見出し画像

ライフタイムサイクルと次世代技術軽視の話

はじめに

 今回は、過去にライフタイムサイクルと次世代技術軽視で後悔した話です。

事の発端

 事の発端は自衛隊の次世代戦闘機の選定時期にF35A戦闘機を推奨する人と話し合いをしていたことに起因しますが、当時のF35A戦闘機はまだ量産効果が発揮されておらず、非常に高コストな戦闘機として世間から見られており、私も高コストの割に活躍できるものかと半信半疑で見ていました。当時の私の考えとしてF/A18Gと呼ばれる電子戦機能を積んだ既に量産がされてる戦闘機を導入した方が安価かつ、効果的だと考えてました。加えて、ドローンもまだ誤爆の多い時代でドローン技術はまだまだだと高を括っていました。

実際に起きた事

 F35戦闘機の量産効果が進み、購入可能価格が下がり、現実的に購入可能な段階まで落ち着くことになりました。流れとしては以下のようになります。

初期

 コストパフォーマンスの面で自分の考えは正しい上、ライセンス生産の権利も難なく獲得可能できそうだった。ドローンは相変わらず、誤爆する。

中期

 自分の予想に反して、F35A戦闘機の量産効果が高まり、機数を整えることが現実的になるが、まだライセンス生産や日本を拠点とした整備体制の話が進んでいない。ドローンをうまく活用した事例が出始める。

後期

F35Aのライセンス生産に加え、日本を拠点とした整備体制が認められた為、自身の先行きを見切れなかったことを認める。加えて、F35A戦闘機の量産効果とストックパーツの観点から長期運用するならF35A戦闘機の方が現実的と認める。現行機を導入し、運用可能な状態(整備体制構築、パイロット訓練等が全て完了した状態)になる頃には旧型機になっている為、ストックパーツの問題でF4の二の舞になってしまうことを認識する。ドローンが普通に使われるようになり、実戦的な活用がされるまで進化する。

未来(これから)

 対ステルスレーダーや対ステルス兵器の開発が進み、ステルスの次が必要になる為、結局F/A18GでもF35Aでも、両者がダメになる。時代は自立駆動無人兵器の時代に突入し始めてる為、ドローンとAIがカギになる予定。その為、初期のフェーズでAIとドローン開発に資金投入すべきと言うべきだったと最近考えるようになる。

まとめ

 過去、現在、未来の時系列をうまく分析ことが出来ていなかった最大の理由がライフタイムサイクルの感覚での未来予測の欠如に加え、次に来る技術を軽視し、あまり注目していなかったことを確信するようになる。よって、反省として、ライフタイムサイクルが保障される誰もが欲しがる次世代技術にしっかりと注目するようになった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?