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ドイツ生活394日目 2024/4/13 自転車買った!🚲

今日は土曜日!
広場で開かれる中古自転車市を見に行くために少しだけ早起きして家を出た。
先輩と9時半に待ち合わせだ。
ちょうど同じタイミングで到着した。

入り口にはこの中古自転車販売会のルールや説明書などが書かれていた。

楽しみ

ADFCというドイツの自転車愛好家団体が主催しているイベントらしく、毎年4月から月に一回土曜日の午前中から昼過ぎまで行われるらしい。
何人かスタッフの人もいて、質問したり話しかけやすい雰囲気だった。

おお〜

こんな感じで、何百台もの自転車がずらりと並んでいる。

すごい

先輩に「自転車を今日実際に買うかどうかは決められないから、今日は見るだけにしようと思ってます。」と言ったら、
「それでもいいけど、多分4月の今日が今年初めての自転車市だから、今日が一番品揃えがいいと思うんだよね。みんなが冬の間押し入れにしまっていた自転車を引っ張り出して来たと思うから。来月以降もあるけど、いいやつは大体今日売れちゃうと思うよ」と言われた。

確かにその通りだ。
一応バス通勤でも今の所問題はないのでどうしても必要なわけではないが、やっぱり自転車で好きな時間に移動できたら楽だし、バスや路面電車のアクセスが悪い場所にも自分で行けると考えたら自転車があった方がいい。

東京にいた時は超自転車人間で、渋谷から有明まで自転車で行ったり、東京中を自転車で走り回っていた。
やっぱりドイツでも自転車があった方が良いかもしれない、、と思えてきた。

全ての自転車にこんな感じで値段の書かれた紙が貼られている

自転車市の奥には試乗スペースがあり、気になった自転車に乗ってみることができるのだが、写真を見て分かる通り石畳なのでぼこぼこしていてイマイチ乗り心地がよくわからなかった。


先輩と色々見て回ったが、私にはサドルが高すぎて乗れないものばかりだった。サドルを一番下に下げても乗ったときにつま先が地面につかない自転車も多くて、ドイツで自分の身長に合った自転車を見つけるのは難しいように思われた。

すると、
先輩がふと立ち止まって、「これかっこよくない!?」と言った。

ほお?

パッと見た感じはただの黒い自転車だが、よく見ると綺麗なゴールドの線が入っていてオシャレだ。
しかもサドルも革でできていてかっこいい。
ベルも何故かデカくて可愛い!
試しにサドルを一番下に下げて乗ってみたら、問題なく足をつけることができた。

自転車だけでなく、サドルや鍵、カゴなど自転車のパーツやアクセサリーを売っているブースもあったので、そこに行って可愛いバッグを前に取り付けてみた。

売り場のおじいちゃんに「このバッグはいくらですか?」と聞いたら、ニコニコの笑顔で手をパーにした。5ユーロ?それはお得だ!

自転車にもピッタリ

このバッグを自転車に取り付けていたら、周りにいた自転車協会の自転車マニアのおじいちゃんたちが私の自転車の周りにどんどん集まってきた。

「これいいね〜買うの?」
「えっ!110ユーロ?安すぎる、、僕ならもっと高くするのに」
「このサドルだけで90ユーロするんだよ」
「いい自転車見つけたねえ〜」

と、たくさんのおじいちゃんたちがこの自転車がいかにいいかを教えてくれた。
私も先輩も自転車には詳しくなくて見た目だけで選んだのだが、自転車愛好家の人たちが良いと太鼓判を押してくれるのは嬉しいし安心できる。

何がいいのか聞いてみたら、まず本体はオランダ製で質がいいらしい。(そうなのか?)
販売者がすごくいい人なようで、よく見るとホイールもタイヤもスタンドもライトもほぼ新品だった。
おそらく今回販売するにあたって全部部品を取り替えてくれたようだ。
それで110ユーロなのでかなり破格らしい。

そして自転車愛好家のおじいちゃんが良い!と言っていたのがこのギアだった。イギリス製のギアらしい。

そうなのか

そしてフランス製のバッグ!

5ユーロ

そして愛好家のおじいちゃんたちが何度も私のところに来て言ったのがこのサドルだ。
BROOKSというイギリスの革・自転車グッズメーカーのサドルで、新品だと90ユーロくらいするらしい。

そうなのか

グレーでカールしたヘアスタイルに黒い革ジャケットの素敵なおじさんが私のところに来て教えてくれた。
「このサドルはね、すごく良い革のサドルなんだよ。でもちょっと乾燥してるから、革専用のオイルを塗って栄養を与えて保湿してあげて。そして乾いた布で拭くの。そしたらツヤツヤピカピカになって、う〜ん…たまらないね、最高のサドルになるよ!」と教えてくれた。

私はドンキで8000円の自転車を屋外の駐輪場に放置しながらも8年間乗り続けるようなタイプなのでこんな高級なサドルは望んでいなかったし、むしろ高価なブランドだと分かったら盗難のリスクが上がってしまうのでは!?と思って心配になった。

それで自転車を持って支払いカウンターに行った。
「はい、110ユーロですね。」と言われて、試しに聞いてみた。
「100ユーロに値下げしてもらえませんか?」
「うん、いいよ」

なんと即答だった。

すでに愛好家のおじいちゃん的には破格の値段だったらしいのだが、試しに聞いてみたら値下げしてもらえてラッキーだった。やったー!


ドイツで自分の自転車を買った!!!!!
嬉しい!!!!

一気に実感というか愛着が湧いてきて、この自転車を見るたびにすごい笑顔になってしまう。
可愛いし、レトロな雰囲気もあって最高だ。


先輩と一緒にカフェに行ってアイスを食べた。

美味しかった
ザール川を背景に

そして先輩と解散した。
「鍵と空気入れは早めに買った方がいいよ。特に鍵ね!あなたの自転車のサドルは高いみたいだから!」と言われた。
確かに鍵がないと不安だからそれだけでも今日買った方がいいだろう。

自転車グッズをたくさん扱っているスポーツショップをGoogleマップで調べたら、フランスの隣町にあるらしいので自転車で行って見ることにした。


40分かかるらしいが、天気もいいし時間もあるので運動がてら行ってみよう!

いざフランスへ
自転車で国境を超えて
ここが国境か
国境には石が置かれていた

ドイツからフランスの国境付近は小さな川と森が広がっていて、明るいと気持ちいいが暗かったら恐怖でしかない場所だった。
人や動物の気配が全くなさすぎて、むしろ明るい方が怖い気もする。

でも気持ちいい!

20分くらいは何もまわりに人の気配がなかったので心配だったが、少し進むと家が見えて来て安心。

いいね

そして森を抜けて町に出たら、フランスだ!
ザールブリュッケンはドイツ語ではSaarbrückenと書くがフランス語ではSarrebruckと書くらしい。

おお〜

そしてお目当てのスポーツショップに到着!

日本で言うゼビオみたいなお店だ

田舎にあるスポーツショップは大きい!

わーい

自転車コーナーで色々グッズを見ていたら、優しいお兄さんが話しかけてくれた。フランス語で何が欲しいか言えるレベルでは全くないので、悲しいことに英語で伝えた。

鍵と空気入れを買いたいのと、あとこのハンドルの部分を交換したいと伝えたら、商品を紹介してくれた。

バッチリ交換してくれた!

帰りもゆっくり来た道を戻る。

フランスの可愛い家
かわいい

お腹が空いたので帰り道に見つけたパン屋さんでクロワッサンを買ってテラス席で食べた。

美味しい
小さな協会
さっきも通った国境でもう一度写真を撮る


自分の自転車が手に入ったこと、バスの時間や経路を気にせず行きたい場所に自分の意思で行けること、自転車の全てが可愛すぎること、そしてついに春が来たこと!
全部が嬉しくてルンルン気分で帰った。

自転車に最高の季節だ


家に帰って、適当タコライス風ご飯を作って食べた。
今日は朝から活動して、さらに自転車で往復2時間くらい走ってフランスまで行ったのですごく楽しくて疲れた。

いい1日だった!


自転車マーケット、1人で行っていたらあまり真剣に見ずに買わずに帰っていただろうな。
先輩がいたから「今日いいやつがあったら買わないと!」という気持ちになれたし、そのあともカフェでアイス食べたりお散歩しておしゃべりできたりして楽しかった。
ありがとう先輩!

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