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昨日聞いた話。

30年以上生きてたって、僕らは何にも成長しない。

未だに最初に好きになった音楽を聴き続けているし、20代にカッコつけて見た映画より好きな映画が現れない。

畏まったメールをうてるようになったって、CSSが書けるようになったって

その時間が過ぎ去ればひたすらぼぉっと、時間軸が昔に戻る。

その隙間を、あんまり今のことを考えないように、動画や音楽で埋めている。

年上の人にはまだまだ若いんだからと肩に手を置かれ、年下の人にはある一定の辛さを超えた楽しそうな人たちだと、容赦なくぶら下がられる。

いつからか、早く歩く人に疲れ、遅く歩く人に苛立ちを覚えるようになった。

そして、その苛立ちを隠せるようになった。

僕は、どこにいるのだろうか。
所在がないとはこのことではないだろうか。

気づけば影が消えていた。
影は過去にいるのだろうか。

そんな話を昨日、聞いた。
その人の顔は影のように真っ暗だった。


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