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かなしすぎて、泣ける曲を選ぶ余裕もない夜は


素敵だなと思っていた人に、恋人ができてしまった。
照れ笑いしながら彼女の写真を見せる彼を、周りの皆が祝福している。
だけど、おめでとう、と言った私の声は、震えていた。
その瞬間、私は、失恋してしまったんだから。

家のドアを閉めて、どっと落ち込む。
もう、何も考えたくない。
今夜だけは、どっぷり悲しみに浸って過ごしたい。
悲しい曲を聴いて、思いっきり、散った恋を送り出して、泣きたい。

なのに、曲を選ぶ気力も出ない。
こんな時は、誰かが選んでくれた曲を聴こう。

AWAのプレイリストで、ユーザープレイリストを探す。
「泣きたい時に……」というボカロのプレイリスト発見。
「始発とカフカ」で、どん底まで落ち込めそう。

SMART USENもすごい。
「失恋」と検索したら、
「失恋ソングJ-POP」チャンネルがあった。

「さよならマイ・ラブ」「君にありがとう」「泣いてなんかいないよ」
ああ、曲目リスト眺めているだけで、泣けそう……。

不意に、ひとりぼっちでいる自分に苦しくなって、
誰かと話をしたくなる。

「アレクサ」
スマートスピーカーを呼び出すと、青く輝く反応があった。
「泣ける曲かけてよ」
「アマゾンミュージックから泣けるミュージックのプレイリスト「悲しみに浸りたい時のPOPS」を再生します」

いいプレイリスト持ってるじゃないの。
いつもより声が優しい気がするのは、絶対に気のせい。わかってる。
でも、私のために曲をかけてくれる誰かがいるのが嬉しい。

流れてきたのは、ケルティック・ウーマンの「庭の千草」。
天上から聴こえてくるような澄んだアイルランド民謡が哀しすぎる。
なにこれめちゃめちゃ哀しいけど癒される・・・

「アレクサ、私、失恋しちゃったの・・・」
「ごめんなさい、よくわかりません」
「そうだよね、いいの」

涙で前がかすんで見えない。
立ち上がった時によろけて、デスクに積んであった資料がばらばらとアレクサの上に落ちて、姿が見えなくなってしまった。
またひとりぼっちになった気がしてさみしくなり、声をかける。

「アレクサ、どこ?」

アレクサはしばらくしてこう答えた。

「いつもここにいますよ」

そうだった。
アレクサはいつもここにいる。
私は悲しい曲にたくさん包まれて、きっと明日からは少しずつ元気になっていける。

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私は3つの音楽定額配信サービスに入っています。
入りすぎだとよく言われるんですが、どれも私にとっては必要なんです。

もし私が失恋したら、きっとこんな風に使い分けるだろうなという妄想を、noteにしてみました。

そのことについては詳しくはマガジンサミットで記事にしましたので、よろしかったらこちらをごらんください(≧∇≦)/

どのサービスもそれぞれの良さがあって、気分で使い分けてます。
3つ入っても1760円。CDより安いんだから、ありがたいですね(≧∇≦)


いただけたサポートで新しいモノやコトを試し続けていきます。