見出し画像

Crimson Rain - Silently Shooting Traitors【和訳】

"穢れなき小さな両手が、雨に打たれている"

もう5年も前の曲なんですね。

この曲はボーカルの周平氏とコンポーザーの刑の字氏と夜鳴夜叉氏(現Ashay氏)が送るSilently Shooting Traitorsから東方アレンジアルバム"STAIN&RAIN"のリードトラック、Crimson Rainだ。


Red eye’d girl
The room’s dark but the smell of blood
Oozing, an open cut
赤い瞳の少女
その部屋は暗く
流れ出る血の匂いに満ちている

Slowly the window opens a little more
Shred faith ’til you’re…
ゆっくりと、ゆっくりとその窓が開いていく
信じたことは磨り潰されていく

Why she lives, she doesn’t know yet
Don’t know why, forever waiting
So then she trapped herself deep in this castle her home
少女は永遠に何かを待ち続けている
存在の理由を未だ知らず、何故なのかも分からないまま
城の奥深くに閉じこもって

Dyed in the blood that flows, flows still in me
So there she sleeps peaceful where I can’t see
僕から流れた血で、彼女は染められていく
この子の安心しきった眠り顔など
死んでも拝めることはないだろう

See petals twirling, long lost dreams
That float upon the water’s surface in a gentle stream
Childish hopes for someone there for me
Basking within a lonely light
花びらがひらひらと舞い落ちて
緩やかな川の流れを伝っていく
そんな、失われて久しい世界
誰かいないの
私のためにここにいて
そんな子供じみた望みは、薄明かりに溶けていく

Songbird, you have lost your only song
Waiting for something took you far too long
These small hands bare no stain
Walking over corpses in the rain
自分を見失った歌い鳥よ
どこか遠くへ連れてくれる何かを待っているのだろう
穢れなき小さな両手は
しとどなく降る驟雨の中、屍を踏みしめる

Wake up, it’s time
目覚めの時が来てしまった

The ticking clock announces the start
That person from my dreams comes closer
I’m scared but nowhere to run
時計の針が始まりを告げる
僕の夢の世界から誰かが近づいてくる
どれほど恐ろしくても逃げ場なんてない

In a vortex of pure light
I don’t know what’s wrong or right
Feel my blood is aching, throbbing again
雲の隙間から美しい光が差す
何が間違っていたんだ
傷口から流れる血が痛い
鼓動とともに傷んでいる

See petals twirling, long lost dreams
That float upon the water’s surface in a gentle stream
Childish hopes for someone there for me
Basking within a lonely light
花びらがひらひらと舞い落ちて
緩やかな川の流れを伝っていく
そんな、失われて久しい世界
誰かいないの
私のためにここにいて
そんな子供じみた望みは、薄明かりに溶けていく

Songbird, you have lost your only song
Waiting for something took you far too long
These small hands bare no stain
In the rain
自分を見失った歌い鳥よ
どこか遠くへ連れてくれる何かを待っているのだろう
穢れなき小さな両手が、雨に打たれている

As long as you’re here
I don’t need a thing
You, I believed in
You were my everything
あなたがここにいてくれさえすれば
私は何も要らなかった
あなたが私の信じるすべてだった

But soon the window opened up
And what I saw won’t leave me
Perhaps there is more out there… for me
だけど窓は開け放たれてしまった
どうしても私はここを抜け出せないらしい
ここを出れば、もっと沢山のことに出会えるはずなのに

Please let me go
You’re to blame for my wish
‘Cause you taught me how to be human
ねえ、私を連れ出してよ
教えてくれたじゃない
人らしく生きるための方法を

See petals twirling, long lost dreams
That float upon the water’s surface in a gentle stream
Childish hopes for someone there for me
Basking within a lonely light
花びらがひらひらと舞い落ちて
緩やかな川の流れを伝っていく
そんな、失われて久しい世界
誰かいないの
私のためにここにいて
そんな子供じみた望みは、薄明かりに溶けていく

Songbird, you have lost your only song
Waiting for something took you far too long (far too long)
These small hands bare no stain
Walking over corpses in the rain
自分を見失った歌い鳥は
どこか遠くへ連れてくれる何かを待っている
穢れなき小さな両手は
しとどなく降る驟雨の中、屍を踏みしめる

--------------------------------------------------------------------------------------

ブチギレハイトーンとスクリームの混ざるボーカルとミドルテンポで確かに重さを見せつけてくる楽曲が強い。威力がある。
歌詞は実直に原曲のキャラクターであるフランのことを歌った歌詞でネイティブの方が作詞されているようだ。単語が難しい上にYouとIの対象が変わる歌詞だったので難しかった……けれど、キャラの背景を分かったらなんとなくこんな感じかな……と思った次第。間違っていたらご指摘ください。

このバンドと関係のある楽曲についてまたいつか紹介したいのでお待ちください。すごくいいよ周平&刑の字は……


*memo*

※red eye'd...... 赤い瞳の
eye'dが何の短縮なのか分からないけど、eyedで「~の瞳をした」だったのでこの訳。
※ooze......じくじく流れる、にじみ出る
※an open cut...... 開いた傷口
※petal...... 花びら、花弁
※twirl...... くるくる回す、急速に回す
→花びらがくるくる回る様?桜が舞い落ちるみたいに?それとも摘んだ花をくるくる回している?
※gentle stream...... 緩やかな流れ
※childish ...... 子供っぽい
※bask...... 日光を浴びる、恩恵を受ける
※songbird...... 鳴鳥
※throbb...... ずきずき痛む、鼓動する
※what I saw won’t leave me... 前後の整合という意味でここが一番悩んだ。前で「窓は開け放たれた」のにこの文で「私は外に出られなかった」ということになっていて、1番2番でたくさんの屍が築かれて行く、じゃあ一体何が窓を開けて去って行ったんだ?⇒屍になる予定(仲良くなる予定)だった一人が窓を開けはなって逃げていった、その人は(その人なのかは分からないけれど誰かが)「人間のなり方」を教えてくれた、なのに連れて行ってはくれなかった……ということかなあと。