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記事一覧

Open crisp again

Open crisp again

久しぶりに Tayto を載せた。愛蘭帰りの畏友 K 氏から戴いた。早速その写真を。

7年ぶりか。旨い。今回は Salt & Vinegar 味の Tayto クリスプ(ポテトチップス)を半袋ほどバタ附トーストに載せ、少量のゴーダチーズも加えてみた。

本当においしい。

ちなみに、袋はおなじみの柄。



以前に書いた Open crisp sandwich の話は次。



サンドしたと

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独立した瞬間と流れる時と

独立した瞬間と流れる時と

リラ的な物の見方には、今のところ判断を保留している。

しかし、各の瞬間が独立しており、瞬間を連結させた〈時の流れ〉などというものは錯覚であるというリラ的——あるいは「宇宙的」——時間観に異論を唱えることはむずかしい。

なぜかといえば、それは地球でおこなわれる物理学の時間を表す数式をみれば、そうとしか思えないからだ。厳密には数式ではなく、プログラミング言語だが。



それでは〈時の癒し〉に相

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ハイレゾ再生環境

ハイレゾ再生環境

オーディオのハイレゾ関連の話です。

ラウドスピーカで鳴らすほどの余裕はないので、もっぱらソニーのスタジオ用モニタ・ヘッドフォンをレファランスにしています。

ただ、これはごろんと横向きに寝転がっているときには装着できないので、そんな場合には、簡易なハイレゾ再生システムを使っています。もちろん、Hi-Fi度においては及びませんが、低域をふくめ、かなり頑張ってくれます。

そのシステムは次のものです

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24bitのデッド

24bitのデッド

FLACのある暮しについて書いてから、ますますハイレゾの音に浸っている。

〈Grateful Dead の音源をFLAC で聴くと、個人的には、健康にも良いと感じられる〉とそこに書いたが、音源そのものは一生かかっても聴ききれないくらい大量にある。デッドはある時期から、コンサート後にファン同士で録音ファイルを交換するのは認めた。いわゆる trade friendly の方針をとったのだ。それ以後、

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[英詩] Bob Dylan, 'Key West' (ラフ)

[英詩] Bob Dylan, 'Key West' (ラフ)

※「英詩のマガジン」に入れるまでの限定公開のラフ・ヴァーションです。

Bob Dylan のアルバム 'Rough and Rowdy Ways' (2020) 所収の、同アルバムの頂点と目される 'Key West (Philosopher Pirate)' について、3冊ほど研究書を読みましたが、まともに分析したものがまだなく、自分でやることにします。

まずは、準備のラフな作業。詩形と注。

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[研究ノート] L'Ange Heurtebise

[研究ノート] L'Ange Heurtebise

Jean Cocteau, 'L'Ange Heurtebise' (1925)

*

[Jean Cocteau, 'L'ange Heurtebise' ('Poèmes de Jean Cocteau Dits Par L'auteur', Parlophone. 1955)]

*

I

L'ange Heurtebise, sur les gradins
En moire de so

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[ディラン選] 公式盤より良い歌があるので

[ディラン選] 公式盤より良い歌があるので

新しい企画を考えつきました。

公式盤や百選にとらわれず、本当に良い歌、良い詩を選んでみよう。それをとことん考えてみよう。

というものです。「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)を6年半やって、ディランの場合、どこに傑作が潜んでいるか、油断も隙もないことがしみじみわかりました。

そこで、公式盤に入ってるかどうかとか、ディラン自選の百選歌集に入ってるかど

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【お知らせ】 英詩マガジンを移行しました

【お知らせ】 英詩マガジンを移行しました

定期購読マガジン「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日、下)が2022年11月30日に停止されました。

同マガジンのほぼ全部の記事は、新しく作った有料マガジン「英詩のマガジン」(1-7, 下)に移行しました。「英詩のマガジン」(1-7, 下)はそれぞれ50本ほどの記事を収めます。記事は個別の販売もします。英詩のマガジン7 (現在、記事約35本)については、

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'My Back Pages' (Bob Dylan The 30th Anniversary Concert Celebration (1992))

ディラン30周年記念ライヴで 'My Back Pages' を和気藹々と唄う面々

次の順番
1. Roger McGuinn
2. Tom Petty
3. Neil Young
4. Eric Clapton (g solo, vo)
5. Bob Dylan
6. George Harrison
7. Neil Young (g solo, vo)

𝗠𝘆 𝗕𝗮𝗰𝗸 𝗣𝗮
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Bríd Ní Mhaoilchiaráin, 'Caisléan an tSléibhe' (2022)

a chas sí i gCill Airne (Oireachtas na Samhna), 5 Samhain 2022.
Bhain sí Corn Uí Riada 2022 leis. Seo amhrán tapaidh (sciobtha), ar athghlaoch.

𝗖𝗮𝗶𝘀𝗹𝗲́𝗮𝗻 𝗮𝗻 𝘁𝗦𝗹𝗲́𝗶𝗯𝗵𝗲

Amuigh in Ail
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Eric Andersen & Joni Mitchell, 'Blue River' (Live at McCabe's, 1990)

Eric と Joni のライヴ音源

これについて語る前に、もし、まだアルバム 'Blue River' 所収のバーションを聴いたことがない人がいれば、ぜひ、そちらも聴いてみてほしい
https://www.youtube.com/watch?v=SKVqORK2byo

これを百回くらい聴いてから以下を読むとよく分かります(冗談)

これが自分の中で鳴り響いている状態で、今回のライヴ音源を聴く
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[書評] 新約聖書 (9) 聖書協会共同訳

[書評] 新約聖書 (9) 聖書協会共同訳

新約聖書のマタイ22章37節の新共同訳「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」で〈精神を尽くし〉の表現に疑問をもち、ギリシア語、ヘブライ語を調べ、佐藤訳や共同訳で衝撃を受け、関連書をめぐる旅の途中の9回めです。

今回は2018年に刊行された新しい共同訳である次の書を見ます。

『聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き』(日本聖書協会、2018)

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歯磨きと酸化チタン

歯磨きと酸化チタン

酸化チタン(二酸化チタンとも、化学式 TiO2, titanium oxide [dioxide])が含まれている歯磨きが、ある日気になって、自分が日頃つかう歯磨きのラインアップを一新した。

ここでは、そうして一新した現在の歯磨きラインアップ(酸化チタン非含有)を紹介したい。



ただ、その前に、酸化チタンについて少しだけ。

英語の単語に titanium white「チタン白」という言葉

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吉田文夫さんを偲ぶ

吉田文夫さんを偲ぶ

畏友 吉田文夫さんが帰天された。2022年7月22日のことだ。

日本の伝統音楽界になくてはならない大事なひとで、彼との交流で多くのことを学んだ。

ジョン・カークパトリクのような雰囲気を漂わせるボタン・アコーディオン奏者だと思っていたので、〈ジョン・カークパトリクみたいですね〉と言うと、ちょっとはにかんで、〈格好から入っていますから〉と言われたのが、昨日のことのようだ。

ちなみに、ジョン・カー

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