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ディランと映画、覚書

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

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ディランと映画とはどうも浅からぬ関係があるようです。それについて、John Lindley,  'Movies inside His Head: "Empire Burlesque" and "The Maltese Falcon"' (The Telegraph, no. 25, autumn/winter 1986) という文献に詳しいらしいと分ったけれど、残念ながら、The Telegraph 誌のバックナンバーの入手が難しい。

そこで、それを基にした Michael Gray, 'film dialogue in Dylan's lyrics' ('Bob Dylan Encyclopedia', 2006) の内容を少し覚書として記しておきます。ディランが見た古い映画などについては、いつかもっと詳しいことが分るかもしれない。その関係で出てくる映画には見たことのないものも多い。これ見たよ、というご教示をくだされば望外の幸せです。

名前を挙げる映画 [特記しないものは米映画]
 Hittin' the Trail (1937)
 The Big Store (1941)
 The Maltese Falcon (1941) [特にディランの歌への影響が大きい]
 Tokyo Joe (1949)
 Sirocco (1951)
 Cat on a Hot Tin Roof (1958)
 The Lineup (1958)
 Exodus (1960)
 La Dolce Vita (伊、1960)
 Psycho (1960)
 Shoot the Pianist (仏、1960)

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上の目次では出てくる映画を一覧にしたが、ここからはディランの(詩)歌別に簡単にふれる。

Talkin' John Birch Paraoid Blues (The Bootleg Series, Vol 1-3)

Exodus (下): 'I know for a fact he [George Lincoln Rockwell] hates Commies cus he picketed the movie Exodus' (s. 9) [s はstanza「連」]

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