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父性と恋愛。

最近、自分を含め恋愛がうまくいっていない人にはある共通点があることに気づいた。

それは、父親との関係がうまくいっていないという事だ。

父親と仲が悪いか否かというより、父親=守ってくれる存在という認識を持っていないという事になろうかと思う。

私の場合、父親と幼少期にほとんど話した記憶がなく、そのくせ10代に入ると口を開けば小言ばかり。キレるのは早く、怒鳴りちらすので当時は嫌いを通り越しておぞましい存在だった。

今では歳を重ね、父も昔よりはやかましくいわなくなったが、昔気質な人で、変わらず母が身の回りの世話を焼かないとならない。

嫌いではなくなったが、「仕方がない人」「世話を焼かなければならない人」というイメージは払拭できていない。

だからなのだろうか。
彼ができると必要以上に世話をやいてしまう。

男性に父性、(語弊を恐れずにいうと)家族を守ってくれる包容力や、女の子として優先してくれる優しさなどを求められない。

しかもパートナーにそのような事をしてもらう機会があっても、居心地が悪い、気恥ずかしいなどの気持ちが強くなる。

知らず知らずのうちに、自分が何かを与えないと返ってこないものだし、頼られる、甘えられる存在でいなければならないと思ってしまっている。

ただ、父もそうだったからなのか、男性は仕事をしっかりして、経済的な面で支えてくれる人だとは思っている。そのせいか、仕事に夢中な人にばかり目がいってしまう。

つまり、私は「男性は世話を焼くべき存在で、経済的には支えてくれても、精神的に甘えられる存在ではない」という認識を心の奥深くに根強くもっているのではないだろうか。

そのせいだろうか、大抵パートナーは、男性として活躍できる場所がなくなって、だんだん幼児化してくる。
私の前では幼児化してくるくせに、男性としての活躍できる場(つまり別の女性の前)ができるとすぐにそちらへ活動の場を移すのだ。

そんな恋愛での苦い経験を幾度となく通り越し、やっと核となる問題点、自分の中にある父性への凝り固まった偏見。
偏見というか、思い込みを改善すべきだということにたどり着いた。

さぁ、今度の恋がうまく行くか否かはわからないが、自分の思考のカラクリに気づけただけでもよしとしよう。


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