詩 埋火
詩 埋火
いつまでも
燃えている火や
灯っている光は
ない
何かを焦がして
熱と光は放たれる
燃やすものがなくなったとき
燃え尽きて
燻って
消える
きみの
果てない燃焼は
何を燃やしているの
その資源が
消えてなくなってしまうのは
湧き出る泉が枯れゆくのは
いつなの
薪を
乾いた薪を
毎日焚べてる
必要ないのかもしれないけど
懲りもせず
手を握る
どうか眼前で
その焦熱を失うさまを
見せないで と
我儘すぎる延命を
したいがために
手を握る
毎日
『東方永夜抄』に登場する半獣半人『上白沢慧音』を基にした詩