JABA station JFE東日本優勝特集 バッテリー篇(前半)

MC 中田浩光アナ
ゲストコメンテーター 坂口裕之(元JX-ENEOS監督)

【文字起こし(一部ニュアンス)】
橋戸賞おめでとうございます、須田幸太投手です。
須田「ありがとうございます」
キャッチャーとしていいリードでした。土屋遼太選手です。おめでとうございます。
土屋「ありがとうございます」
フル回転、見事な投球。優秀選手に選ばれました本田健一郎選手です。おめでとうございます。
本田「ありがとうございます」

JFEのバッテリー。攻撃型のJFE東日本という予測を立てたが、終わってみれば投手力、守りなくして優勝はなかった。特にこの3人。
特に初戦、大阪ガス。足を気にしていたのでは。牽制を2回刺した
須田「あれは橘です笑」
あれも含めてバッテリー陣かなり工夫を。
大阪ガス阪本選手の好投に負けず劣らずの本田投手、見事な継投、すべてを率いた土屋捕手。
優勝の味はいかがでしたか?
本田「去年は出場すらできていなかったので、正直優勝を目標には掲げていたんですけど本当にいざしてみるとなんていうか言葉にならない…」
周りの反響は?
本田「すごかったです」
土屋選手は?
土屋「健一郎が言ったように、去年は日本一というものが見えていない中で戦いをしていたので、今年に限っては新しい力も入って、本当に日本一を目指そうっていうテーマで前半戦からやっていたので、実現できたなっていう喜びがまず一番最初にきましたね」
須田投手が色々なものをチームに注入した。戻ってきてなにを一番?
須田「まずはもう2年間でれてなかった、自分たちが弱いっていう意識があったので、自分たちを野球以外の面でも野球でも、自分たちが強いっていうことをしっかり感じてもらって、それを自信にしてもらっていければ僕が10年前優勝したときのように必ず優勝できると思ってました」
このメンバーなら絶対できる
須田「はい」
もう一回輝きを取り戻してほしい
須田「はい」

日本代表とのOP戦、先発一回だけ須田登板。あのときはバッティングもよく攻撃的なチーム。若い選手も多い。
投手力、守備は評判としては上がってこないなか、初戦先発を任せられた思いは?
本田「…はい」
…??!笑
須田「すみませんあの先に言っておくと、本当にコメントできない子なんです笑」

(初戦先発を)言われたのはいつ?
本田「前日の練習始まるときのMTGでピッチャーだけ集められて。そこで言われましたね」
監督から?
本田「監督から」
ピッチャー全員の前で?
本田「そうです」
須田「僕はもうだいぶ前から知ってました」
ばれないように笑
(うなずく須田)
自分かなって?
本田「うすうす…でもずっと、前日まで競争っていうことで前日に伝えるっていうのは予選が終わってからずっと言われてて、なので自分かなとも思っていたんですけど中林さんかなっていう不安もあって」
須田投手以外はその日開幕誰が任せられてもいいように調整を
須田「そうですね」
ENEOSは準備もあるので状態をみて早めに一週間前には言う。前日に言われて結果を出せる。準備はしていた
(うなずく本田)
でもうすうす自分だろうとは?
本田「はい笑」
アピールも?
本田「はい。練習試合、OP戦の結果で判断するって言われてたので、もう予選から大会までのOP戦は公式戦より緊張しました」
気持ちを高める作戦がうまくいった。プレッシャーが苦手な人が多い。それを味わえた
本田「はい」
須田「プレッシャーには強いと思います。そもそも阪口さんが見に来た日本代表との試合から、どん底まで打線が落ちて。なんで、逆にピッチャー陣頑張んなきゃなっていうふうにはなったと思います」
持ちつ持たれつ。キャッチャーは大変だったのでは?
土屋「そうですね、南関東予選のときまでは前半ずっと通して監督のほうから、打線、得点はある程度見込めるから序盤の一点に苦しくならないようにって言ってもらえて、それでだいぶ楽に戦えていたんですけど、須田さんが言ったようにそれがうってかわって点が取れない。。そのつもりでバッテリーもやっていたのでぼこぼこ点も取られて、ちょっとやばいなってなりましたね」
相手チームの分析も?
土屋「そうですね、それなりにはしっかりやってます」
試合間隔もタイトな中で、相手チームの分析。自分より相手優先?
土屋「他のチームのキャッチャーがどうか分からないですけれど僕は自分のことをやる余裕はなかったですね。自分のことというか主にバッティングですよね、まぁ結果が表しているとおりで」

劇的な勝ち方が多かった。初戦点とれよと思わなかった?
(一同笑い)
須田「自分はもうマスコミを通じて言いましたね」
どっちも点が入らない、大阪ガスも厳しいところをついてくる中で先発として点は与えられない
本田「はい」
そのへんは負けられないなと
本田「先取点は取られないように。阪本くんも同級生だったので先にマウンドを降りないようにっていうのと先に点を取られないようにっていうのは、相手が同い年、同級生だったのでちょっと意識はしました」
ハートが大事。そのあたりをもっている
本田「はい」

5試合ありましたけど、ここで優勝を確信した瞬間ってありましたか?
須田「優勝を確信したのはたぶん東芝戦サヨナラした時ですね」
準決勝、劇的な勝ち方をして
須田「はい」
いけると
須田「僕は負けたと思ってたんです。たぶんチームで唯一僕は負けたと思ってたんであの試合。」
土屋さんは?
土屋「いやなかったですね…笑 データ、相手のビデオを見れば見るほどやっぱり試合巧者で僕たちより実力のあるチームだったので、それは無かったですね。まったくもう。最後まで」
本田さんは?
本田「明治安田(2試合目・3回戦)…」
須田土屋「早っ…!!笑」
本田「本当に何もできない状態で最終回までいって、あのツーアウトからでしたっけ(土:ワンアウト)あそこから逆転できたんで、あるなぁって思いました」
2試合続けてサヨナラになるし
本田「あの流れから勝てたから」

後ろに須田投手が控えてるっていうのは大きいでしょう?
本田「大きいです」
須田「もっと言ってくれもっと言ってくれ笑」
本田「須田さんがいるんで最初から飛ばしていけるっていうのはあるんで」
6回まででいいでしょって
本田「そうですね」
あと3イニングは先輩たちやってくれるでしょって
本田「はい笑」

土屋さんは、須田さんが帰ってきて、初めてボールを受けたときの印象は?
土屋「噂には聞いてたんですよ。コーチの方とかから。で、キャッチャーでよくある、低めの球をバァーッて(上に)ピッチャーが気持ちよく捕るっていうのがあると思うんですけども、あれを、キャッチャーが頑張らなくても勝手にミットが上がる。あれは須田だけだよって教えてもらってて。勝手にミットがこう…キャッチングがよく見える、須田さんの球を捕ると。っていうのを聞いてたので、もうほんとにその通りでしたね」

空振り三振より見逃し三振のほうが多かった?
須田「はい、そうだと思います」
ズバズバでしたもんね
須田「そうですね、やっぱり…プロと違って、あっこれ言っていいのか分からないですけど笑、プロと違ってちょっとストライクゾーンが広いので、まぁそこに投げとけばっていう感じで。」
そこを生かさない手はないと
須田「もちろんストライク取ってくれるならばもうずっとそこに投げ続ける」
土屋捕手の構えたところにしっかりと投げ切れたから
須田「そうですね、はい」

決勝はトヨタ自動車。須田投手が先にマウンドにあがり、その後佐竹投手。
いよいよきたねって感じでした?
須田「監督には8回からにしてくれって言ってたんですけどまぁあの7回の途中からだったらいいでしょって話を試合の途中からしてて。それで橘選手がんばってたんですけどちょっと打たれてしまって僕が行くしかないと。まぁ相手も多木選手でしたし、その日の調子もよかったので、ここをおさえたら優勝ほんとに見えてくるなっていう場面でおさえることができたので」
ポイントのイニングだった
須田「はい」

大会期間中ビハインドのところでマウンドにあがってそこからひっくり返したり
須田「はい」
内容が本当によかった。リードするキャッチャーからすると?
土屋「やっぱり構えたところにくるので、だいたいは。打たれたら本当に自分のせいだなってふうに思えるのである意味割り切ってしっかり配球もできますし、もう気持ちいいですねやっぱり」
補強選手とバッテリーを組む難しさは?
土屋「僕自体がその経験が5年間でまだ2回目だったのでいまいち正解っていうのが分からない状態で探り探りで難しかったんですけど、橘は同級生でしたし、高橋は下の選手で話しやすかったのでそんなにこう嫌だなやりづらいなってことはなかったですね」

(後半につづく)
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