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Things you've ever seen - Squall Of Scream【和訳】

"そうした先で、僕が願ったものは
僕がとうとう手にできなかったものは……
"

東方メタルコアアレンジサークルSquall Of Screamの1st Single彼岸にて泡沫は咲き、そのいわゆるB面がThings you've ever seenです。

ゴリゴリのギターリフから透明感のあるサビへと駆け抜けるこの楽曲は、
曲名の通り「君が見たもの」について歌い上げます。

※(*2019/05/18 08:45更新)
記事の後半にて、当楽曲をアレンジ楽曲とする記載がありましたが、正しくはアレンジ元を持たない完全オリジナルの楽曲です。東方アレンジでも何でもなくオリジナルです。
情報が間違っていたことをお詫び申し上げます。また、ご確認とご指摘いただいた原作者様にお礼申し上げます。

※動画はクロスフェードです。2:33あたりからこの楽曲が視聴できます。

I got my eyes burn when I (am) looking towards the light.
I don’t have a please here and I finally realize it.

光へ向かうほど、僕の目は焼かれていった
そうして、僕は招かれざる者だと気付いた

So, I threw away my blind eyes.
Stretched out my hands into darkness.
What I desire, What I cannot possess at last.

見えない目なんて捨ててしまえばいい
そうやって暗闇へと手を伸ばした
そうした先で、僕が願ったものは
僕がとうとう手にできなかったものは……

この両手でただ描く
君に触れるには薄汚れて
閉ざした目でただ願う
君の見ているものを見たかっただけ

In this darkness, I despair.
With the aroma, she said.

暗闇の中でただ絶望する
貴女の匂いがして、言葉が聞こえるんだ

“The World Is So Full Of Such Wonderful Things”
That pleasant voice got too beautiful.

「世界はこんなにも美しいもので溢れている」
風靡な声は、あまりに美しい

Drawing me closer, trying to touch her.
But my eyes are blind.
My Hands are filthy.

近づく彼女に触れようとするんだ
けれどこの目は何も映してくれない
この手が触れる先も
この手が汚れていることさえも

この両手でただ描く
君に触れるには薄汚れて
閉ざした目でただ願う
君の見ているものを見たかっただけ

The sinful me deserved nothing from her.
But one glimpse in her smiling eyes.

罪深き僕は、あの人には相応しくない
なのにその笑った目が瞼から離れないんだ

How wonderful that world would be.
Gracing my fear, I see.

貴女の美しき世界が保たれますように
僕が見た世界の景色を、どうか塗り替えて

※Gracing my fear, I see.の訳には少し悩みましたが、
「僕の見た恐れを優しく包んで = 僕が見た恐怖をどうか優しく塗り替えて」という意味だと解釈しました。I seeを「わかった」としない訳が正しいのかは分かりませんが……

この両手でただ描く
君に触れるには薄汚れて
閉ざした目でただ願う
君の見ているものを見たかっただけ

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(*2019/05/18 08:45更新・改稿)

※初版で「アレンジ元楽曲のキャラクターである……」と記載しましたが、
この楽曲は原曲がない完全オリジナルの楽曲でした。
誤った情報は削除し訂正しました。失礼しました。

上記のように初版では「断罪者=君」「罪人=歌い手」としていましたが、元の楽曲や元ネタの確証がなくなる以上、そこまで強く言い切ることはできなくなりました。
ただ、歌い手の手は汚れていて、「君」を直視したことで目が見えなくなった、という描写があるので、何かしらの原因で「君」に近づくことのできない人物、ということにはなります。
その原因が何なのか、「君」とは何者なのか、それは聞く側と時々で変わっていくものでしょう。

I got my eyes burn when I (am) looking towards the light.
I don’t have a please here and I finally realize it.

光へ向かうほど、僕の目は焼かれていった
そうして、僕は招かれざる者だと気付いた

歌い手は何か悪いことをして、「君」はただ純粋で美しくて、目にするだけで自分の罪を自覚して懺悔したくなるような何か……というところでしょうか。
それは真っ白で儚い存在かもしれませんし、罪を裁く強い意志を持った存在かもしれません。近づくだけで目は焼かれ、その純粋さに触れることは叶わない、ということかもしれません。

どう解釈しても変わらないところは、
彼女が美しいと言った世界(=あなたの見たもの"Things you've ever seen"を見たい」ということと、
閉ざした目でただ願う
君の見ているものを見たかっただけ
」から、
その目はもう視力を失っているため、その世界を見ることはできない……というところでしょうか。

犯した罪故に、過去の過ち故に、焦がれるほど美しい君に触れられない。
そんな歌だと思います。




※三度言いますが、情報の誤りの折は本当に申し訳ありませんでした!完全にこちらの認識違いです。「あれ、どっかで"原曲:None"って見たな……けど原曲に六十年目の東方裁判の名前もどっかで見たような……」と思ったら、A面の楽曲が「彼岸帰航」と「六十年目の東方裁判」のダブルアレンジだったという。
世にあるアレンジ楽曲の中には原曲のフレーズがほとんど聞こえてこないものもありますが、もっと原曲を意識していればこんな間違いはしなかったかもな、と反省している次第です。精進します。改めてお詫び申し上げます。