポ等々から前もって存じ上げており、実際にお話しできるとあって、もうドキドキ。

日曜の夜。久しぶりに緊張しながら開始時間を待った。

受けたあとの率直な気持ちは「こんな親身になってアドバイスいただけるんですか !?」という驚きと感動。

悪い意味ではなく、質問に対してただ回答をもらえるような時間かと思っていた。いや、それでも充分すぎるほどありがたい。こんな無名のいちユーザーでしかないわたしに対して、忙しい中に時間を割いていただけるなんて。

コンサルはちゃんと「わたし」という書き手にフォーカスしてくれて多方面からアドバイスをいただける場だった。

本当にどうもありがとうございます。

調子にのって話しすぎたかなぁ、と後から少し恥ずかしく思いながらも、その日は興奮してなかなか眠れなかった。

以下、今後のために、アドバイスいただいたことをまとめておこうと思う。気付けば4000文字超えのやや大作になりましたが、特にビギナーの方には役立つ内容だと思うので、よかったらお付き合いください。

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1)書き手としての看板を整理

noteをやる目的をふまえて①プロフィール②仕事依頼ページ③noteを始めた思い、などをきっちり書きましょうというのが最初のご提案。

①プロフィールは「これまでやってきたこと」が具体的であればあるほどいい。たまたま通りかかった人がnoteを読んでくれて、気になったらプロフィールを見に行く→フォローに繋がる。
②(わたしの場合は)編集者やライターなど実績があるのだから仕事依頼のページを作る。やれることも料金相場も全部書いちゃう。noteを自分のHPにするような感覚。
③なぜnoteを書いているのか?どんな想いでいるのか?読者に提供しているもの、読者が得られるもの。人柄が伝わりやすいように自己紹介をする。情報量は多いぐらいでちょうどいい。

長らく黒子的役割のライターをやっているわたしにとって、noteは唯一「自分の思いや感情を表現する場」。

できれば、今後は自分という器を前に出して勝負できる書き手にもなっていきたい。端的に言えば、仕事でエッセイを書いてみたい(←この発言、とても勇気がいる)。

アドバイスを受けて目から鱗だったのは、ちゃんと書いておかないと「その類の仕事が嫌かどうかわからない」ということ。エッセイを書いてみたいのであれば「書きたいです」「書きます」と明確にしていなければ、依頼する相手からは「やりたくないかもな」と思われるかもしれないよ、と。それはもったいない。

経験がないことに対してやりたい!と声を大にして言うのは、正直めちゃくちゃ怖い。今でも、わたしなんかがそんなこと言ってもいいの?と思っている。でも、自分の場所なんだし、好きに自由に書いていいのだ。だって欲しているのだから。

もしかしたら、今後わたしのnoteを読んで何か引っかかるものを感じてくれる方もいるかもしれない。そしたらラッキーだ。

もちろん、これまでのような名前の出ない仕事も好きだしウェルカムなので、 それについてもちゃんと言及しておこうと思う。

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2)ツイッターとの連動を強化

書き手として成長するにはツイッターって避けて通れないのではと思い、力を入れ始めていたのだけれど、水野さんの話を聞いて想像以上に大事だということがわかった。

noteへの流入は、やっぱりツイッターが多いのだそう。

投稿頻度について質問したとき「ツイッターさえアクティブであれば、頻度はさほど関係ない」というお答えがあって、さすがにnoteよりツイッターの更新に力をいれるべきだとは思ってなかったので驚いた。

ツイッターは言葉に関していえば、これ以上にないマーケティングツールだ。「いいね」が多いつぶやきは読者が潜む可能性を秘めている。

一週間あれやこれやとつぶやいてみて「一番リアクションが多かったつぶやきを膨らませてnote化すると良い循環になる」とアドバイスいただいた。

ちなみにいいねが100も1000も付かなくても、自分のアカウントの中で最も多かったものでいいとのこと。

もう一点。わたしの場合ツイッターは、もともと2010年からアカウントを持っており、放ったらかしや試行錯誤を繰り返して、現在は居住地であるサンフランシスコ・シリコンバレー情報および海外生活Tipsをつぶやく場となっている。

これまでも何度かnoteをシェアしたことはあるのだけれど、ツイッターの人格とnoteの人格が乖離しているせいで、なんとなく居心地が悪かった(人格=情報)。

noteの投稿は内面の気付きを掘り下げたもので、それがツイッターのフォロワーさんに受け入れられるとは思えなかったからだ。

でも、本当は、自分軸で人生を動かそうとしている人の背中を押したり、文章やイラストなど創作を続けたい人を応援したり、そういう発信をもっと増やしていきたい。

そんな悩みや想いを話すと、水野さんは「noteの人格ごとツイッターで愛されたほうがいいし、きっと愛されるとも思う」と言ってくれた。また、今のフォロワー数なら、それ(融合)が間に合うとも。

なので、最初は全然読まれないかもしれないし、引いちゃう人もいるかもしれないけれど、臆することなくシェアしていこうと誓った。

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3)言葉や文章の解像度を調整

解像度とは簡単に言うと「伝えたいことを言葉で明確に表せている」指標のようなもの。それを読んで読者がどれだけ具体的に鮮明にイメージできるか、という。

たとえば「どうすればもっと読まれるようになりますか?」という相談に対し、水野さんはう~んと考えながら「タイトルの解像度を上げる」を一つの策として提案してくれた。

わたしが付けるnoteのタイトルは、本文の内容には沿っているものの、やや抽象的な傾向にある。noteのタイムラインやその他のSNSでシェアされて多くの人に読まれるには、タイトルだけで「この投稿には何が書かれているか」まで分かっているとクリックされやすいそうだ。

「過去のnoteでスキが多く付いた投稿ランキング」を共有していただいたのだけれど、上位の多くが、タイトルでだいたいの中身が予想できた。まずはクリックされてナンボ。そこからユーザーは興味が引かれたものを実際に読んで、満足度が高ければスキを付ける。

本人の自己満だけでオシャレ感やニュアンス重視のタイトルを付けるのは、すでにファンがたくさんいる人の芸当であって、もっともっと読んでくれる人のほうを向かなければならないと思った。

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葛藤そのものがコンテンツ

noteが書けなくて悩んでいる。それすらコンテンツの題材になる。大それたことじゃなくていい。

たとえば、ブログを日々更新しているのであれば、その裏側を明かせばいい。「メイキング」はもってこいのコンテンツ。葛藤しているからこそ言葉はリアルに響くし、その中に読者に提供できる価値が必ずある。

コンテンツ愛と読者愛

解像度の話の中で「過去の投稿のタイトルも修正すべきですかね?」というわたしの質問に対して、水野さんが言ったことがめちゃくちゃ心に刺さった。

「それは、これまで読んでくれていた人に誠実じゃない気がする」

この瞬間、わたしの水野さんに対する信頼はさらにググンと上がった。

こういうとき、修正することで少しでも読まれる可能性が増えるなら、コンサル中のディレクター的には「したほうがいい」と答えるのが相場じゃないだろうか。

でも、違うのだ。未来のフォロワーさんのことを考える前に、大切にすべきなのは現在のフォロワーさんであって。

これまで書き続けてこれたのは、フォロワーさんや、偶然訪れてくれた方々のおかげなのは間違いない。つい小手先のノウハウに頼ろうとするけれど、読んでくれる方に対して誠実に書いていく、という大切なことに改めて気付かせてもらった。

このほかにも、あんな内容もこんな内容も書けると様々な視点をいただいたり、書きたいものと読まれるものは違うからビギナーこそ意識すべき、という指摘をいただいたり。

それらがすべて今後の方向性を形づくる要素となり、モチベーションに変わったのは言うまでもない。

きっと書き手の多くはクセが強いだろうに(偏見失礼)、さすがそんな方々を相手に百戦錬磨されている手腕の持ち主だ。

水野さんは、話し方自体は少しぶっきらぼうな印象なんだけれど、肯定力が強くて、わたしの言葉としてまとまってない想いも「わかるなー」「わかる、わかる」と言って理解してくれるので、どんどん明け透けに話すことができた。

普段ひとりで黙々と書いている人間にとって、これがどれほど救いになったことか。

話の随所からコンテンツ愛が深い方なんだなぁ、ということがひしひしと伝わってきた。

余談だけれど、わたしも創作の根っこが編集者なので(厳密にはディレクターと編集者の役割は違う)、人が書いたものを読むのが大好きだ。そちら側に行ってみたい、とも思った(笑)。

たった一言が人の力になりえる

最後、残り5分という段階で「書きためらっているネタ」について相談した。

夫にも両親にも親友にもしっかり心の内を明かしたことなく、そんな(少し)ヘビーな内容をオンラインで対面して一時間も経たない相手に打ち明けちゃうの?と自分でもちょっと引いた。でもどうしても聞いてみたくなった。

水野さんは慎重に言葉を選びながら、きっかけだったりメッセージ性だったり解像度の具合だったり、をアドバイスしてくれたのだけれど、最後に「僕は読んでみたい」そう言ってくれた。

前に、こんなnoteを書いたことがある。

同じように、たった一言が人に力を与えることって多々ある。このコンサル時間は一言どころじゃなくって、活力や勇気をもらえるたくさんの言葉をいただいた。わたしが勝手にそう受け止めた。

いつかもっと大きく胸を張って、またお話できる機会が持てたらいいと思う。それまでにやることは、やっぱり書き続けること以外にないよね、ちゃんと頭を使いながらね、と決意を新たにしたのでした。

以上、noteコンサルティングの感想は終わりです。ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。この投稿が、同じような場所にいる人のお役に立てば嬉しいです。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからも仲良くしてもらえると嬉しいです。