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325/1096 【恐怖】畑の中にいたもの

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で325日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

325日目・・・325日目?!300日目だ~と喜んだのがついこの間だった気がするのに!もう25日も過ぎていたんだな。。。
300日目台も、1/4が過ぎてしまった。

時の過ぎる速さは、本当に人生のスリルである・・・
速い・・!と実感した時の、この恐ろしさよ・・!!
本当に、こうして空気を吸っていられるのも今のうちである。そう考えると、もう、何でもかんでも貴重に思えてくる。今日はこのソワソワをMAXまで感じながら書こう・・・!
ああ切ない切ない!すぐ死んじゃうんだから!
ああ、だからもう、このパソコンに触れるだけで最高に幸せや!(笑)

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今日は娘を連れて夫と落ち合い、街でしばらく過ごして帰ってきた。
帰り道、バス停から畑の間の道路を通って家に向かっている際のことである。わたしは久しぶりに恐ろしい目に遭った。今日はそのことを書いてみようと思う。

バスに乗る前、わたしたちは相模湖駅のそばにある食堂で夕食をとった。
古い和風の店内は、慎ましさ・侘しさ・素朴さのどれをも感じさせるインテリアだった。働く人も、メニューも、テーブルや椅子も、地味で優しくて、疲れていた。

疲れ切っていたわたしは、自分が五木ひろし氏のモノマネをしているときと同じ表情をしながらやっと注文を済ませ、あとは食べるだけだ・・と気持ちを緩め、たるんだ目でふと夫の顔を見た。すると、それと同時に夫が窓の方を見て舌打ちをしたのだ。

そして彼は呆れたような顔で、「マンマ・ミーア」と言って両手を合わせて上下に振った。わたしは何事かと、彼の目線を追って窓の外を見た。

突然の激しい雨だった。車道も歩道もみるみるうちに黒く光り始めて、しぶきの白く舞い散らかすのが街頭に照らされていた。わたしの座る位置からは、そのために目を凝らしても夜空が見えないほどだった。

ここを出たらバスに乗って帰る予定だったわたしたちは、途方に暮れた。
バス停から家までは、かなりの距離を歩かなくてはならないのだ。ずぶ濡れになるか、他の方法を探るか。悩ましいところだった。山の中の家に帰るのに、そんなに多くの手段があるわけではない。

ああでもないこうでもないと討論していると注文した品がやってきた。帰る手段を雨に踏みにじられたわたしたちは、素朴な味に哀愁しか感じられず、感想を言い合うこともなく無言でそれらを腹に追いやりはじめた。

どうせ外は雨だ。急いで食べるよりは、のんびり食べたほうがいいだろう・・・わたしたちはそれぞれに雨脚が弱まるのを期待しながら、その期待分だけノロノロと食べて、そしてめいめい気の抜けた仕草でどんよりと席を立って、代金を払った。

ところが外に出てみると、それと同時に雨は嘘のように止んでしまった。思えばこの辺りから、おかしなめぐり合わせが始まっていたと思う。
気味の悪いことに、そのときバス停には1時間に1本しか無いバスがちょうど停まっていて、発車を待っていた。
わたしたちは、なんて運がいいんだ!とはしゃいでバスに乗り込んだのだった。

わたしは、長距離バスではない、街を走る一般的なバスに夜間に乗るのが嫌いだ。後ろ姿の運転手は制服を着ていて、後ろを振り返ることもなく、人格の片鱗を感じることもできない。そしてこの、話しかけることのできない人物の運転に任せて、自分が夜道をなすすべもなく移動しているのがどことなく不安で恐ろしいのだ。

わたしたちは山間にある自宅に最も近い、古く小さな診療所の前のバス停でバスを降りた。とてつもない湿度、山の香り、疲れ切った身体。
わたしはまた意図せず五木ひろし氏の顔マネをしながら歩き始めた。
暗い夜道に満ちる、青い雨の香りが疲れを包む・・・・なにか自分に良いことをしているような、自然の中にいる喜びを感じる。ああ、あとは歩いて歩いて家に着くぞ・・・

偶然というのは、いつから用意されているのだろう。それまで道路の右側を歩いていたわたしたちから、娘だけがフラーッと左側に寄っていき、吸い寄せられるように林の横の畑のそばを歩き始めた。

その時だった・・・畑に近づいた娘に向かって、畑の中から奇妙な声がしたのだ。「ウウ~~ン!!ゴルルル・・・・・」
獣の声だ・・!!声の大きさからして、かなりのサイズではなかろうか・・

娘は硬直して、そちらを見て後ずさりした。すると、「ガアッ」という恐ろしい声のあとに、なにかがザアアアアアアアーーという轟音とともに、ものすごいスピードで畑の中をまっすぐにこちらに向かってきたのである。わたしは一瞬パニックになった。そしてなぜかそれに向かって、やめろ!!去れ!!!と願った。

娘はその何かが向かってきた途端、キャア!!と言ってわたしと夫のいるほうに駆け寄った。
夫はわたしと娘を後ろにおいて両手で覆って、そちらに向かって立ちはだかった。するとそれは、急転回して姿を見せずに林に向かって走り去ったのだった。

夫は、なんだったんだ・・!イノシシか?!と言った。きっと、そうだったのだろう・・・・確認するすべはないけれど、とにかく、大きな動物であったことは間違いない。あの唸り声、あの何もかもをなぎ倒して向かってくる音の凶暴な力、伝わってくる気迫は野生の厳しさの塊のようだった。

たまたま雨が振り、たまたまバスに間に合い、たまたま娘がふらりと近寄ったことで遭遇した出来事だった。。。もっと詳しく書きたかったけれど、日付変更まで約10分である。。。

その後の帰り道、わたしは自分の五感がこんなにもリアルであることへの強烈な実感を改めて味わって、生きることの面白さを、山の空気とともに深く深く吸い込んだ。

恐怖と、湿気と、雨の匂いと、安堵と、、、濡れた道路の光の反射を目いっぱいに感じて、歩いて歩いて、帰ってきた。
あの獣も、わたしも、生きている。あれもわたしも、生命どうしだ。
 
わたしの生命活動は、息づいているのだ。
あれが野生で、自然で、生きているように。
身体をまたさらに思い出して、今日も眠ろう・・・
 
というわけで、短い時間で尻切れトンボですが、今日遭遇した出来事についてでした。地球で生きているあなたへ、生命であることって、身体があることって、有機物であることって、改めて思うとすごいことですね!

それではまた、明日~!

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