見出し画像

パフォーマンスを上げるためには、まず慣れること

パーソナルトレーニングの筋肉痛を引きずりながら本日もジムへ。土日は平日よりも混雑しますが、今日は人気インストラクターのプログラムだったのでロッカールームが大混雑。

スタジオプログラムは決まったインストラクターのプログラムを受けることが多いのですが、本日は初めてのプログラムに参加。少なくとも週に1回は「はじめて体験」をすることを心がけています。

今日はジムでの体験から気づきを得た仕事の進め方について。

難しいというよりも動きに慣れずに迷子になる

私が通っているジムでは一人のインストラクターが複数のプログラムを担当します。同じインストラクターでもプログラムが違うと選曲も構成も違うので、いろんなプログラムに出て自分に合いそうなものを探しています。

今日のプログラムは私には慣れない動きが多くて、さらにスピードも速めで何度か迷子になりました。考えながら動くと遅くなるし、スピードについていこうとすると雑になる。プログラムの難易度はそこまで高くないはずなのについていけないし、強度はそこまで低くないはずなのに、身体がいつもよりきつくないことに気がつきました。

特別難しい動きがあるというわけではないのですが、とにかく慣れない。慣れないから考える、考えるから動きに集中できない、そんな感じでどことなく不完全燃焼感が残りました。

終わってからスマートウォッチを確認してみると、きのう参加した別のプログラムより消費カロリーも平均心拍数も低く表示されました。感覚通り。

慣れないうちはムダが多いのは仕事もトレーニングも同じ

ジムに通い始めたころは体力がついていかず、慣れれば少し楽になるだろうと思っていました。しかし実際はその逆で、動きに身体が慣れてくるとハードに感じるようになりました。

このハードさは難易度の問題ではなく強度の問題。見よう見まねで動いているときは自分の動きに集中できていません。それが徐々に動きに慣れてくると、正しいフォームで、いかに綺麗にムダなく動くかを意識するようになります。

これは仕事でも同じこと。

私はこの3年間、常に新しいチャレンジを模索し、スピード重視で実行してきました。とにかく毎日が試行錯誤。いちばんエネルギーを使うのは手探りでスタートする段階ですが、そのときはムダが多く効率的にはなかなか進みません。それが軌道に乗り始めると効率化も進み、成果も出やすくなります。

上司からよく「最初こそまず行動の量にこだわれ。質はそのあと」と言われたことを思い出しました。いわゆる量質転化というものです。

「習うより慣れろ」 ではなく 「習ったら慣れろ」

量質転化については賛否両論があると思います。「つべこべ言わずにやれ」「いいからとにかくやってみろ」というような押し付けはいい気分はしません。しかし仕事でも家事でもトレーニングでも、なんでも繰り返すことで身体が動きを覚えてムダが削がれ、クオリティが上がっていくことは誰もが経験しているはずです。その点においては量質転化は物事の本質であると感じます。

ただ注意したいのは、その行動が間違っていないかどうかの確認を怠ってはいけないということです。

「習うより慣れろ」という言葉がありますが、現代においては「習ったら慣れろ」のほうが違和感がないと思います。知識をつけたり教えてもらったりという機会は現代では多くあります。ただ忙しすぎる現代では、その知識や理論に慣れる時間があまり多くありません。せっかく知識や理論がわかっても、身体が慣れてくれなければ思うようなパフォーマンスは発揮できません。

基本は教えてもらい、その後は自分で繰り返して慣れる。そうすることでムダがなくなり、迷いのないシンプルな行動になる。それこそがパフォーマンスを向上させるポイントだと思います。

***

それにしても、ジムでの出来事から派生して仕事の効率や改善のことを考えてしまうあたり、やっぱり私は仕事というものが大好きなのだと思わずにいられません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?