見出し画像

229/1096 不可能を可能にしたいとき

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で229日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

229日目、映画を夢中で観すぎて睡眠が不足して、お昼ごろに起きて食事とダンスの練習をしたあと、夜八時まで眠ってしまった・・・!!
夕飯を食べて歌の練習をして、今やっとパソコンに向かっている。

この、毎日投稿を書く時の気分に、なんとなくどこか、自分はバカだなあという感覚がある。いつも、昔から、なにか好きなことをしているときにちょっとその感覚が湧く。ああ自分は何も考えていないなという感じで、人間社会に慣れた自分が、自分はなんて後先考えないやつなんだろうと思っているのを感じる。

きっと同じ感覚を持っている人もいるだろうと思う・・・でも、バカでいられるって幸せなことだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

好きなことをするとき、それはたいてい衝動から始まる。わたしは今までいつもそうだった。ぬおお~家造りたい!とか、ぎゃっ!左官作業面白そうすぎるだろう!とか、そういう衝動が湧いて、抑えられずに始める。そんなふうに好きで始めたことは、何らかの方法で必ず達成することができている。
それについて今までにたくさんの人に「でも、お金がないとか、やったことないとか、反対されるとか大変すぎるとか、思わないんですか?それで諦めようと思わなかったんですか?」と聞かれてきた。

そりゃあもちろんいろいろ思うのだ。。。でも、それが最初の衝動を萎えさせるものではなくて、逆に可燃剤になっていた。逆に闘志が湧いていた。
障害的な要素によって、ただの衝動を現実的な計画に落とし込む難しさが格段にアップするため、そのアイデアはその時の自分にとって驚くようなものにするしかない。そのアイデアをなんとしても生みだそうというときに闘志が湧く。
そこにはひとつ大切なポイントがある。

そのポイントとは、やると「決めている」ことだった。そっちを先に、決定事項としてしまうこと。もちろん、そう書いてあるものはどこにだってあるけれど、決める、と言われても感覚としてつかみにくい人は、こう考えてみたらどうだろう。
その決めるというのを、感覚的な言葉にしてみると、わがままを押し通す感じ、なのだ。子供の頃、やめなさいと言われてもどうしてもやりたい事がなかっただろうか。だから、なにがなんでもやったようなこと。取り上げられたりしたら、わがままが通らなかったというだけでめっちゃ怒りが湧いたようなこと。その、「やりたいの!!返してよ!!とにかくやるの!!」という感覚に似ている。

わかりやすい例をあげると、わたしが日本にいた頃に前夫と買い取った工場を自宅にリフォームする際に、わたしはバスルームを窓際に造ろうではないか!と、ぶっちぎりでワクワクした。子供の気分だった。
それはいいが、しかしそこには困難が待っていた。まず、建物のそちら側には水道管が走っていなかったのだ。もうここで、ああそれじゃダメだ、という空気になった。

水道工事が必要な上、床下に水道管を埋めなくてはならない。しかし床はコンクリート打ちっぱなしだったのだ。やるとなるとコンクリートを専用のカッターで切って取り除き、水道管を埋めこむしかない。これが最低条件だったが、それらは実質不可能だった(かに見えた)。
コンクリートを切るにはコンクリートカッターというものが必要で、それはレンタルでもかなり高額だった。その頃のわたしたちにはその費用を捻出することができなかった。だからわたしと前夫はここで、ああ詰んだね、どうにもならないね、という諦めのモードになった。

わたしはでも、「やる」ということは心の中で決定していた。だから、前述のわがまま心が暴れた。諦めるのが猛烈に耐え難かった。子供っぽいわがままの念でいっぱいだった。「嫌だ・・どうしても嫌だ・・・!ここにバスルームを造れないなんて耐えられない!!誰になんと言われても、死んでも俺はここを動かねえ・・・やるしか選択肢はないんだからな!!」みたいな気持ちだった。前夫は「もう無理だって!どうにもならねえだろ!」と言って怒った。

と、こうして困ってからがいよいよ「どうすればいいのか」を検討する段階だ。いろいろな方法がある。①お金をなんとしてでも用意するか、②コンクリートカッターを持っている人を探すか、③あとはなんらかの別の方法でコンクリートを切るか、である。①②はすぐにダメだとわかった。
残るは③だけ・・・

わたしは、手作業でコンクリートを思い通りの形に壊すことができればいいのだと思った。
前夫にそれを伝えると、悲しいほど「ねえアホなの・・?」という目になった。そして、もうお前には付き合いきれないから勝手にしろと作業から離れて別のことを始めてしまった。こんなときである。ああ、わたしはバカだなあと思いはじめるのだ。好きなことを押し通そうという時、こういう場面に何度も遭遇した。なんて自分は勝手なんだ、なんて頭がオカシイんだ、と思う。そしてもう、諦めようかというところのギリギリまで迷う。

ひとりになってしまい、いよいよ追い詰められたわたしは、ほらやれるじゃねえか!と言える方法を見せて完璧なプレゼンをしないと前夫の気は変えられないと思った。わがまま闘志が燃えた。勝手だ変人だと言われてもいいから、なにか方法を編み出さなければならないと思った。

しかし、厚み15センチものコンクリートの打たれた床を見ていると、途方に暮れた。石を切るカッターでもこの厚みを崩すことができない。ハンマーで叩いてもびくともしない。いろいろやってもダメだった。自分はどうしてハルクに変身できないんだろうと思った。出来上がったバスルームを想像すると嬉しい。しかし今の自分には手でコンクリートを壊す方法がないのだ。もし自分が漫画のキャラだったら、唇を噛みすぎて血が出たであろうほどのジレンマを味わった。

そうすると人の脳というのは面白いことに、いきなり可能にする方法を見つけてくれるのだ。自分にも予測のできなかったような方法を思いつくし、それで本当に困難(のように見えること)をあっさりと越えてくれるのである。

わたしはなぜかふと思いついて、ドリルでコンクリートに小さな穴を開けてみた。ただの穴が開いた。でもなぜなのかわからないけれど、もうひとつ少し離れたところに同じ穴を開けて、そこからなんとかしてみようと思った。遊び心でコソコソとやってみるうち、適度な距離で開けると、穴と穴の間にヒビが入ることを発見した。そこで、穴にノミを当てがってハンマーで叩くと、そのヒビ通りに破壊が進むのを見つけた。

面白くて夢中でやるうちに、そのヒビは、ちょうどうまくライン状に入れられるとわかった。そのままやってみると、なんと、コンクリートを好きな形に壊すことができる・・・これまでの自分にとっては、目の覚めるほど簡単で意外な方法だった。こんなことでコンクリートは好きなように壊せるなんて・・・!!
わたしは粉まみれの手で喜びのあまり原始人のように叫んだ。そして、宝くじでも当たったかのように興奮して前夫を呼んで実演してみせた。前夫はもう聞きたくもないという態度で現場に来て、それを見て目を見張った。
「フゥ~~~・・ここまでされちゃあ、やるしかねえな」とそれこそ漫画の一場面のような台詞とともにニヤリと笑顔を向けてくれた。その瞬間の、胸の中の高々としたガッツポーズを今も覚えている。

そしてわたしたちはその方法で、手作業でコンクリートに数メートルの筋状の溝を掘って湯温管と水道管を通し、目的の場所にバスルームを造ることができた。※以下は実際にコンクリートに掘った溝とそのあと出来上がったバスルーム

そう、ただ、身の回りにあった道具で超えることのできる問題だったのだ。わかってしまえばバカみたいに単純な方法だ。だから、楽しく試行錯誤していたら、きっとあっさりと見つけられたことだっただろう。
わたしたちは「コンクリートは硬い」という概念に縛られていた。だから「コンクリートカッターがないとどうにもならない」という考えに、カチコチに固められていたのだ。それがあまりに当然に見えていると、他のアイデアが湧いてこない。手元の道具でなんとかしようとすらしない。
そう、硬かったのはコンクリートではない。その思考回路がコンクリート以上に固かったのだ。

思いつく方法はどれもダメで、それでもどうしてもどうしてもなんとかしたいと考えたときにはじめて、そのガチガチの思考回路が崩れる時がくる。スコトーマが外れるという現象が起こって、それまで見えていなかった方法があっさりと思いつく。コンクリートは、案外柔らかいものなのだ。

わたしたちにとって、今不可能に見えることは、本当に不可能なのだろうか。なにか、そこに思いもよらない思い込みが潜んでいないだろうか。
絶対に当然だと思いこんでいて、疑いもしたことのないような思い込み。
疑いの対象にもなったことがなく、自分でも自覚していないような思い込みが。

それを発見する最速の方法のひとつが、実際に動くことだとわたしは思う。やると決める、そして試行錯誤する、途中自分がバカに思えても振り切る。
やり方を検討し、最低条件を見極める。そして不可能と相撲して苦悩し、ときには味方を無くす。遊びながらちゃんと追い詰められる。自力、つまりは顕在意識をちゃんと使いたおしてみることだ。手持ちの方法をすべて使ってみる。失敗を重ねて、早く「どうやってもダメじゃん」にたどり着く。

いよいよそうなると、脳は重い腰を上げてこれまで慣れ親しんできた概念を破壊してくれる。「仕方ねえな、どうしてもやるっていうなら考えてやるよ」と、潜在意識からあっさりと方法を授けてくれるのである。子供は天才だと言うけれど、大人だって天才だ。我々には、使っていない97%の脳があるではないか!

だから、夢見ることが、無理に見えてもやろう。欲しければやろう。無理に見えるのはきっと、どこかでコンクリートより硬い思い込みがあるからなのだ。それを壊しに行こう。壊すのは、あくまでも自分自身だ。。
「んんんんんどぉおお~~~~してもやりたいんだよぅ!!!」というわがまま力をブチ解き放って、「アホなの?」「頭おかしいの?」「ロジカルに考えてみなよ、無理は無理だよ」などの自他の声に負けないで、物質界に自分の楽しい夢をねじ込もう。

ポイントは、その夢が「快」から生まれていること。
どこかから教え込まれたことではなくて、なぜかそれを思うと喜びのあふれるもの。それは、確固たる、世間に通じる理由がないことが多いから、途中で自分がバカに思えるときがとても心細くもある。でもそれは脳がいよいよこれまで使ってきた思い込みを失くす機会に面しているだけだ。
それを大いに怖がりながら、叶ったときの喜びを胸に変人として進もう。
きっと予想外の展開と、知らなかった自分との出会いがあるだろう!

もしかしたら夢というのは、それ自体を叶えるよりも、思い込みを壊して新しい自分に出会いたいから持つのかもしれない。

というわけで、今日は不可能に見えることこそ、動いて自分を壊してみようというお誘いであった。最高の大逆転が味わえるいちばん良いチャンスだと思う。絶対に無理だと思える夢があるって、実はお宝を持っているようなものだね!

それではまた、明日!!

【初夏の特殊なワークショップのお知らせ】

開催まで1ヶ月を切りました!
『あがり症克服のための1DAYワークショップ』
『響き合う恋をする・恋愛1DAYワークショップ』
参加者募集中です。

『あがり症克服のための1DAYワークショップ』

あがり症を持つ方のための、あがり症克服に特化した日帰りのワークショップです。わたし自身がどんなに場数を踏んでも抑えようとしても治らなかったひどいあがり症を克服したある方法を、ワークに落とし込んだもの。
このワークショップでは、あがりを抑えようとせずに自然に中和し鎮める方法を伝授します。あがり症を克服したい方に、ぜひとも知ってもらいたいと思っています。笑えて、優しくて、楽しい場にしたいと思っています。楽しみにいらしてくださいね。
(※残席3です)

『響き合う恋をする・恋愛1DAYワークショップ』

こちらは幸せな恋愛や夫婦関係のためのワークショップですが、根本には自分自身と恋をすること、目の前の人と響き合うこと、本当の自分で誰かと関わることをワークを通して体験するものです。
ワークはとても楽しめるものでありながら奥深い体験につながっています。こちらも、ピンと来た方にぜひ体験してほしいものです。
(※残席2です)

【九宮秘行のワークショップ、募集が始まっています】

人生を限りなく透明な目で見通し、本来の自分のあり方を取り戻す九宮秘行のワークショップ。今夏の受講生の募集が始まりました。

第三部まで修了すると師範代のライセンスが取得でき、九宮秘行講師(壇珠と清蓮)主催の九宮秘行ワークショップ内で共に「九宮秘行 第一部」の指導に当たることができます。

自分の本質を知り、枠を超えて人生を歩みたい人へ。
自分の可能性を探求し、本来の望みを体現しましょう!

道家茅山上清派や様々な流派の数々の秘儀秘術の本格的な修行を経験してこられた清蓮さんとわたしとで一緒に「身体・意識」それぞれの面から練りあげたワークを、ひとつひとつ進んでいただきます。ご自身の探求とともに、人間の可能性に驚く純粋な体験のできる場です。
どなたでもゼロから参加できます。一緒に九宮秘行を伝えていきませんか。

・瞳の純粋さを思い出す
・人生に遊び心を取り戻す
・自分で自分に贈り物を与えられるようになる
・人前で安心して存在できるようになる
・深い呼吸のできる体になる
・自分自身や他者、 世界についての思い込みから自由になる
・生きている間に魂存在としての自分を思い出す
・ひとつのものが全てであって、全てがひとつであるという感覚を体験する
・神通力を開く

などの効果が期待できます!ワクワクした方は、ぜひ!!詳しくは九宮秘行のホームページをご覧ください。

【自分の枠を突破しましょう】

『秘行×神聖幾何調身法』

身体のアルケミストであり、多くの求道者たちへの指導経験を持つ清蓮くんとの『枠を越えていく』ためのトークライブ&ワーク伝授を行います。

その名も、『秘行×神聖幾何調身法』
〜ワクワクが枠枠になっていないかい?〜

2時間のトークライブのあと、1時間のワーク伝授があります。

大きい会場に変更したため120名まで入ることができます。
(※現在残席5となりました!)
みなさまに実際にお目にかかれるのを楽しみにしています!

みなさまに実際にお目にかかれるのを楽しみにしています!

詳しくはこちら↓

twitterでもぜひつながってね!


毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)