中国ゲーム楽曲歌唱のお仕事が増えつつある今日この頃。私は直接依頼を受けているので、あらゆる方からあらゆる流れでご依頼を頂き、今回は多方面から同案件の連絡があり少々混乱してしまった。
最終的に「絆つむぐ冒険」でお世話になったプロデューサーから連絡があり、無事に整えて頂きほっとしたところで、作曲が横山克さんと聞いて心の中は狂喜乱舞。
というのも、私が好きなサスペンス系のドラマは必ずと言って良い程劇伴に横山さんのお名前があり、そうしている内に曲を聴いただけで「あ、これもきっと横山さんだな」と分かるレベルに。笑
いつかどこかで何かしらのお仕事をご一緒したい！と思う劇伴作家さんのお一人だったので、めちゃくちゃ嬉しかった。

楽曲デモを聴いた時、既にこのまま発売出来るのでは？と感じるくらい完成度が高く、私のボーカルでどこまで表現が出来るか、その上で私らしさをどれくらい発揮出来るか、とかなり模索した。更に補足情報として「メロディに捉われず自由に歌ってください」と書かれていたので、私はきっちり譜面通りに歌うタイプのボーカリストなのだがどうしよう…、いやしかしこれはボーカリストが硬くなり過ぎないよう優しさで言ってくださっているのか…？など、横山さんが担当なさっているサスペンスドラマばりにプロファイリングが止まらなかった。

実際に現場でお会いしてみるととても話しやすい方で、私のいつもの方法でレコーディングをやらせてもらえつつ、コーラスアイディア等も採用してくださったり実験的な事をしてみたり、その場その場で作り込んでいくスタイルで、とても楽しく終えられた。
１音目から薄暗く美しい世界観にどっぷり浸れるので、私としても今出来る事は全て表現出来たかな。

雑談の中でこれまで観て来た横山さん劇伴のドラマを片っ端から挙げたところ、なかなかヘビイな作品をご覧になってますね、と言われたのだが、個人的にはこれからもヘビイ系を期待してしまう！
因みに最近だと恋愛リアリティーショーの劇伴も手がけておられ、初めて恋愛リアリティーショーなるものを観てみたのだが、音楽が素晴らしくてドラマじゃないのに何かこれから起こりそう！というドキドキが止まらないし、何気ないシーンが映像美と相まって美しさを増す。結果的に内容もなかなかにえげつないながらとても楽しめたので、このジャンルも今後はきちんと劇伴を入れながらクオリティが上がっていくんだろうなと思わされた。音楽の力は凄いなと改めて。

現時点ではワンコーラスしか公開されてない本楽曲だが、後半の展開も早く聴いてもらいたい。
ゲームの盛り上がりと共に、楽曲も多くの方に届いたら嬉しいな。