東の地平線に上昇していた星座で、外見や第一印象、自己表現の仕方に関連しています。

アセンダント（ASC）は、天空の東の地平線から昇る星座を指し、古代占星学では時間の単位を決定する重要な要素でした。このシステムでは、天空全体が24時間で360度回転し、1度の昇るのに4分かかるとされています。ホロスコープでは、人と天体の関係を示すためにアセンダントが使われ、古くから人間の生活に密接に関わってきました。

現代占星学では、人生の初期を示すアセンダントよりも、成人後の社会的な地位や職業を示すMC（ミディアム・コエリ）（エム・シー）の方が重要であるとされています。特に1718年の天王星発見以降、社会活動が変化し、アセンダントが人生に及ぼす影響は以前ほど重視されなくなりました。

アセンダントが人の外見や性格にどのように関係しているか、南半球での占星学の解釈についての独自の解釈などは、また別の機会で説明をしていきます。

アセンダントは占星学において古くから利用されている重要な概念であるものの、その重要性や役割に関する理解は時代と共に変化してきました。現代では、アセンダントは人生の様々な側面に影響を及ぼす一要素に過ぎず、個人の性格や運命を決定する多くの要素の中の一つとして捉えることが重要です。