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Dialann_2017

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不定期更新。表に出せぬ断章。通り抜けてゆく風。 いちど購入していただければ2017年中の本マガジンの記事がすべて読めます。1ヶ月に10本程度書いていますが、不定期です。リードを公… もっと読む
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#アイルランド語

訪愛記2017(1)——アイルランド語伝統芸術の粋を求めて

ほぼ毎年アイルランドへゆく。エラハタス・ナ・ゲールゲという大会で資料収集するためだ。アイルランド語伝統芸術の年次大会。毎年会場を変える。今年はアイルランド南部のキラーニ(Cill Airne)。 [2017年度大会の公式プログラム。€10] 音声資料・視覚資料・文献資料その他を収集する。その開催地への移動に往復で2日要する。日愛往復の飛行機に3日要する。大会には4日間参加する。合計で最低でも8日間は要する(大会最終日と移動日が重なる)。飛行機が最近はダブリンにしか飛ばぬの

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断食の翌日

聖金曜日はキリスト教で最も大事な日であると同時に、自らの身を律する日でもある。 断食を行うべき日である。日頃、弛緩した毎日を送っている身には正直、厳しい。けれども、それによってまた得ることもあった。

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Le Fanuの'Ultor De Lacy'に出てくる名前Shaeenについて

レ・ファニュの作品集『ドラゴン・ヴォランの部屋』(創元推理文庫、2017)を手に取ったひとは、「ウルトー・ド・レイシー」に出てくる男の子の名前〈シーン・マル・ライアン〉に、アイルランドの名前ぽくないなあ、これ、ショーン(Sean)の間違いじゃないの、と思ったことだろう。だが、これは Sean ではない。Shaeen なのだ。では、この名前はどう読むのか。 本稿ではその問題、および名前の(アイルランド語)起源などの問題を扱う。

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