アイルランド語のコピュラの憶え方(初級~中級者むけ)
アイルランド語学習者の難関にコピュラ(繋辞)is 「イス」があります。英語のbe動詞にあたります。アイルランド語で頻繁に接する語なのに、なかなか自分のものになった感じがしません。
〈これを憶えればアイルランド語のコピュラがわかる〉という方法を見つけたので、初級者から中級者むけに書いてみます(全くの初心者にはおそらく向いていません)。初歩の知識があれば10分でコピュラの基本がわかります。
ここから先に書いてあることは━━これを憶えればコピュラの基本が頭に入る、という例文を提示します。やさしい例文です。コピュラ二大用法のうち、同定文から入り、分類文に至る、という行き方をとります。基本のあとに、その応用でできる否定文、疑問文、否定疑問文、間接話法の作り方を例示します。過去形でもそれぞれの形を例示します。これらすべての形の例文を載せた文法書は出ていないと思います。
ここに書く方法論はどの本にもないでしょうが、その例文をしっかり憶えると、コピュラが自分のものになる感じがすると思います。ただ、まわりにアイルランド語を使う環境がない場合、いったん憶えても、すぐに忘れる可能性もあります。毎日一回以上、3か月くらいはその例文を唱えるようにした方がいいでしょう。それで、コピュラの基本が頭に入ると思います。
この記事はコピュラの基本的な文型をわかりやすくするためのものです。学習が目的です。コピュラそのものの詳しい研究論文ではありません。アイルランド西部のコシュ・アーリゲ方言の文法に関しては『アイルランド語文法』(研究社、2008)に詳しいのですが、標準アイルランド語については日本ではまだ文法書が出ていません。本記事はその欠を補うささやかな試みです。
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