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自由に生きるということ


自分の船で世界1周旅行をしている友人がいる。

パリの自宅を売り払って、船を買い、3年前に旅に出て、あちこちの港に寄りながら、今、ニュージーランドにいるのだが、現地で仕事を見つけたので、しばらくは同じ地にとどまるとのこと。

彼は、優秀なプログラマーなので、どこに行っても仕事がある。

パリに住んでいたときも、カナダでやりたいことがあって、当時、勤めていた会社に許可をもらって、パリの会社に籍をおきながら、自宅勤務という形にしてもらい、1年ほどカナダで暮らしながら、メールで仕事を受け取って、仕事を続けていた。

会社に縛られない自由な暮らしである。

住みたい場所に住んで、仕事をしたいときにする。

サラリーマン生活を長く続けていると、朝起きて会社に行く生活が当たり前で、そうじゃない生活を想像しにくいかもしれないが、彼のように自由に情熱のままに生きている人はけっこういる。

そういった生き方をしている人は、受け身ではなくて主体的に動いているので、文句や不満がきわめて少ない。

こういうことができる人は、お金に恵まれているんだろうと考える人もいるかもしれないが、お金の問題ではない。

彼も自宅のアパートを売らなければ、船も買えなかったし、世界1周の旅に出ることもできなかった。

全て今ある現実は自分の選択の結果であって、やらない理由や言い訳は、全て後付けであると思う。

一般的には、住む家を失うことや、会社を辞めることは非常に勇気のいることなので、多くの人は、そこまでしてまで叶えたい夢を持っていないとも言える。


叶えたい夢が本当にある人は、今、持っているものを失うことが怖くないのだ。

なぜなら、もっと自分にふさわしい未来が見えているから。

やりたい、やりたいと言いながら、できない理由を箇条書きにしているうちは、絶対にできないだろう。

やる人は、できない理由など探さない。

ただ、どうやったらできるのか考えて、一歩一歩進んでいくだけだ。

そして、大切なことは、今、掴んでいるものに執着せずに手放すことである。

何かを強く握りしめている限り、本当に欲しいものは掴めないのだから。





金曜の夜に、ニュージーランドで見つけた仕事の手続きの関係で、フランスに一時帰国している彼と、彼を知る友人たちと一緒に会ってきた。

夕方、6時過ぎから飲み始めたのだが、パリの天気は最高でテラスが気持ちがいい。

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手前の濃い色のビールは、キルケニー(Kilkenny)というアイルランドのビール。

苦味のある蜂蜜っぽい独特の味わい。

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2杯目は、ちょっぴりヘルシー生活を意識してペリエにしてみた。

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10時くらいにやっと日が暮れてきた。

最近のパリは昼が長くて、天気が良ければ最高の午後が過ごせる。

お喋りに夢中で、日が暮れてからやっと注文したシャルキュトリーとフロマージュの盛り合わせ。

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こちらは、ベルギーのビール「Grimbergen」。

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日曜日には、ニュージーランドに戻る彼は、まだ34才。

いろんな人生があってそれでいい。




掴んでたものを手放して、パリに来た私も、何も失ったものはないと思っている。


当時、心配してくれる人が大勢いたけれど、私は何も怖くなかった。


失ってしまって大丈夫なの?


と皆が言うものは、私にとって、もう必要のないものだったから。



元記事:自由に生きるということ(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)
May 29, 2016 16:06:07 テーマ:気づき

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