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Women Who Go Tokyo という取り組みでわたしたちは。

IT業界多様化に向けた取り組み Advent Calendar 2019 の16日目を担当させていただきます。micchieと申します。

今日はこの素敵な Advent Calendar に参加させていただくので、わたしが参加している Women Who Go Tokyo というコミュニティについてお話しようと思います。

40代も過ぎると自分語りが長くなるものと聞きます。

わたしは今年アラフィフとなってしまったため、自分語りが長いかもしれないです。ご了承くださいませ。

Women Who Go とは

Women Who Go は、2014年にサンフランシスコで、女性・ジェンダーマイノリティの方が集まる Go のグローバルコミュニティとして設立されました。

Women Who Go Tokyo とは

Women Who Go Tokyo は、2016年6月に日本で初めての Women Who Go のコミュニティとして設立されました。
https://womenwhogotokyo.github.io

ザ・グローバルコミュニティ!

そもそもなぜ参加したのか

「Google さんが新しい言語を作ったのだぞ!」という噂を聞いたときに Windows で Go を動かしてみようと試みた記憶が、確かにあります。これはわたしにとっては大変昔の記憶で、さらにデスマーチ祭開催中の現実逃避だったため、あまり記憶に残っていません。

そして時を経て2016年、ついに初めてプロダクトで Go のバッチを作りました。
これは大変ひどいもので、あまりにひどかったので、のちに発表しました。

要するに、あまりにひどい Go を書いたけれどもレビュアーがいなかったので、仲間が欲しかったのです。

そうして2016年に立ち上がったばかりの Women Who Go Tokyo の取り組みに参加させてもらいました。connpassで見つけました。connpass ありがとう。

なぜこのコミュニティが良かったのかというと、

1. いい年してひどいコードを書く自分が恥ずかしいという気持ちがあった
2. 今まで技術的な勉強会に参加して手を動かすことがなかった
3. びっくりするくらい同性のエンジニアと触れ合うことがなかった
4. 継続してやれそうな匂いを嗅いだこと (年長者の勘)

です。

1. いい年してひどいコードを書く自分が恥ずかしいという気持ちがあった

40代も半ばになると「身の丈に合っていない無駄なプライド」を持つ人が少なからずいます。わたしもそのひとりです。(今現在もなくなっているとは言い切れない...)

だからこそ成長しないのです。

それが怖くて、でも誰にも言い出せず「外」であればなんとかなるんじゃないかと思って、そういった場所を探していました。

2. 今まで技術的な勉強会に参加して手を動かすことがなかった

ごくたまに勉強会に参加して会社にフィードバックをする...といった日々でした。あくまでもインプットのみです。

その場で手を動かすことで、自分自身の間違いや、場合によっては正しさを確認できるようになりたい、と思っていました。

3. びっくりするくらい同性のエンジニアと触れ合うことがなかった

同性の仲間がいないことについては、あまりに年をとっているので個人的には諦めていたのですが、自分がそうだからといって、そのあとの世代も同じように寂しいのはいかがなものか、と思っていました。

そこで「チャンス」がやってきたというわけです。

4. 継続してやれそうな匂いを嗅いだこと (年長者の勘)

あれから毎月 (イベントが多すぎる等の特別な月を除き) 開催されています。

スタッフとして参加するまで

仕事が忙しくなると参加できないときもありましたが、毎月みんなでワイワイ集まって、Go を書くことは本当に楽しかったです。
良いメンターにも恵まれました。エウレカさん、メルカリ (メルペイ) さん、いつもありがとうございます。

「何もかもわからない」から少しずつ知識が溜まって、やりたいことを実現できていく感覚はとても楽しいものです。

自分も含め、みんな毎日が忙しくて大変です。だからこそ「月1回」の間隔は悪くないなぁと思っています。その「ゆるさ」が許容される世界は、なかなか居心地が良いものです。
設立時のスタッフのみなさんは、今ではほとんど参加されることがありません。しかしそれで良いのです。みんながんばれーー!

そうやってヌルヌルと過ごしているうちに、2017年に DevFest での登壇機会がありました。

「なるべく初学者・幅広いみなさんに向けて」

というテーマだったと思います。
なんとそのときは、「多様性」や「親しみやすさ」に関する知識が皆無でした。内容も、自分のパートは大変拙いものです。

ただ、それをきっかけに「みんなと一緒にこのコミュニティを盛り上げていけたら楽しいだろうなぁ」という気持ちが生まれ、コアスタッフとなりました。

苦労したこと・していること

1. 継続性のむずかしさ

こういった技術コミュニティは「継続」が大変重要且つ難しいテーマです。
ところが、2016年から始まったこの会は、もう36回開催しています。(特別開催を入れるともっと!)

とても頑張っているのですが、継続して来ていただける方は多くないのです。一期一会も良いのですが、できればもっとたくさん関わっていきたい!と思える会でありたいと思います。

2. コミュニケーションのむずかしさ

また、わたしたちは専用の Slack スペースを用意して、活発なやりとりができる場所づくりをしたい!と思っているのですが、これがまた運用が難しい...

個人で参加している vim-jp の Slack のようなワイワイ感を目指しています。

3. ペルソナづくりやテーマ

わたしたちは「はじめての方でも楽しく学び やすく」をモットーにしたい!と思っています。

しかし、まだ参加者のペルソナづくりができていません。
毎月勉強するために集まってどんな人でも得られるものがある状態を作ることはとてもむずかしいことです。

しかし欲張りなわたしたちは、強いエンジニアにとっても、はじめてプログラミングにふれるような人にとっても価値のある会にしたいと思っています。

そのため、毎月のテーマ学習だけではなく、時間があるときに「だれでも参加オッケー!」とした「もくもく会」も開催するようにしています。

いつも正解はわからず、常に試行錯誤中です。

4. Go を書く仲間を求めています

気軽に Go に触れて楽しむ人のために コードラボ を用意しているのですが、もっとたくさん書きたいのに、全然手が足りていません...

最後に

Women Who Go Tokyo については、2019年夏に福岡の Go Conference で LT をした資料があります。

もしよろしければ見ていただけますと幸いです。
今までやってきたことをできる限りたくさん載せています!

わたしたちは、いつだって仲間を求めています。

楽しい Go ライフを一緒に過ごしませんか。

直近はこのような活動をしています。

おまけ

「女性コミュニティは技術力が...」という話を耳にすることがあります。

そんなことはありません。
女性コミュニティには素晴らしい方もたくさんいらっしゃいます。

これはあくまでも個人的な見解ですが、色んな人がいて良いと思います。チャレンジしたいどなたにでも開いている状態が「多様性」の入り口だと思っています。

どんな人にでも「はじめて」は存在し、それはすばらしい体験です。

なので「Go 未経験だから」「プログラム触ったことがないから」という気持ちはちょっとだけ洗面所の引き出しにしまって、是非遊びに来てください〜!という気持ちで、いつもおります。


The Gopher character is based on the Go mascot designed by Renée French.

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