天然石

あなたはまだ全部思っていることが言えていない - ミカリュスの天然石プチレッスン5


本物の天然石が買えるプロのいるお店を探していました。

パリのパワーストーンのブティックをいろいろ検索していくうちに、パリ右岸のはずれの、私が滅多に足を踏み入れない地域に、魔女がいる天然石の専門店があることを知りました。


そこに行くと小さな店内は、天然石フリークのパリジャンやパリジェンヌでごった返していました。

あまりにも人が多過ぎて、夫は私と一緒に入ることができなくて、外で待っていてくれました。


私は、小さなパニエをもらって、直感で綺麗だと思う石を誰にも相談せずに選んでいきました。

魔女に聞きたかったけれど、魔女がどこにいるかわかりませんでした。



しばらくして魔女がやってきました。

ピンクの髪をしていると聞いていたので、すぐに彼女が魔女だとわかりました。


彼女に話しかけたい。

私の選んだ石が私に必要なものかどうか知りたい。


と思いましたが、どうすればいいのかわかりませんでした。


そこへ、なかなかお店から出てこない私を心配して、夫が登場。

彼女に視てもらうには、受付で名前を書かないといけないとの情報をゲットしてくれて、私の名前を登録することができました。



しばらくして名前を呼ばれました。

魔女は、私に手をかざし、体全体の波動を視てくれている様子でした。


そして、一言。

喉!

と言いました。



あなたは、知っていることの全てを話すことができていない。

だから喉が苦しがっている。

さあ、これを手に持ちなさい。



そう言って、ぐるりを辺りを見回した魔女は、ブルーの石を選んで私の手のひらに乗せました。

そしてそれを握るように言いました。



魔女は、石を手に握った状態の私に手をかざしました。


そしてニッコリ笑い、その石を買いなさいと教えてくれたのでした。



しかし、そのブルーの石は私の好みではありませんでした。

私はもっと透明な綺麗な石を集めたかったのです。

私のパニエには、キラキラ輝く、イエローやブルー、そしてクリスタルの石が入っていました。


せっかく魔女に勧めてもらった石が気に入らなかった私は、パニエを見せて、この中で私に必要な石はありませんか?

と聞いてみました。



魔女は、パニエを覗いて、透明なブルートパーズの原石を取り出して、私に握るように言いました。

そして、もう一度、私の体を調べてくれたのです。


そして、この石でも大丈夫と言ってくれたのでした。



魔女の勧めてくれた石の名前をしっかり見ていなかったのですが、私の選んだブルートパーズでも大丈夫と言ってくれたので、その日はそれを購入することにしました。




それからしばらくして、またそのお店を訪れてみました。

夫を視てもらうためです。笑

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