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10月15日のパラダイム「聞いてもらってばかりはよくない」

人に相談されることが多い。相談は、相手と談話すると書くが、大抵は相手が悩んでいることについて、怒りや不満などを一方的に話し、

「聞いてくれてありがとう」

といって終わるのが定例だ。

ただ、その後に必ずといって言われるセリフがある。

「〇〇さんは、最近どうなの?」

である。

最近立て続けにこの言葉を聞いて、なぜこの言葉を発するのかという疑問を抱いた。

そして、「聞いてもらってばかりじゃ悪い」というパラダイムが発生していることに気づいた。

人は何かを得る時、この場合相手の時間だが、
その時間に対する対価を払わねばならないと感じているのだと思う。

もしくは、話終わってスッキリしたという気持ちに対する対価。ただ、大抵の人は「そういえば私ね…」と話しだしたところで言い終えたことで燃え尽きているし、集中力もきれていてほとんど内容なんて聞いちゃいない。

だから「どう?」と聞かれても「うまくいってるよ!大丈夫だよ!」と答えるように決めている。

そう答えるだけで、相手は対価を払ったと感じ安心して話を終えることができるからだ。

そもそも、聞いてもらってばかりはよくないと感じる人が多いことが、なにかこの国の国民性というべきなのか、社会のスタンダードと呼ぶべきなのか、「当たり前」の片鱗を感じさせられてしまう。

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