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【紙粘土】張子で作ろう!オリジナル節分鬼面!【和紙】

この記事は7年前、平成29年(2017年)に作成した節分にまつわる記事の再掲載です。

「脱力弛緩ブログ 丸虫まるまった」より

感じます、感じます。
今年(※2017年)も古来より伝承されし退魔招福の呪術が全国津々浦々で行われた波動を感じます。
立春節分、
それは鬼を祓い福々しい御御御福様(おみおふくさま)との年間契約を更新する大切な儀式をこれ遂行するまさにその日。
今年も皆様におかれましてはますますお豆飛び散らかしたることとお慶び申し上げます。

平成29年節分の様子

さて、毎年私丸虫はインターネットのテクノロジーを駆使して特製の鬼面をワールドワイドに拡散するグローバル活動を行ってきました。


その様子はこちら


そして今年、平成29年拵は、ついに2次元の世界を飛び出し3次元世界へとアセンションしてしまったのであります!
おかげで例年のようにインターネットのあの、あれ、テクノロジー?に乗せて皆様の元へと増殖させることは叶いませんでしたが、こちらにその一部始終をご報告することで、唯一無二の激面制作法を世界知として共有したいと思います。


【1】イメージをスケッチ

慣れない方がいきなり立体ものを作るのは難しいので、
簡単なイメージスケッチをするのがいいかもしれません。
私も小学生の時に張子面を作って以来の挑戦になるので、ざっと計算して実に小学生以来となります。

ど素人が安直にイメージしそうなとんがりコーン的な角はきっと上手く作れない!
小学生の時の経験を思い出しながら、初恋のあの子は今どうしているのでしょうか、なんとなく出来そうな割と冒険しない設計図を描きました。

ちなみに今回一緒に制作する今現在小学3年生(※当時)の息子が描いた完成予定図はこちら。

私より攻撃的なデザインです。

【2】型づくり

紙粘土でお面の基礎となる型をつくっていきます。
いきなり粘土で作ってしまうと粘土が大量に必要になってしまうので、紙などで型の芯を作りました。

確か小学校の時は全て粘土でつくりました。

完成イメージの形に合うなら、芯には使い捨ての紙皿などを利用してもいいですし、既成のお面そのものを利用するのもありでしょうし、寝ているご主人を利用してもいいかもしれません。

紙粘土を盛っていき型の完成です。

紙粘土は100円ショップで売っている安いやつを使いました。
ここではあまり細かなディテールをつけません。
このあと和紙を何重にも貼り付けていく過程でどうせ潰れますから。
しかし人生においては、やる前から「どうせダメだろう…」なんて言ってあきらめてはいけません。

【3】貼り貼り

型に和紙を重ね貼りする、張子面のメイン作業に入ります。
小学生の時はしなかったのですが、大人になった私は必要な物資投入を惜しみません。
和紙へと取り掛かかる前にラップを一枚挟み込んでやりました。
あとで型を取り外しやすくするためですが、これにはもう一つメリットがありました。

この時点で粘土は乾いている必要はありません。

まず和紙を適当な大きさに手でたくさん千切っておきます。
ハサミではなく手で千切った方がたぶん糊のつき具合とかもいいような気がします(知らんけど)。
先ほどから和紙、和紙とこだわりの素材っぽく言っていますが、息子が学校で使う習字の半紙です。100円ショップのやつです。
それを2〜3センチメンタルに引き裂いておきます。

引き千切ったセンチメンタル半紙をこれから何層も重ね貼りしていくのですが、一層目は後々型を外しやすくするために「水」で濡らしただけの状態で貼り付けていきました。

2層目からは糊で貼っていきますが、ここからはしばらく地味で根気のいる作業に入ります。
糊は100円ショップで入手したでんぷん糊を水で溶かして薄め、ハケを使用して塗り貼り塗り貼りしていきます。
ひたすら貼り続けます。
ひたすら貼りつづけます。

何時間経過したでしょうか?6〜7層くらい重ねました。
後半は適当になっていったので、部分的に厚みの違いがあるかもしれません。
本当は10層くらい重ねたかったのですが、もう疲れたし飽きました。
朝からとりかかって夕方になりました。
貼り付けた半紙が乾くまで待つ必要があるので、ここで第1日目の終了です。
部屋を片付けて妻の機嫌を損ねない状態にして、第1日目の終了です。

【やってみて思ったこと。】
白の紙粘土に白半紙だとどこまで重ねて貼ったかわからなくなるので色付きの紙粘土の方がいいかも。
同じ理由で最初に水で貼る半紙は、新聞紙とかを利用してもいいかも。

【4】乾燥

調べてみると「乾くのに数日間待つ」なんて記述も見かけましたがそんなに待ってられません。
飽きちゃう。
部屋のファンヒーターにあてながら一晩ねかせたら、あとは子供が学校から帰ってくる夕方までは自然乾燥で乾きました。
根気が無くて重ね貼りの層を薄く投げ出したからかもしれません。
根気がなくて得することもあるということは、子供には言わないでおきました。

裏返すとこんな状態。

ラップを挟んでおいたおかげで、ほぅらパックリ!簡単に取り外せます。

縁に余分な紙のへげへげがたくさんあるようならハサミでちょきん整え、
半紙を貼って綺麗にしておきます。

【5】ディテール

小学生の頃はここからすぐに絵の具で着色に入りましたが、今回はここにさらに紙粘土で薄く層をつくり、表情などのディテールを作っていきます。

ここが一番楽しみだった行程です。

この時予期しなかったラップ現象が。
紙と型を剥がしやすいようにと施したラップが、型に使用した紙粘土へ絶大なる保湿効果をもたらし、まだ全然柔肌!
新しい紙粘土の袋を開けずとも十分再利用可能でした♪

鼻歌も交えながら軽快に作業は進みます。

型の段階でアゴのラインが歪んでしまったので、そのフォルムを活かせる表情に。

完成!

ひとしきり眺めて…

う〜ん、もうちょっとアゴ欲しい、アゴ!

少し付け加えて、
今度こそ完成!

頭頂部の触覚はとても敏感な器官となっております。

息子はとうに作業を終えてスーパーマリオを嗜んでおりました。

左、息子制作中。何がどうなっているのかわかりません。パイ投げコントのパイでしょうか?
と思ってよくみると、なかなか当初のイメージ通りにできているようです。
因みに写真のような回転台があると若干作業がはかどります。

ここで2日目終了。乾いたら次はラスト行程、着色です。

【6】合戦

表面に施した紙粘土の層はそれほど分厚いものでもないので1日も経てば着色に取りかかれるはずです。
ここで制作メイトの息子、まさかの発熱。風邪です。
節分当日には完成が間に合わないことが決定づけられました。
きゃつらもただ指を咥えて祓われるのを待っているわけではないようですね。
これはもう戦です!合戦の様相を呈してきました!!

【7】鑑賞 

ここで保育園に通うジーナンの発表会が開催されました。
もちろん家族で観劇に向かいます。

【8】着色

丸虫は普段はデジタルペイントが主なのですが、今回はアクリル絵の具を使ってみたいと思います。

塗っていきます。
立体に着色するなんて、いつ以来でしょうか?図工の授業以来かもしれません。

そして完成!

頭頂部の触覚は敏感なセンサーになっており、 外界の様々な情報を読み取ることが可能です。
目があいました、とでも形容するのでしょうか…。

妻からの冷ややかな視線を浴びて、即座に修正し、

完成です!!

突起したアゴのワレメちゃん!
凛々しい表情です。

息子の作品も完成しました!

名前は「うじゃめ」
うじゃうじゃ目があるからだそうで、ネーミングセンスは私よりあるかもしれません。

ひんまがった輪郭もチャーミングなオリジナル親子節分鬼面ができました!!

乾かしの日数が必要なので1日で終わらないのがやや痛いとこですが、
親子や友達と一緒につくってみるのも楽しいですよ!
ハロウィンのパーティとかにもいいかもしませんね。
書き始め当初の文体も設定もどこかへいっていまいましたが、ごきげんよう。


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